
2023年03月31日
春季補助員研修会無事終了~!🌸
今回は令和5年度春季補助員研修会の第4回、第5回の様子をお知らせ!
1.第4回研修会は薄茶点前の実技確認!
今回の研修会の午後の部では薄茶点前の実技確認があります!実技確認とは、学生自身が点前技術(薄茶点前)の習熟度合いを理解することを目的として実施するものです。そのため午前の部は、今までの研修会以上に集中して、熱心に取り組んでいました!

こちらは柄杓の扱い方を確認しているところです!角度や指先など細かな部分も正しい形が身につくようにチェック!
今回は今までの研修会で学んできた薄茶点前が正しく身についているかを、茶道の専門家の先生方が採点者となって確認を行いました。お茶室の中は緊張した雰囲気に包まれ、実技確認を受けている補助員は、点前の際に手が震えており、緊張が伝わってきました。


実技確認を終えた学生は、「今までオンラインと対面を併用した授業を受けていたので、点前に自信がありませんでしたが、今回の研修会を受けて、薄茶点前をしっかり学ぶことができてよかったです。また実技確認を受け、人に見られても落ち着いて点前ができたので、自信に繋がりました!」とコメントがありました!
2.第5回研修会は実技確認の振り返りとグループワーク!
前回の研修会で実施した実技確認の振り返りとして、補助員へフィードバックを行いました。

採点者が気になった箇所を一緒に確認!1人ずつ覚え違いや癖などを確認しています!
その後は、グループに分かれて実際の授業内容に沿って研修を行いました。第1回目、第2回目に比べると自信がついた様子で上達しています!

茶巾を三つ折りにする際の、手の向きについて指導しています!毎回1年生の授業の課題として実施しています! 言葉で説明するのは難しい…!
3.最後のご挨拶
最後に嶋内研究所所長より、ご挨拶がありました。
「研修会を受ける前と後では、皆さんの顔つきが違っています。補助員として、後輩を指導するという熱意溢れる顔になっていますね。これからは、今まで学んだことを精一杯後輩へ伝えてください。」と激励の言葉をいただきました。

雰囲気も顔つきも凛々しくなっています✨
補助員の皆さん、6日間の研修会お疲れさまでした!
新年度からは補助員19名でスタートします🌟これからも頑張れ!補助員!🌸

2023年03月17日
春季補助員研修会中間報告~!🌸
今回は令和5年度春季補助員研修会の第2回、第3回の研修会の様子をお伝えします!🍵
研修会では、人前で自分の考えを話すことに慣れるため、補助員に禅語を選んでもらいます。その日の研修会のテーマや、自分の心のあり方など…研修会に参加する仲間に向けて、思いを伝えています。

第2回の研修会では、新3年生が研修会の禅語を選びました!選んだ禅語は「且座喫茶」です。
「且座喫茶」…
「且」は、しばらくということ。まあ、しばらく坐ってお茶でも飲もうよ、という意味です。多忙な生活の中で、ふと立ち止まり、静かに坐って一服のお茶を喫する心の余裕、それが何よりも私たち現代人に必要とされているのではないでしょうか。
出典:有馬 賴底著「やさしくわかる茶席の禅語」
新3年生は、「初日は緊張して肩に力が入りすぎて、うまく自分の力を発揮できませんでしたが、今回は且座喫茶の禅語の意味のように、心に余裕をもって仲間や先輩と協力して、さらに成長していけるように頑張っていきたいです。」と説明がありました。
第2回、3回の研修会の課題は薄茶点前!
まずは必要なお道具を準備します。先輩補助員がリーダーとなって、役割分担しながら迅速に準備をすすめています!

準備をしている釜の蓋が合うか確認!わからないことは先輩に尋ねながら協力して準備をしています!釜の準備では、釜の種類や扱い方など覚えることがたくさんあります。1つ1つしっかり覚えていきましょう!少しずつスムーズになってきました。


第4回の研修会では、薄茶点前の実技確認があります。そのため、補助員は普段の授業以上に集中して取り組んでいます!だんだんと形が身に付いてきました!

点前の稽古をした後は、指導を受けたところをすぐにメモ!
細かな部分も意識するために、教科書を読みながら確認中!
研修会の回数が増えるにつれ、同じ目標に向かう補助員同士の仲が深まりつつあります!後輩から先輩へ積極的に質問をしている様子も見られました。
研修会もあと3回となりました!指導者として茶道の授業に入るために、頑張れ補助員!🌟

2023年03月08日
いよいよ!春季補助員研修会が始まるよ~🔔
茶道文化の補助員という制度を知っていますか?
この活動は、茶道文化の授業に入って、後輩たちに直接点前技術を指導します。
今年度は20名(観光学科16名、社会福祉学科2名、健康栄養学科2名)の学生が補助員を希望しています。
補助員を希望した理由は、「自分自身の成長のため」と回答した学生がほとんどです。補助員の活動を通して、それぞれの目標を達成することを願っています。一緒に頑張っていきましょうね!
研修会では、今まで授業を受講する立場であった学生が、補助員として後輩へ指導を行うために、必要な茶道の作法や点前、授業の組み立て方、指導方法について学んでいます。晴れて指導者としての資質・能力があると認められた際には、指導に入ることができます。
それでは、これから始まる研修会!その様子を紹介します!
研修会では4つのグループに分かれ、1グループごとに先輩補助員がリーダーとして入り、授業の内容に従って学んでいきます。
第1回目は礼法、茶巾の扱い方、道具の清め方を再確認!

