思いがけない事故やケガから家族や友人、そして自分自身を守るため、佐世保市消防局（東消防署）のご協力の下、長崎国際大学では毎年度1年生全員を対象としたAED講習会を開催しています。

今年度受講した442名の1年生は「正常な呼吸をしているか」「意識はあるか」などの判断をしたあと、約2分間の心臓マッサージ(胸骨圧迫)を行い、救命処置の基礎を学びました。また、実際にAEDを使用して、心室細動を起こしてしまった心臓がAED処置によりリズミカルな収縮を取り戻すための知識と技術を習得しました。

　まず、大切なことは「大丈夫ですか？」という一言をかけること。

　突然目の前で倒れた人に、勇気を出して声をかける。たとえ、それが友人や家族でなかったとしても、そばに駆け寄り、「大丈夫ですか」と声をかけ、ためらうことなく救命処置を施す。それが倒れた人の命を救える可能性を広げられる方法です。そのためには、誰にでも突然の心停止が起こりうることを理解し、強い心で立ち向かうことが大切です。

　講師を務めていただいた佐世保市東消防署の隊員の方々からも「まずは勇気を出して声をかけてほしい」とご指導いただき、「自分がしなくても誰かがするだろう」と思うのではなく、皆で協力して一人の命を守り繋いでいく学びとなりました。