お知らせ

2023年09月08日

韓国仁同高校 茶道体験


 9月6日(水)に本学の系列校である九州文化学園高等学校との交流プログラムの一環で、韓国仁同高校より21名が茶室訪問をされました!今回対応をした学生は、4年生3名、3年生4名、2年生2名の合計9名です。

 まず、嶋内所長より歓迎の挨拶がありました。その中で、「抹茶を飲んだことがありますか?」という質問に対し、多くの生徒が挙手をしており、本学学生は驚いた様子でした。

 次に、鎮信流の歴史や茶室のマナーなどについて、説明がありました!ほとんどの生徒が日本語を勉強しているとのことで、通訳を介さずに内容を理解し、興味深い様子で熱心に聞き入っていました。

 その後は、各グループに分かれ本学学生が鎮信流のお茶の飲み方を伝えました!最初はお互いに緊張している様子でしたが、すぐに打ち解け、笑顔でコミュニケーションを取る様子も見られました!


飲んだ後の拭き方もしっかり確認できましたね!

「茶碗の正面はどの向きで置きますか?」と学生に質問がありました!

 最後に、席入をして茶席に入りました。点前中に嶋内所長より、道具や点前の流れについての説明がありました。説明された内容を確認しながら、生徒は真剣な眼差しで点前に集中していました。その後、お菓子とお茶をいただきました。客作法については、本学学生が茶席の中に入り、生徒がわからないところを丁寧に説明しました。

 茶席体験終了後は、全員で記念撮影をしました!!


笑顔で!!ハイポーズ!(^^♪

 今回の茶道体験は補助員研修会の一環として行いました。本学学生は、点前の練習だけでなく、実際にお客様を迎え、お運びやもてなしの実践をするよい機会となりました。前日から茶席の準備や、打合せを行い、よりよい茶道体験になるよう、気づきや提案などを互いに意見を出し合いながら、計画をしました。

 茶道体験終了後は、「緊張したけれど、普段接することができない韓国の高校生と交流ができて、充実した時間を過ごせました!」というコメントがありました。

 茶道文化では、これからも学生が主体となって、活動を行うよう全力でサポートしていきます!


お知らせ

2023年08月24日

2023年度夏のオープンキャンパスを開催いたしました!


暑い日々が続いていますね!

長崎国際大学では7/23、8/6、8/20の計3回、夏のオープンキャンパスが開催されました。

お越しいただいた高校生、保護者の皆さま、本当にありがとうございました。

さて、本学の特色と言えば!茶道教育!

オープンキャンパスでは茶室「自明堂」で毎回、茶道文化体験を行っています。

普段、茶道の授業を履修している学生がたくさんサポートをしてくれました。

8/20のオープンキャンパスでは、お揃いの法被を着ておもてなしをしました。


サポート学生との出発式! 今日1日頑張りましょう!オー!(^O^)/

今回は、お茶とお菓子を振る舞い、在学生が鎮信流のお茶の飲み方をレクチャーするコーナーを設けました。

授業やアルバイトなど大学生活の話をしながら、和やかな雰囲気の中、交流されている様子がありました。

初めて対応した学生からは、「最初は緊張してうまく話せなかったけれど、だんだんと笑顔でコミュニケーションを取ることができました!」とコメントがありました!

参加者の方との交流は、本学の学生にとって学びが多い様子でした。

また、オープンキャンパスでは九州各地よりご参加いただいていますので、参加者のみなさんの出身地に、どのような焼物があるのかを知っていただくために初めての試みとして「九州の焼物展」を開催しました。

今回は、茶道には欠かすことができない茶碗を8個展示し、紹介しました。

そして、参加型コンテンツとして、みなさんにお気に入りの茶碗に投票していただきました。

ここで投票結果をお知らせしたいと思います!

<8月6日(日)オープンキャンパス「九州の焼物展」投票結果!>

☆第1位 鍋島焼      34票

☆第2位 唐津焼・三川内焼 21票

☆第3位 有田焼       9票

<8月20日(日)オープンキャンパス「九州の焼物展」投票結果!>

☆第1位 鍋島焼      36票

☆第2位 有田焼      24票

☆第3位 唐津焼・壺屋焼  14票

どちらの日程も鍋島焼の茶碗が人気でした!

投票いただいたみなさん、ありがとうございました♪

また機会がありましたら、いろいろな焼物をご紹介したいと思います。

長崎国際大学、夏のオープンキャンパスはいかがでしたでしょうか?

高校3年生のみなさん、来年一緒に茶道を学ぶことができれば嬉しいです!

高校1・2年生のみなさん、次回のオープンキャンパス開催は3月です!

