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[徒然雑感] “天才(?)の万才”

  • [徒然雑感] “天才(?)の万才”

     長崎国際大学の法人事務局長にバンザイをやらせたら、右に出る者はいない。彼と出会うまで、さほどバンザイスタイルに興味があった訳ではない。

     お祝いの席などで、指名を受けるや"待ってました"とばかりに軽やかな足取りで登場。ほどよく開いた足で一歩前進。両手の平を内側に、サーッと天を突き破るほどの勢いで高く上げ、"バンザイ、バンザイ!、バンザーイ!!!"と力強い発声でリードする。マイクが破壊されんばかりの大音声が会場のすべてを覆い尽くすほどだ。

     バンザイの音頭と一緒に、毎回、会場に活気と笑い声が溢れ出す。

     しばしば、このバンザイに出会ううちに、ついこのバンザイが私の標準になってしまっていた。他の会場で出会うバンザイに"全くの降参、お手上げポーズだ"とか、"声力がない""暗い""びしっと決めて!"とか、つい評価している自分がいる。

     しかし、つい先日、司会者が"それでは乾杯の音頭を..."と珍しく彼を指名したことがあった。ところが彼が登場することによって、周囲の人々は思わずバンザイをしてしまったのだ。これには笑った、笑った、大笑い。涙が出るほど笑ってしまった。条件反射になるほど彼の万才は人々を"魅了"するのだ。

     最近はどうやら、バンザイは「この人」のはまり役、いや、人となりそのものになっているようだ。

     万才も天才の領域に達しているのかもしれない。