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2023年03月08日

いよいよ!春季補助員研修会が始まるよ~🔔


 茶道文化の補助員という制度を知っていますか?

 この活動は、茶道文化の授業に入って、後輩たちに直接点前技術を指導します。

今年度は20名(観光学科16名、社会福祉学科2名、健康栄養学科2名)の学生が補助員を希望しています。

 補助員を希望した理由は、「自分自身の成長のため」と回答した学生がほとんどです。補助員の活動を通して、それぞれの目標を達成することを願っています。一緒に頑張っていきましょうね!

 研修会では、今まで授業を受講する立場であった学生が、補助員として後輩へ指導を行うために、必要な茶道の作法や点前、授業の組み立て方、指導方法について学んでいます。晴れて指導者としての資質・能力があると認められた際には、指導に入ることができます。

 それでは、これから始まる研修会!その様子を紹介します!

 研修会では4つのグループに分かれ、1グループごとに先輩補助員がリーダーとして入り、授業の内容に従って学んでいきます。

第1回目は礼法、茶巾の扱い方、道具の清め方を再確認!

【礼法】

座り方、姿勢、目線、手の位置等意識するポイントを1つ1つ細かく確認!
メモをとりながら、熱心に取り組んでいました。

【茶巾の扱い方(グループワーク)】

先輩補助員の説明はわかりやすい!後輩は、先輩から説明の仕方や工夫を学んでいます!

【棗清め】
【お菓子の取り方】

 第1回目の研修会は緊張した面持ちでしたが、先輩補助員や仲間との交流を通して、だんだんと緊張が和らいだ様子でした。

これから新学期に向けて、補助員を目指して頑張れ!🌸


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2023年01月27日

「松芳忌」-九州文化学園創設者 安部芳雄先生追悼献茶式-


 一般的に、亡くなった方を供養するために一周忌や三回忌、七回忌などの法要を行いますが、茶道では亡くなった方を偲ぶためにご供養の茶会が開催されることがあります。例を挙げますと、侘茶を大成された千利休を偲ぶ「利休忌」や鎮信流の流祖である松浦鎮信公(天祥)を偲ぶ「鎮信公忌」などがあります。ご供養の茶会は、今日まで連綿と受け継がれてきた「茶」について考える大切な一つの区切りでもあります。

 茶道文化の授業では、九州文化学園の創設者であり、地元に所縁のある鎮信流を用いて学生への茶道文化教育を始められた、安部芳雄先生を追悼する「松芳忌」を毎年行っています。「松芳(しょうほう)」とは、芳雄先生の茶人としての名前です。松芳忌では、先生の遺徳を偲び、そのご功績に触れることで、長崎国際大学で茶道文化を学ぶ意義を学生たちに考えてもらいます。

 式は、ご遺影への礼拝から始まり、安部直樹理事長のご挨拶、動画による松芳先生の経歴紹介、献茶式、祭壇への礼拝、嶋内教授のご挨拶で終了しました。

安部理事長の挨拶
嶋内教授の挨拶
松芳先生の経歴紹介
祭壇への礼拝
献茶式の様子①
献茶式の様子②

 

 献茶式は茶道文化Ⅰ・ⅡでSA(Student Assistant)をしている3年生と4年生が持ち回りで奉仕し、松芳先生にお茶とお菓子が捧げられました。

 式典後、学生は各班に分かれ、供養や不祝儀袋について説明を受け、各自自服にてお茶とお菓子をいただきました。

点て出しの様子

 学生たちには、これからも先人たちが残してきたものに思いを巡らし、これらの教えを次世代に受け継いでいくことの大切さを茶道文化の授業を通して、学び続けてほしいと願っています。


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2023年01月20日

「初釜」~新年最初の授業を終えて~


 初釜とは「正月を迎えたことを祝い、新年に初めて釜をかけること」を言い、茶道では毎年の行事のひとつで、その年のお稽古を始める日でもあります。
 茶道文化では新年最初の授業にて1年生から4年生まで、それぞれのクラスで初釜を執り行いました。新年を迎えての新たな気持ちが学生たちのスーツ姿に表れていました。特に1年生は、初めての体験ということもあり、いつも違う茶室の雰囲気に驚きながら入室していました。

初釜の床の間飾り

 さて授業では、始めに安部理事長より新年の挨拶があり、初釜の説明やどんど焼き、もぐら打ちなどのお正月に関わる内容、その場(行事)に相応しい身なりについての話がありました。
 その後、代表学生である補助員(Student Assistant)が点前を行い、年神様へお茶をお供えし、一同で拝礼をしました。
 次に、嶋内先生からお正月や鏡開きなどについての講義がありました。昨今は、自宅に畳や床の間がなく、学生に問いかけると「お正月飾りをしていない」という声もありました。そのため、学生は興味深く講義の内容を聞き、「しめ縄や門松を飾る理由」や「お年玉の由来」、「鏡開きの意味」などを学んでいました。
 そして、鎮信流の床飾りについても説明があり、縁起の良いものやその云われなどにも理解を深めている様子が見受けられました。
 最後は、各グループに分かれて点て出しを行い学友と共に新年最初のお茶を楽しく味わっていました。また、学生たちはお祝い事の際に使用する祝儀袋について各担当者や補助員から説明を聞き、とても有意義な時間となったようです。

