HOME大学総合教員・研究者教員・研究紹介

教員・研究紹介

細田 亜津子(ほそだ あつこ)教授

所属
人間社会学部 国際観光学科
専門分野
①インドネシア・南スラウェシに住むトラジャ族の研究・トラジャ語会話・伝統的家屋=トンコナンの意匠と意味の研究・山岳民族の環境思想
②沖縄の歴史と文化・沖縄復帰前後の思想と文化・フィリピンの沖縄移民女性の調査研究・沖縄人南洋移民の調査研究
③世界遺産学・長崎の教会群と関連遺産の世界遺産登録に関する調査研究
研究テーマ
山岳民族と海洋島嶼民族の比較研究-インドネシア・トラジャ族と沖縄の比較研究。新しい世界遺産論。文化財保存と地域振興。移民した沖縄女性の歴史とアイデンティティを調査中。
担当科目
世界遺産論、文化財保護論、観光文化論、博物館実習、専門演習など
所属学会
国際開発学会
環境経済政策学会
環境社会学会 その他
研究室
連絡先
E-mail
URL
細田 亜津子(ほそだ あつこ)教授

プロフィール

インドネシア共和国南スラウェシ州タナ・トラジャ県にて伝統的家屋10棟をトラジャ人と一緒に修復現地保存を実施
長崎国際大学赴任に伴い長崎在住
2003年~現在Yayasan Peduli Anak(子供教育支援基金)をトラジャに設立し、小学生の教育支援を行っている。長崎の教会群とキリスト教関連遺産の世界遺産登録をすすめています。

研究紹介

トラジャ族のネットワークと広がり

インドネシアのトラジャ族は、山岳民族です。沖縄は島々を抱える海洋民族という簡単な区分けができるでしょう。私もここには共通するものはないだろうと考えていました。しかし、トラジャ社会と人々に長く関わって研究すると、先祖に対する考え方、宗教観、相互扶助の方法などとても似ている点がありました。沖縄では海の向こうにある黄昏の世界をニライ・カナイと呼んでいます。また、海のかなたから豊穣がもたらされると考えられています。このような水平思考はトラジャにもあります。また、インドネシアの言葉や食が沖縄にもあります。東南アジアでよく見られる織物は、南アメリカ、ポリネシア、ミクロネシア、インドネシア、沖縄とつながるルートが研究されています。こう考えると壮大なスケールでこれまでの文化論を考え直すことができるのではないかと思っています。一方、トラジャ族のような少数民族と呼ばれている人々の社会では、生活はとてものんびりと気ままに暮らしていると考えられがちですが、実は生活の一つ一つは規律に沿ったものです。その規律は先祖がこれまで生きてきた知恵の結晶です。これらを総合的に研究しています。

研究活動

所属学会

国際開発学会

環境経済政策学会

環境社会学会 その他

受賞

①平成4年タナ・トラジャ県文化教育局より、90-92年における日本政府への働きかけとその成果によるタナ・トラジャ県バヌア・タンベン修復に対して貢献賞

②平成11年タナ・トラジャ県知事とタナ・トラジャ県議会議長より、10年間に及ぶトラジャ文化の普及と保存に対して文化貢献賞

③平成17年岩手県胆沢郡前沢町(現奥州市)牛の博物館貢献賞

④法政大学経済学部第15回森嘉兵衛賞

科研費、競争的資金

①法政大学科学研究「琉球列島における社会的・文化的ネットワークに関する総合的研究」研究分担者:研究成果報告書課題番号13140060

②法政大学科学研究「東・東南アジアにおける沖縄の地域間ネットワークの形成と変遷に関する総合的研究」研究分担者:研究成果報告番号16252008

③科学研究費「世界遺産候補五島列島の文化的景観と住生活の調和・保全ネットワーク形成に関する研究」研究分担者、国土交通省、平成20年度より

共同(受託)研究

平戸市重要文化的景観調査、世界遺産資産としての文化的景観調査



研究実績

著書

・『トラジャ紫の大地』西田書店、平成8年

・『アメニティと歴史・自然遺産』「環境保全に貢献する歴史的建造物保存」共著、p113-125、東洋経済新報社、平成12年

・『東南アジアの環境変化』インドネシアのゴミ問題、共著、p153-184、法政大学出版局、平成13年

・Garbage Disposal Problems in Indonesia, p29-41, The Institute of Comparative Economic Studies, Hosei University, [Journal of International Economic Studies] No. 17

・『雲の上の哲学者たち』ートラジャ族が語りかけるものー西田書店、平成18年 森嘉兵衛賞受賞

原著論文

・「竹富島の選択」、平成12年、法政大学沖縄文化研究所紀要「沖縄文化研究」第27号、p405-451、法政大学沖縄文化研究所

・「トラジャにおける葬制と表象の地域的特徴」-沖縄・八重山諸島との比較研究ー、平成18年、法政大学沖縄文化研究所紀要「沖縄文化研究」第32号、p235-273、法政大学沖縄文化研究所

・「トラジャ農村社会の伝統的・制度的特徴」平成18年、法政大学経済学会経済志林第73巻第3号、p245-274、法政大学経済学会

・「トラジャにおけるトンコナン集落の構成と機能ー沖縄古層村落と門中との比較研究ー」、平成19年、法政大学沖縄文化研究所紀要「沖縄文化研究」第33号、p207-250、法政大学沖縄文化研究所

・「世界遺産暫定一覧表記載の意味と今後の課題 -長崎の教会群とキリスト教関連遺産の世界遺産登録をめざしてー」平成20年、長崎国際大学論叢第8巻、p85-100、長崎国際大学研究センター

・その他論文多数

報告書等

・「インドネシア・トラジャの伝統的家屋修理報告概報」共著、平成5年、文化財建造物保存技術協会

・「バヌア・タンベン保存修理工事報告書」共著編集、平成9年、文化財建造物保存技術協会

・『絵でむすぶ私のふるさと』共著編集、平成19年、牛の博物館友の会

・細田亜津子著『雲の上の哲学者たち』をめぐって、法政大学経済学部学会『経済志林』第75巻第4号、p185-249、平成20年、法政大学経済学部学会

・書評:新城郁夫著『沖縄文学という企て』インパクト出版会、2003年、法政大学沖縄文化研究所所報第55号

・書評:高良勉著『沖縄生活誌』岩波書店、2005年、法政大学沖縄文化研究所所報第58号

・書評:マイク・モラスキー著(鈴木直子訳)『占領の記憶、記憶の占領ー戦後沖縄・日本とアメリカ』青土社、2006年、法政大学沖縄文化研究所所報第60号

・書評:仲里効著『オキナワ、イメージの縁(エッジ)』未来社、2007年、法政大学沖縄文化研究所所報第62号

その他書評、報告書など多数