[徒然雑感] 穂の舞
ようこそ、私の徒然雑感へ...
長い間、ご無沙汰していましたから、「閉じた」とお考えの方も多かったでしょう。この間、あれもこれも書き留めたいと思うことは、たくさんありましたが、いつも時間と眠気に追われ、夜が明けてしまうことの繰り返しでした。
さて、今年も気候がおかしい巡りをしていると感じていたのは、私ばかりではなかったでしょう。しかし、この10月中旬、本学の健康栄養学科の学生と佐世保市青年農業者連絡協議会のコラボレーションで、稲刈りに取り組みました。
「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」と古来から表現されているような見事な稲は、「穂の舞」と命名されている稲穂です。風に舞うが如くに身を任せ、しなやかに、たおやかに穂の中に一粒、一粒を宿し、上出来の米が収穫されました。
収穫までの労苦は「子育て」にも似て、よく耕された土壌、時期に応じた水分や陽の光、適切な肥料と雑草取り等々...、慈しみ、育てることの連続だったと思います。
学生たちの一鎌に弾ける笑顔、束ねた稲穂に寄せる心優しさは、まさに「若人の舞」に見えました。
時に大災害を引き起こし荒れ狂う相(すがた)を持ちながら、時に豊かな実りとよろこびを与える自然に対し、改めて畏敬の念を抱かずにはいられません。