2015年10月07日
一期一会
「一期一会」
茶席でよく用いられるこの言葉は、千利休の弟子であった山上宗二に由来すると言われます。今日のこの茶席での出会いはただ一度限りという意味で、亭主も客も心から向かい合うべきことを説いたものです。桜田門外の変で暗殺された幕末の大老で、すぐれた茶人でもあった井伊直弼の『茶湯一会集』によって広く知られるようになりました。
私たちは人生の中で無数の人々と出会いますが、どんな出会いもその時、その場所での一度限りのものなのです。毎日のように顔を合わせる家族や友人との出会いも、二度と再び帰って来ない人生の貴重な時間を共にするものだと思えば、真心をこめて素晴らしい出会いとなるように接するべきですね。