教員・研究者教員・研究紹介
木村 勝彦(きむら かつひこ)教授
所属
人間社会学部 社会福祉学科
専門分野
宗教学・宗教史、倫理学、観光学
研究テーマ
観光倫理の研究、宗教ツーリズムの研究、ダークツーリズムの研究、宗教現象についての哲学的考察、長崎を中心とするキリシタン史とキリスト教聖地の研究、鎮信流茶道の成立とその思想的背景に関する研究
担当科目
- 〔学部〕
- 哲学、倫理学、宗教学、観光倫理、道徳教育論、人権と平和
- 〔大学院修士課程〕
- 観光倫理特講、事例研究(観光倫理)、特別研究
- 〔大学院博士後期課程〕
- 観光倫理思想特別研究、特別研究Ⅰ~Ⅲ
所属学会
日本宗教学会、「宗教と社会」学会、高等教育質保証学会、西日本宗教学会、九州人類学会、筑波大学哲学・思想学会、長崎国際大学国際観光学会
研究室
副学長室
連絡先
TEL:0956-20-5556(副学長室)
kimukatsu
URL
-
プロフィール
1957年11月 長崎県長崎市にて出生
1976年3月 長崎県立長崎南高等学校卒業
1981年3月 筑波大学第一学群人文学類哲学専攻卒業
1986年3月 筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科宗教学・比較思想学専攻
単位取得満期退学
1993年3月 博士(文学)・筑波大学の学位取得
筑波大学哲学・思想学系助手、専任講師、宮崎産業経営大学経済学部教授等を経て
2001年4月 長崎国際大学人間社会学部教授(現在に至る)
2002年4月 長崎国際大学人間社会学部国際観光学科長(2008年3月まで)
2004年4月 長崎国際大学大学院人間社会学研究科教授(現在に至る)・同観光学 専攻長(2008年3月まで)
2008年4月 長崎国際大学国際交流・留学生支援センター長(2011年3月まで)
2008年10月 長崎国際大学人間社会学部長、大学院人間社会学研究科長(2017年3月まで)
2012年4月 長崎国際大学副学長(2014年3月まで)
2013年4月 中華人民共和国・厦門大学嘉庚学院客員教授(現在に至る)
2014年4月 長崎国際大学国際交流・留学生支援センター長(2020年3月まで)
2016年4月 長崎国際大学副学長(現在に至る)
2017年4月 学校法人九州文化学園評議員(現在に至る)
2019年4月 長崎国際大学産学連携・研究支援センター長併任(現在に至る)
2020年4月 長崎国際大学IRセンター長併任(現在に至る)
2020年10月 日本学術会議連携会員(現在に至る)
2021年4月 長崎国際大学教育基盤センター長併任(現在に至る)
研究紹介
宗教ツーリズムと観光倫理
私のもともとの研究は大きく分けて二つの学問分野に関わっています。一つは、日本や世界のさまざまな宗教とその歴史について研究する宗教学・宗教史という学問です。そしてもう一つは、「人はいかに生きるべきか」「よく生きるとはどのようなことか」を問う倫理学という学問です。そして今では、これら二つの学問分野と「観光」を結びつけて、新しい二つの研究領域の開拓に挑んでいます。一つは、宗教と観光との結びつきの歴史を聖地巡礼や戦災地慰霊、さらには祭りなどという現象を通して考察することで、宗教ツーリズムの研究と称することができるでしょう。もう一つは、観光開発に伴って生じてくる住民と行政・企業との関係、文化変容、文化対立、差別などの問題を通して、観光についての倫理的考察をしようとする観光倫理です。これら二つの研究は、今なお十分に取組まれることの少なかった領域ですので、パイオニアの精神と発想をもって取り組んでいるところです。
研究活動
学会・研究会における座長等
- 日本宗教学会/理事/2013年~現在(2015年度学会賞選考委員会委員長)
