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大学総合

学長メッセージ

Hospitality、compassion、そして

学長
安東 由喜雄
学長 安東 由喜雄

 令和2年4月より本学学長を拝命いたしました安東由喜雄です。昨年本学に副学長として赴任し、2年目を迎えております。熊本市は海の見えない盆地でしたが、長崎、佐世保はアジアに開けた海を持つ、国際色豊かな都市で、大きな可能性を秘めており、そうした新天地で教鞭をとり、さらには本学の代表者として指揮を執ることができますのは望外の喜びであります。

 本学は今年創立二十周年となる大学ですが、古い大学が様々な点で「制度疲労」を起こしている中で、コンパクトに小回りが利き、自由な校風の中で夢を追いかけることのできる「伸び盛り」の大学であると確信しております。そこで学生諸君には夢と希望を持ち大きく飛躍してほしいと願っております。

 Compassionという言葉は、パッション(情熱)を共に持つという語源から、「共感、思いやり、優しさ」などと訳しますが、ブログ、メール、2ちゃんねるなどを通じて人を貶める、赤の他人を中傷する、パワハラ、セクハラ、マタハラなどで隣人を痛めつけることが横行するような、いわば社会全体がせっかちになり、常に拳を振り上げて誰かを陥れようと待っている時代に、我々が常に心に止めておくべき最も必要な言葉はこのcompassionという単語、思いかもしれません。

 本学は茶道を教養科目に取り入れているユニークな大学ですが、茶道の修練の過程で学ぶべきコンセプトはまさに和敬清寂の精神のもとに日本特有の「おもてなしの心」、さらにはcompassionを学ぶことだと心得ております。4年あるいは6年間の学園生活の中で、常にこの言葉を忘れず、常に笑顔を忘れず、生涯の友をはぐくみ、進むべき人生の方向性を探っていっていただきたいと願っております。

 「少年老いやすく学成り難し」という言葉が示すように、大学生活は長いようで、人生の中にあってはあっという間に過ぎ去るひと時です。悔いのない学園生活を送るためには、吉田松陰が言うように、夢を持ち、それに向けた計画を立て、それをつぶさに実行に移し、成功に導く努力を続けていただきたいと思います。

夢なき者に理想なし/理想なき者に計画なし/計画なき者に実行なし/実行なき者に成功なし/故に、夢なき者に成功なし(吉田松陰)。

 私自身もこの佐世保で新たな夢をはぐくみ、皆さんとともに計画を立て、ともに歩んで参りたいと希っております。

 現代社会の流れはますます速くなり、それに比例するかのように問題も加速度的に増えていっているかに見えます。グローバルレベルでみても、温暖化の問題、紛争やテロ、貧困や格差、差別や人権の抑圧など解決しなければならない問題は山済みされていますが、人類が直面する最も深刻な問題はAIの進化であろうと思います。私の専門の医学の世界も、あと10年もしないうちに、AIの開発により、画像診断、臨床検査、病理検査など検査医学の主体はAIにとってかわられると考えられていますが、最も深刻な問題は、2045年、singularity (技術的特異点)元年がやってくるということかもしれません。シンギュラリティとは、未来学者のレイ・カーツワイル氏が提唱した言葉で、「AIの知性(性能)が人類を超える時点」を指す言葉です。この時点を超えると、AIはAI自身でより賢いAIを作っていくといわれており、この段階でAIは、人間と知性においても区別できないレベルにまで発達すると考えられています。これには否定的な意見もかなりありますが、少なくとも今より遥かに賢いAIが登場していることだけは間違いない事実であろうと考えます。

 その時われわれ人間が旨としなければならないことは何か。それは、我々人間が少なくとも「こころ」という点においてAIに負けないものを持っているということであろうと考えます。大学生活の中で、良い本を読み、心揺さぶられる映画を見て、恋もし、人生を考え謳歌し、生涯の伴侶を見つけ、AIに負けない人間性、見識を養っていってほしいと心から願っております。

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