代表学生による点前
年神様へ拝礼
嶋内先生による講義
床飾りの説明

 授業後の学生のレポートからは、このようなコメントが寄せられました。

 「初めて自分は初釜を拝見しましたが、献茶をする姿を見て自分が習って来た事が入っていたり初めて見たものもありましたが、とてもかっこよくて自分もできるようになりたいと思いました。」(国際観光学科1年生)
「門松やしめ飾りなどの正月飾りも意味など考えず、お正月だからという理由で何となく飾っていましたが、それぞれしっかり意味があることを学んで、勉強になりました。」(社会福祉学科1年生)
「私たちが何気なく過ごす正月には先人たちの様々な願いや文化が関わっていることを知りもっと大切に過ごしたいと思いました。」(健康栄養学科1年生)
 「(理事長の話を聞いて)モグラ打ちの話が出てきて保育園で毎年モグラ打ちをしていたことを思い出して懐かしく思った。」(薬学科1年生)

 学生たちには、茶道を通して日本の伝統や風習に目を向け、ひとつひとつ学び、次の世代に継承していくことを願っています。


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2022年11月25日

茶道文化ⅠA履修 留学生の点前確認を行いました!


日時:令和4年11月22日(火)9:00~10:30
場所:茶室「自明堂」
履修学生:15名(出身国:中国6名、韓国2名、フランス2名、カナダ1名、ウクライナ4名)

9月から始まった後期の授業も約2か月が過ぎ、
茶道文化の授業では、学生の点前技術の習得度合いを確認するために、各学年で点前確認を行っています。

この日は、茶道文化ⅠAを履修する留学生のクラスで点前確認が行われました。
このクラスは、欧米圏とアジア圏の学生がおり、日本語と英語、それぞれの母国語が飛び交っている国際色豊かなクラスです。
グローバルツーリズムコースに所属している補助員(スチューデントアシスタント)2名が欧米圏の学生を担当し、茶道に関する英語の書籍を活用して試行錯誤しながら教えてくれています。

9月に日本に来たばかりの留学生が、どれくらい覚えることができているのか不安でしたが、
それぞれの担当者から「留学生、しっかりやってますよ!大丈夫です!」との一言を聞いて
いざ、点前確認の日を迎えました。

奥に見えるのがフランスからの留学生、手前がウクライナからの留学生です。
双手礼の形がきれいですね!

こちらのウクライナからの学生も、茶巾さばきを上手に行っていました。
正座もできるようになりました!

点前確認が終わった後、嶋内先生より総評がありました。
「みなさん、とても上手でびっくりしました!」と絶賛でした。
良い結果を期待したいですね。

点前確認後に学生が提出したレポートのコメントです。

「授業時間に繰り返し練習したのがとても役に立ちました。 試験だったので緊張しましたが、練習の時みたいにできてよかったです。」(韓国からの留学生)

「Thank you for today, it was really great to spend time with tea ceremony classes. It was very good experience that i will remember for my whole life. I think the test was not too difficult , I tryed my best.(今日はありがとうございました。茶道の時間を過ごすことができて本当に良かったです。一生の思い出になるような良い経験でした。テストはそれほど難しくなかったと思います。私は最善を尽くしました。)」(ウクライナからの留学生)


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2022年08月10日

九州文化学園中学校1年生 茶道交流学習


日時:令和4年8月4日(木)10時00分~11時30分
場所:茶室「自明堂」

 九州文化学園中学校1年生がサマースクールの一環として、茶席体験をしました。
 九州文化学園小・中学校では、日本文化教育のひとつとして、本学と同様に、茶道「鎮信流」を学んでいます。
 今回は、これまで学んできた客作法の実践をしました。さらに、今後の茶道学習の見通しを持つために大学生の薄茶点前を見学しました。

席入り

 まず床の間の掛け軸や花、香合を拝見します。自分たちで呼吸を揃えて礼法を行うことができました。

中学生より挨拶

 生徒の代表者より、最初の挨拶として茶席体験に臨む心構えが述べられました。

点前を拝見する様子

 嶋内茶道文化研究所所長より、点前で使用している道具や点前の流れについて、詳しく説明を受けました。初めて点前を間近で見た生徒は、真剣な眼差しで興味深く見つめていました。

お茶を受け取る様子
お茶を受け取る様子

 生徒たちは、授業とは違う方法での受け取り方に戸惑いがありました。ここでは、コロナ禍のため各自で取るようにとの説明を受けていました。

初めてのお茶とお菓子、美味しかったかな?
亭主と半東の大学生へ質問
たくさん手が挙がっていましたよ!

 点前終了後は、中学生が学生へ質問する時間が設けられました。その中で「たくさんの人の前で点前をすることは、緊張しないのですか?緊張しない方法を教えてください。」という質問に対し、学生は「今日はとても緊張していました。しかし1週間前から練習に励みましたので、落ち着いて行うことができました。緊張しない方法は、点前の練習を何度もすることです。」という回答がありました。これを受け、生徒たちは単に授業を受けるだけではなく、稽古に励むという気持ちが芽生えた様子でした。
 また、「なぜ、今暑いのに熱いお茶を点てるのですか?」といった鋭い質問も多々あり、興味関心の高さを感じました。

ありがとうございました!

 最後に中学生からお礼の言葉が述べられました。
 今回の茶道交流学習では、中学生の皆さんと交流ができ、大学生にとっても学びが多い時間となりました。
 九文中学校1年生の皆さん、またのお越しを心よりお待ちしております!