座り方、姿勢、目線、手の位置等意識するポイントを1つ1つ細かく確認!
メモをとりながら、熱心に取り組んでいました。

先輩補助員の説明はわかりやすい!後輩は、先輩から説明の仕方や工夫を学んでいます!


第1回目の研修会は緊張した面持ちでしたが、先輩補助員や仲間との交流を通して、だんだんと緊張が和らいだ様子でした。
これから新学期に向けて、補助員を目指して頑張れ!🌸

2023年01月27日
「松芳忌」-九州文化学園創設者 安部芳雄先生追悼献茶式-
一般的に、亡くなった方を供養するために一周忌や三回忌、七回忌などの法要を行いますが、茶道では亡くなった方を偲ぶためにご供養の茶会が開催されることがあります。例を挙げますと、侘茶を大成された千利休を偲ぶ「利休忌」や鎮信流の流祖である松浦鎮信公(天祥)を偲ぶ「鎮信公忌」などがあります。ご供養の茶会は、今日まで連綿と受け継がれてきた「茶」について考える大切な一つの区切りでもあります。
茶道文化の授業では、九州文化学園の創設者であり、地元に所縁のある鎮信流を用いて学生への茶道文化教育を始められた、安部芳雄先生を追悼する「松芳忌」を毎年行っています。「松芳(しょうほう)」とは、芳雄先生の茶人としての名前です。松芳忌では、先生の遺徳を偲び、そのご功績に触れることで、長崎国際大学で茶道文化を学ぶ意義を学生たちに考えてもらいます。
式は、ご遺影への礼拝から始まり、安部直樹理事長のご挨拶、動画による松芳先生の経歴紹介、献茶式、祭壇への礼拝、嶋内教授のご挨拶で終了しました。






献茶式は茶道文化Ⅰ・ⅡでSA(Student Assistant)をしている3年生と4年生が持ち回りで奉仕し、松芳先生にお茶とお菓子が捧げられました。
式典後、学生は各班に分かれ、供養や不祝儀袋について説明を受け、各自自服にてお茶とお菓子をいただきました。

学生たちには、これからも先人たちが残してきたものに思いを巡らし、これらの教えを次世代に受け継いでいくことの大切さを茶道文化の授業を通して、学び続けてほしいと願っています。

2023年01月20日
「初釜」~新年最初の授業を終えて~
初釜とは「正月を迎えたことを祝い、新年に初めて釜をかけること」を言い、茶道では毎年の行事のひとつで、その年のお稽古を始める日でもあります。
茶道文化では新年最初の授業にて1年生から4年生まで、それぞれのクラスで初釜を執り行いました。新年を迎えての新たな気持ちが学生たちのスーツ姿に表れていました。特に1年生は、初めての体験ということもあり、いつも違う茶室の雰囲気に驚きながら入室していました。
さて授業では、始めに安部理事長より新年の挨拶があり、初釜の説明やどんど焼き、もぐら打ちなどのお正月に関わる内容、その場(行事)に相応しい身なりについての話がありました。
その後、代表学生である補助員(Student Assistant)が点前を行い、年神様へお茶をお供えし、一同で拝礼をしました。
次に、嶋内先生からお正月や鏡開きなどについての講義がありました。昨今は、自宅に畳や床の間がなく、学生に問いかけると「お正月飾りをしていない」という声もありました。そのため、学生は興味深く講義の内容を聞き、「しめ縄や門松を飾る理由」や「お年玉の由来」、「鏡開きの意味」などを学んでいました。
そして、鎮信流の床飾りについても説明があり、縁起の良いものやその云われなどにも理解を深めている様子が見受けられました。
最後は、各グループに分かれて点て出しを行い学友と共に新年最初のお茶を楽しく味わっていました。また、学生たちはお祝い事の際に使用する祝儀袋について各担当者や補助員から説明を聞き、とても有意義な時間となったようです。
授業後の学生のレポートからは、このようなコメントが寄せられました。
「初めて自分は初釜を拝見しましたが、献茶をする姿を見て自分が習って来た事が入っていたり初めて見たものもありましたが、とてもかっこよくて自分もできるようになりたいと思いました。」(国際観光学科1年生)
「門松やしめ飾りなどの正月飾りも意味など考えず、お正月だからという理由で何となく飾っていましたが、それぞれしっかり意味があることを学んで、勉強になりました。」(社会福祉学科1年生)
「私たちが何気なく過ごす正月には先人たちの様々な願いや文化が関わっていることを知りもっと大切に過ごしたいと思いました。」(健康栄養学科1年生)
「(理事長の話を聞いて)モグラ打ちの話が出てきて保育園で毎年モグラ打ちをしていたことを思い出して懐かしく思った。」(薬学科1年生)
学生たちには、茶道を通して日本の伝統や風習に目を向け、ひとつひとつ学び、次の世代に継承していくことを願っています。