- 「宗教と社会」学会/常任委員/2011年~2013年(2012年度第20回学術大会 実行委員長)
- 健康生きがい学会/第3回学術大会実行委員長/2012年
- 西日本宗教学会/運営委員/2010年~現在
- アジア太平洋観光学会/第10回大会現地実行委員会事務局長/2004年
- 筑波大学哲学・思想学会/評議員/1999年~2011年・2019年~現在
受賞
第1回筑波学都資金財団教育研究特別表彰
科研費、競争的資金
- 科学研究費補助金(基盤研究(C))「宗教的資源の観光活用と遺産指定との関係に関する宗教学的研究」(研究代表者・山中弘筑波大学教授、課題番号:21520063)/平成22年度~平成24年度/研究分担者
- 科学研究費補助金(基盤研究(B))「場所をめぐる宗教的集合記憶と観光的文化資源の関係に関する宗教学的研究」(研究代表者:山中弘筑波大学教授、課題番号:18320018)/平成18年度~平成20年度/研究分担者
- 科学研究費補助金(基盤研究(C))「「場所の聖性」の変容と再構築とツーリズムに関する総合的研究」(研究代表者:山中弘筑波大学教授、課題番号:1520057)/平成15年度~17年度/研究分担者
共同(受託)研究
- 長崎国際大学人間社会学部国際観光学科共同研究「ダークツーリズムの現状と展開に関する研究」/平成25年度~平成27年度/研究代表者
- 長崎国際大学人間社会学部国際観光学科共同研究「茶道鎮信流の現代的意義に関する総合的研究」/平成20年度~平成22年度/研究代表者
- 長崎国際大学人間社会学部国際観光学科共同研究「茶道鎮信流の歴史的展開に関する研究」/平成17年度~平成19年度/研究代表者
社会活動
社会貢献・地域連携
- 佐世保徳育推進会議/会長/2010年~現在
- 公益財団法人佐世保市体育協会/評議員/2020~現在
- 佐世保市教育振興基本計画策定検討委員会/会長/2019年~2020年
- 長崎県日中親善協会佐世保支部/理事/2018年~現在
- 佐世保市市民協働推進委員会/会長/2016年~2018年
- 長崎国際大学同窓会「悠和会」/理事/2010年~現在
- 佐世保市総合計画審議会/会長/2010年~2012年・2015年~2019年
- 佐世保市安全・安心まちづくり推進協議会/会長/2007年~2011年
- 長崎県産業人材育成ネットワーク協議会/委員/2005年~2008年
- 佐世保商工会議所「佐世保市制百周年記念事業」提言検討委員会/委員/2002年~2003年
各種委員・役員等
- 日本学術会議/連携会員(第一部会哲学委員会)/2020年~現在
- 公益財団法人日本高等教育評価機構/評価システム改善検討委員会委員/2016年~現在
- 部科学省高等教育局/私立大学教育研究活性化設備整備事業委員会審査協力 委員/2012年~2014年
- 文化庁文化部宗務課/平成24年度九州地区宗教法人実務研修会講師/2012年
- 長崎県公立学校教職員コンプライアンス等に関する専門家会議/委員/2010年~2012年
- 独立行政法人日本学術振興会/大学教育推進プログラム書面審査委員会/委員/2008年~2010年
- 公益財団法人日本高等教育評価機構/評価員/2006年~現在
- 文部科学省/現代的教育ニーズ取組選定委員会ペーパーレフェリー/2005年~2007年
教育活動
講演会等
- 第11回徳育推進フォーラム「コロナ時代の今、徳育を考える」/会長講演・座談会司会/2020年9月26日/佐世保徳育推進会議・佐世保市
- 台湾・国立台中科技大学開学百周年記念講演「日本における仏教の歴史と文化」/2019年12月2日/国立台中科技大学語文学院