ぜひまたお会いましょう!お茶室でお待ちしております🌸


お知らせ

2023年07月31日

「アメリカウィスコンシン大学スタウト校よりお茶室訪問!」


 7月26日(水)に、アメリカウィスコンシン大学スタウト校より学長他2名、その他関係者6名の合計8名の方々が本学を訪問されました。

 今回のおもてなしは、茶道文化補助員4年生2名、茶道文化履修学生2名の4名で来客対応をしました。

 最初に茶道文化研究所所長嶋内先生よりご挨拶がありました。本学の特色である茶道文化について話があり、通訳の方を介し興味深い様子で傾聴されていました。

 挨拶終了後、薄茶点前を披露。鎮信流の特長や点前の所作の意味などの説明を受け、熱心に見入られていました。また今回点前で使用している道具、床の間についても詳細に説明をいたしました。

「夏は涼しく・・・」という利休の教えのごとく、ガラスの水指やガラスの茶碗を用意しました。

 亭主が点てたお茶は、ウィスコンシン大学スタウト校学長キャサリン・フランク先生へ。

 初めてのお茶とお菓子、学生のおもてなしの姿にとても感動されていました!

 関係者の方々は日本のお菓子やガラスの茶碗にも関心を持たれ、形や色合いなどについても関心を寄せられていました。

<今回のお菓子>「涼風」「金魚鉢」「ひまわり」「さざれ菊」

 薄茶点前を披露した国際観光学科4年中村紋野さんは昨年度半年間イギリス留学を経験していました。最後に英語で皆さんへお礼の言葉を述べました!

「とても緊張しましたが、皆さまの前でお点前を披露させていただき、嬉しく思います。この出会いに感謝いたします。また本学にお越しの際には、是非お茶室へお越しください。」

 中村さんの言葉にとても感激され、大きな拍手をいただきました。

 お見送りは全員で行いました。最後まで笑顔でお帰りになりました!

最後におもてなしをしたメンバーで記念撮影!!

ハーイ!(^^)/にっこり笑ってポーズ!とても楽しかったです!

 

 突然の来客でしたが、普段の授業で学んでいる経験を活かし、臨機応変に対応してくれました!

 参加した学生からは、「言葉が通じなくても、笑顔で丁寧な対応を心がけようと思いました!」、「社会人になってからも、急な対応を求められることもあると思うので、今回のような経験を活かしていきたいです!」というコメントがありました。

 皆さんお疲れさまでした!皆さんのおもてなしの心はきっとお客様の心に残ったのではないかと思います。また、後期も一緒に頑張りましょう!


お知らせ

2023年07月07日

【令和5年度 総合演習ⅢAヒューマニズム教育(茶道)】客作法の実践と茶席体験を通して


 昨年度も実施した、薬学科6年生の開講科目である総合演習ⅢAにおいて、2コマ分を茶道文化が担当しました。

 茶道では、「亭主=もてなす側」がお菓子や抹茶などで、「客=もてなされる側」をもてなしますが、薬局においては心に不安を抱える患者に優しく声をかけたり、お年寄りのために曜日ごとに飲む薬を小分けにするなど様々な場面で、茶道のもてなしの心(=ホスピタリティー精神)が発揮されると思います。患者にとって飲みやすい新薬を開発することも、ホスピタリティー精神の表れであると思います。

 1回目は、客作法の実践として自明堂に集合し、座礼法、菓子の出し方、取り方、お茶の出し方、飲み方を実践しました。ほとんどの学生が5年ぶりに自明堂に来室し、礼法などを実践しましたが、長崎国際大学の1年生は茶道の授業が必須(茶道文化ⅠA(前期開講)、ⅠB(後期開講))であるため、5年ぶりとは言え、1年間しっかりと学んだことは、身体が覚えているようで、少々苦戦しながらも次第に思い出しながら和やかな雰囲気で学んでいました。

昨年は、コロナ禍で実践できなかった、お茶とお菓子を実際に頂くことも感染症対策を行いながら実践できました。

【客作法の実践(お茶の飲み方)】
【客作法の実践(お菓子の取り方)】

 この日、床の間に掛けられた軸は「啐啄同時(そったくどうじ)」でした。「啐」とは、ひな鳥が殻から出ようとするときに内側からコツコツとくちばしでつつくことで、「啄」とは、親鳥がひな鳥が出てくることを知り、外側からコツコツとくちばしでつつくことを指します。この両者のタイミングがそろわなければ、ひな鳥は生まれてくることはできません。親子が間髪入れずに、同時に殻をつつき合う、この絶妙なタイミング(機)のことを「啐啄同時」と言います(出典:有馬賴底著『やさしくわかる茶席の禅語』92頁、世界文化社)。

 この「啐」と「啄」の関係は、茶道においては「師匠」と「弟子」、「亭主」と「客」に置き換えられますが、薬局においては、やはり「薬剤師」と「患者」に置き換えられると思います。薬剤師は患者の不安な気持ちに寄り添い、患者は薬剤師の言葉に耳を傾けることで、一日も早い病気回復へと向かうことができるのではないでしょうか。

 2回目は、場所を1101教室に移し、「茶と音楽のしらべ」と題した茶席体験を実施しました。昨年同様に、上野裕介様(クラシックギター教室「静奏(しずかな)」講師)のリュートの調べに合わせ、嶋内麻佐子特任教授(茶道文化研究所所長)が薄茶点前を行いました。

