2016年01月04日
行住坐臥
「
この言葉は、行く、住まう、坐る、臥す(寝る)という日常生活の行動を表現したものです。この四つの行動を「威儀」と呼びますが、「威儀を正す」という言葉があるように、禅宗では日常生活のすべてが修行であると考え、規律と作法にかなった正しい行動を重んじます。そしてこうした考え方は、茶道の中でも強く意識されています。
最近よく、公共の場における人々の行儀の悪さやマナーの欠如が指摘されます。行儀の悪いだらしない日常生活や、マナーも品格もない行動からは充実した人生は実現できません。日常のきちんとした立ち居振る舞いこそが、優れた心を生むのです。