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2024年02月02日

エコール・オテリエール・ド・ローザンヌ(EHL)からのお客様へ茶席体験


 令和6年1月31日、茶室「自明堂」にて、エコール・オテリエール・ド・ローザンヌ(以下、EHL)から来学されたBao Chen氏、JB Breguerand氏、Mayumi Jones氏に茶席体験を行いました。
 EHLは、スイスのローザンヌにある世界を代表するホスピタリティの学校で、英国の大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ(QS)」による大学ランキング(ホスピタリティ&レジャー経営大学部門)で2020年、2021年と2年連続で世界1位を獲得しています。

 茶道は季節を大切にし、お客様をおもてなし(ホスピタリティ)するテーマを道具で表現します。日本では、もうすぐ節分、立春を迎え、各地で雛飾りが行われますので、今回は桃の節句をテーマに設えを整えました。
 茶室の玄関では、三人官女がお迎えをし、雛祭りに合わせたBGMを準備しました。そして床の間には、「春徳風」の軸に男雛と女雛を飾り、脇に桃の花を生けました。お菓子も「福梅」と「如月」というお菓子を用意し、お客様にお好きな方をお取りいただくようにしました。

玄関の三人官女
床の間の様子

 茶席は立礼式で、本学で取り入れている鎮信流茶道を表現するために、平戸藩の御用窯である平戸焼(三川内焼)の水指を用いました。通訳を介しながらでしたが、茶道のおもてなしをお伝えすることができたのではないかと思います。

 お客様からは「茶道はメディテーション(瞑想)するもので、静かにしていなければならないと思っていた」と驚かれていましたが、お客様(相手)を見て、状況に合わせながら応じることをお話すると、大変納得されている様子でした。
 また、今回、亭主やお運びを務めるのは茶道文化を履修している学生で、2年生が中心となり対応に当たりました。このような茶席体験に携わるのは初めての学生ばかりでしたが、日頃の授業の成果を存分に発揮してくれていました。これからも、様々な場面で学生が活躍できる機会を提供していきたいと思います。