 点前開始前には、1回目で行ったお菓子の取り方(客作法)を実践し、復習しました。点前は、野点(のだて)(がさ)を立て、立礼でのお点前でした。野点(屋外で行う点前)の雰囲気の中、初めて聞くリュートの音色と嶋内教授の流れるような点前を拝見し、かつてオランダ貿易港として栄えた平戸の情景が思い浮かんだことと思います。学生全員にお茶を提供することはできませんでしたが、お客様として登壇した薬学科教員(1回目:藤田英明教授(薬学部学部長)、2回目:倉岡卓也講師)と代表学生2名にお茶が出されました。

点前終了後には、リュートを演奏いただいた上野様より、リュートの伝播と曲名の紹介がなされ、ました。また、当日の道具組を書いた「会記(かいき)」と嶋内教授の心入れが書かれた紙も学生たちに配布されました。

【客作法の実践(お菓子の取り方)】
【リュートに合わせてのお点前】
【点前を真剣に見入る学生たち】
【お茶の提供】
【学生に配布された会記】

 授業終了後に実施されたSGD(グループディスカッション)では、学生から以下のような感想がありました。

・茶道ではきれいなお点前が心を清らかなものにしてくれる。しかし、誰もが初めからきれいなお点前をできるわけ ではなく練習が必要である。同様に、薬剤師として働くときも初めからしっかり服薬指導できるとは限らず、しっかりと服薬指導するには自己研鑽が必要である。

・病院薬剤師と薬局薬剤師の薬剤師像を実現させるためには、一般的に学ぶ薬学的専門知識に加えて、本学での茶道 を通じて学んだホスピタリティーの精神が必要だと感じた。本学を卒業し一医療人になった後も、“おもてなしの精神”を忘れずに医療に貢献したい。

・今回茶道の歴史やおもてなしの心について学び、将来薬剤師として社会に出た時に、患者さんとの接し方や患者さんの視点に立つこと、コミュニケーションの適切な取り方などに繋げることができると感じた。患者さんにも様々な性格の人がいるが、どんな患者さんに対してでも心に余裕をもって一人一人に対 して誠実に向き合っていけるような薬剤師になりたいと考える。

・茶道を通して、医療人としてのあるべき姿を考えると、患者を理解し、分かりやすい服薬指導を行うことや、自己修養を続けながら、安心して通院できる医療現場の構築、時代に応じた医療を提供できることが気づけた。それを実践するためには、多職種連携や、日々の会話から患者の状況を考え続けられる意識を大事にしていきたい。

・今回の茶道では普段意識できていなかったコミュニケーションを意識した事で、非言語的な仕草や表情がより鮮明に感じられ、今までの自分の感覚とは違うものが見えてきたと感じた。

 (※本コメントは、SGDで作成されたレポートから抜粋した。一部箇条書きだったものを文章化した。)

 「茶と音楽のしらべ」では、野点傘に「無事」の短冊が掛けられました。「無事」とは、「無事是れ貴人、但造作すること莫れ、祇是れ平常なり」という言葉の一部です。仏の教えは、どこか遠くにあるのではなく、私たちの日常のなかにあり、造作することなく自然と行うことが「無事=仏の道や悟りをあれこれと探し求めない」ことを意味します。


 これから薬学科6年生は、6年間の学びの集大成として「薬剤師国家試験」を受験しますが、「無事」の禅語が示すように、あれこれと考えず国家試験合格の道のみを探求していただきたいと思っています。そして、薬剤師免許と茶道文化で学んだ「もてなしの心」と「ホスピタリティー精神」を携えて、薬局など臨床の現場へと進み、地域、日本、世界で活躍する薬剤師となることを願っています。

【「無事」の短冊】

スタッフブログ

2023年04月13日

「イギリスバートン&サウスダービシャス大学より訪問!!」


 4月10日(月)にイギリスバートン&サウスダービシャス大学より、理事長、学長、アジア担当部長がお茶室を訪問されました。

 本学は昨年10月に同大学との協定締結が承認され、2023年度秋から派遣交換留学で本学より4名が派遣予定。

 今回は、茶道文化補助員4年生2名が来客対応をしました。そのうちの1名は、昨年度半年間イギリス留学を経験していたこともあり、お茶の飲み方、お菓子のいただき方を英語で紹介いたしました。始まる前は「少し緊張してドキドキします・・・!」と話していました!

留学経験を活かし、鎮信流の特徴をしっかり伝え、お茶の飲み方をわかりやすく説明していました!

茶室の中を見学され、鎮信流の「梶の葉」についてとても興味をもたれていました!

最後に記念写真を撮影です!

みんなでニッコリ!☺はいチーズ!

 お客様は茶室の雰囲気、さらに学生の接待やお茶の飲み方等の説明を受けて、とても感動されている様子でした。

 対応をした学生からは、「思うように言葉が表現できなかった。もっと茶道の歴史や所作について、外国の方に英語で分かりやすく伝える能力を身につけたいです!」という前向きなコメントがありました。

 現在、茶道文化補助員4年生8名のうち、4名が留学(アメリカ、イギリス、ニュージーランド、韓国)を経験しています。

「茶道の良さを海外の人へ伝えたい・・・!!」という熱い思いで、補助員活動に取り組んでいます。

茶道文化では、茶道を通して国際交流ができる人材を育てていきます。