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今日のひとこと

2015年08月05日

和敬清寂


「和敬清寂」

 この言葉は、茶祖とされる村田珠光(むらたじゅこう)一休宗純(いっきゅうそうじゅん)(有名な一休さんですね)に受けた教えに由来します。後に、茶道を大成した千利休によって、茶道の根本精神を示すものとされ、広く知られるようになりました。茶席で出会った者同士が和やかに打ち解け、互いに敬い合うとき、清らかで何ら迷いのない透明な境地が生まれるという意味です。

 聖徳太子の憲法十七条でも冒頭に「和を以って貴しとなす」と述べられているように、「和」という考え方は日本人が古来非常に重んじてきたものです。現代社会はともすれば、個人の利害関心ばかりが優先され、人間関係もとかくギスギスしたものになりがちです。茶道を学ぶことによって、「和敬」の精神を蘇らせることができるといいですね。