８月20日（土）東京大学工学部の峯松信明先生をお招きしてOJAD講習会を開催しました。当日は大分・福岡・佐賀・長崎の各地から日本語教師の方々が参加してくださいましたし、本学に留学している大学院生や学部生も参加して、音声教育の進化を体感しました。

　峯松先生は息つく暇なく、OJADの機能について長時間にわたり、熱く語ってくれました。

　日本語の動詞活用アクセントの学習の開発に始まったOJADにはさまざまな機能がありますが、一番注目を引くのは、峯松先生の愛弟子の「スズキクン」（OJADの機能）です。彼は、アクセント句を見事に学んで日本語母語話者の読み上げと遜色ない日本語音声を出力します。しかも、何千回・何万回と出力してくれ、男性２人女性２人の声でしゃべるのですから、こんなにすばらしい「教師」はいないでしょう。

　参加者一同は、このすばらしい同僚のスズキクンを取り入れた日本語教育をして行こうと心に誓ったと思います。日本語教師の仕事の１部分を疲れを知らないスズキクンに任せて、「血」の通っているわたしたちは人間の日本語教師は、「知」と「地」とを通わせる日本語教育に精を出さねばと思わせられました。

　これからも、日本語教師になっている卒業生や地域の日本語教育関係者のお役に立てるよう、研究会を催していきたいと思っています。特に、学校法人九州文化学園と包括協定を結んだ隣接する長崎日本語学院の先生方、共に日本語教育に邁進いたしましょう。

　峯松先生、本学を選んでくださり、ありがとうございました。

国際観光学科日本語教員養成課程　中野はるみ