- 日本高等教育評価機構評価充実協議会「平成30年度第3期の認証評価をふりかえって」/パネリスト/2019年7月10日/公益財団法人日本高等教育評価機構
- 佐賀大学平成30年度文化庁事業SMAART「茶・藝・道―売茶翁と現代ストリート文化」フォーラム講演「禅の教えと茶の哲学―松浦鎮信にみる武家社会の茶道」/2018年8月18日/佐賀大学
- 長崎県市町村教育委員会「平成28年度研究大会」記念講演「現代社会における徳育の意義-子どもの危機をみすえて」/2016年11月18日/長崎県市町村教育委員会
- 日本私立大学協会九州支部「平成28年度秋季総会」記念講演「長崎の教会群とキリスト教関連遺産―世界遺産のゆくえ」/2016年11月8日/日本私立大学協会九州支部
- 中国・厦門大学嘉庚学院創立10周年記念講演「日本における茶道の歴史と思想」/2013年10月21日/厦門大学嘉庚学院
- 九州産業大学景観セミナー講演「陶磁文化を基盤とした日韓観光交流の可能性について」/2013年5月16日/九州産業大学
- 佐世保市教育会講演「道徳と心の教育―心のきずなと命のきずな」/2012年12月1日/佐世保市教育会
- 韓国・金海市「2012年金海粉青陶磁器祭り」シンポジウム講演「陶磁器とまちづくりー陶磁器を活用した観光活性化の事例報告」/2012年10月25日/韓国金海市・金海陶芸協会
研究実績
原著論文
- 「子どもの危機と道徳の復権」/単著/『学校運営』2015年3月号/2015年/全国公立学校教頭会/10頁~13頁
- 「戦死者慰霊とツーリズム――生者と死者のコンタクト」/単著/『ダークツーリズムの現状と展開に関する研究』/2015年/長崎国際大学人間社会学部国際観光学科共同研究成果報告書/27頁~34頁
- 「慰霊とツーリズム」/単著/『宗教と社会』第19号/2013年/「宗教と社会」 学会/189頁~199頁
- 「聖なる旅の真正性と商品化――長崎のカトリック聖地を事例として」/単著/『宗教研究』第84巻4輯367号/2011年/日本宗教学会/166頁~167頁
- 「観光の倫理的考察に向けて――グローバリズムと開発の視点から」/単著/『哲学・思想論叢』第28号/2010年/筑波大学哲学・思想学会/1頁~9頁
学会発表
- 「慰霊とツーリズム」/テーマセッション発表・座長/2012年6月17日/「宗教と社会」学会第20回学術大会
- 「戦争の記憶と継承――記念館・教育・観光」/パネルコメンテータ/2012年7月28日/鹿児島大学国際シンポジウム「戦争の記憶と継承」
- 「聖なる旅の真正性と商品化――長崎のカトリック聖地を事例として/パネル発表/2010年9月4日/日本宗教学会第69回学術大会
- 「原爆死とキリスト教の聖地――ポストコロニアリズムの視点から」/パネル発表2007年8月20日/日韓宗教研究フォーラム第4回国際学術大会
著書
- 『聖地巡礼ツーリズム』/共著/星野英紀他編/2012年/弘文堂/全263頁/執筆担当「第8章 戦争と聖地 2 広島・長崎――怒りと祈りの聖地」/230頁~233頁
- 『宗教とツーリズム』/共著/山中弘編/2012年/世界思想社/全279頁/執筆担当「第11章 宗教ツーリズムにおける真正性と倫理の問題――長崎のキリスト教聖地をめぐって」/254頁~276頁
- 『観光の地平』/共著/長崎国際大学国際観光学科編/2011年/全248頁/執筆担当「第2章 観光と倫理」/23頁~31頁
- 『宗教学事典』/共著/島薗進他編/2010年/全659頁/執筆担当「啓蒙思想」/376頁~377頁
- 『保育と道徳』/共著/小田豊他編/2006年/全212頁/執筆担当「第6章 道徳性を育てる実践 3節 思いやりの心を身につける」/115頁~121頁