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大学総合

教員・研究者教員・研究紹介

隈 博幸(くま ひろゆき)教授

隈 博幸

所属

薬学部 薬学科

専門分野

臨床検査学
生化学

研究テーマ

磁気検出法による超高感度免疫検査システムの開発
血液凝固因子に関する研究
赤血球膜タンパク質の構造と機能

担当科目

医療生命倫理、臨床医学概論、臨床生理学実習、臨床生理学演習、疾病学Ⅰ、臨床検査学、総合演習/専門演習Ⅰ~ⅢB、卒業研究

所属学会

日本臨床化学会、日本臨床検査医学会、日本薬学会、日本産婦人科学会、日本検査血液学会

研究室

薬学棟P210号室(臨床検査学)

連絡先

TEL:0956-20-5611(薬学事務室)

E-mail

kuma

URL

http://www.niu.ac.jp/~pharm1/lab/cclm/

プロフィール

1999年九州大学大学院医学系研究科博士課程修了
1999年University of Arkansas for Medical Sciences,Postdoctoral Fellow(米国)
2002年九州大学大学院医学研究院皮膚科学博士研究員
2006年長崎国際大学薬学部助手
2007年長崎国際大学薬学部講師
2012年長崎国際大学薬学部准教授
2018年長崎国際大学薬学部教授

研究紹介

血液1滴からわかること

定期健診や臨床検査でよく行われるのが「採血」です。血液中には赤血球、白血球だけでなく、たくさんの蛋白質や生体化学物質が含まれているので、肝臓が悪いとか、腎臓に異常があるというように多くの情報を得ることができます。しかし一般的な採血では、一度に20~30㎖の血液を取られることが多いため、注射が嫌いな人(私も嫌いです)にはちょっとした「難関」になっているのではないでしょうか?現在我々が行っている研究では、酸化鉄にちょっとした小細工をして、磁力によって生体物質を分析できる、そんなシステムの開発を行っています。現状では、30兆分の1グラムの蛋白質を感知できる状態まで感度が上がっています。このシステムが実用化されれば、ほんの1滴の血液をもらうだけで、血中に含まれる全ての情報が分析できる大変便利な医療機器になると期待されています。

研究活動

受賞

平成18年度 日本臨床化学会奨励賞
第11回 超電導科学技術賞
平成27年度 科学研究費審査委員表彰

科研費・競争的資金


  • 平成18年度 科学研究費(基盤[B])(分担)

  • 平成18年度 臨床検査医学研究振興基金 奨励金

  • 平成19年度 科学研究費補助金(若手[スタートアップ])(代表)

  • 平成20-22年度 科学研究費補助金(若手[A])代表

  • 平成21-23年度 科学研究費補助金(基盤B)分担

  • 平成24-26年度 科学研究費補助金(基盤[C])代表

  • 平成24-27年度 科学研究費補助金(基盤[A])分担

  • 平成25-27年度 科学研究費補助金(基盤[C])分担

  • 平成26-28年度 科学研究費補助金(基盤[B])分担

  • 平成27-29年度 科学研究費補助金(基盤[C])代表

  • 平成28-32年度 科学研究費補助金(基盤[S])分担

  • 平成31-令和3年度 科学研究費補助金(基盤[C])代表

  • 令和6-令和8年度 科学研究費補助金(基盤[C])代表

社会活動

社会貢献・地域連携

平成15-16年度 地域新生コンソーシアム事業
ボランティア植栽
平成26年度 佐世保まちなか大学講座

新聞・雑誌記事及びTV・ラジオ番組出演


  1. 2004.06 西日本新聞,2004年6月22日 1面 「100倍の感度で免疫反応検査 わずかな病変見逃さず」.

  2. 2004.06 NHK,6時のニュース 2004年6月21日 世界初 超高感度磁気免疫システム.

  3. 2008.06 長崎新聞, 2008年6月1日(1面)「血中タンパク質結晶の高品質化 宇宙での実験候補に」

  4. 2010.02 KTNテレビ長崎, スーパーニュース 2010年2月1日「宇宙を舞台に新薬開発へ」

  5. 2015.11 長崎新聞, 2015年11月6日 「赤血球で酸素運ぶバンド3 立体構造解析に成功」

  6. 2019.03 長崎新聞, 2019年3月24日 「エコノミークラス症候群 簡便に判定」

  7. 2020.06 読売新聞,長崎新聞,西日本新聞, 2020年6月27日 「PCRセンター設置」

各種委員・役員等

NIU疾患検査センター センター長
ボランティアセンター センター長
薬学部国試・CBT対策委員会 委員長
佐世保市災害ボランティアネットワーク連絡協議会 委員

研究実績

原著論文


  1. Yokota N, Inoue R, Kawamura K, Egashira K, Kuma H, Kato K; “The effects of dienogest and combined oral contraceptives on protein S-specific activity in endometriosis patients” Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol 295: 67-74, 2024.

  2. Matsuda R, Someya R, Kobayashi M, Nakao E, Hamasaki M, Shigeta M, Hagae H, Kuma H; “A quantitative assay system for protein C activity, the regulator of blood coagulation, based on a chromogenic method mimicking the blood coagulation cascade” Prac Lab Med 37: e00345, 2023.

  3. Sato Y, Sugi T, Sakai R, Kuma H; “The role of epidermal growth factor-like domain-related abnormalities, protein S Tokushima, and anti-protein S autoantibodies in pregnancy loss” J Reprod Immunol 150: 103476, 2022.

  4. Jin X, Kinoshita S, Kuma H, Tsuda T, Yoshida T, Kang D, Hamasaki N; “Reduced Activity of Protein S in Plasma: A Risk Factor for Venous Thromboembolism in the Japanese PopulationClin Appl Thromb Hemost 27, 10760296211033908, 2021.

  5. Kuma H, Matsuda R, Nakashima A, Motoyama K, Takazaki S, Hatae H, Jin X, Tsuda T, Hamasaki N; “Protein S-specific activity assay system is not affected by direct oral anticoagulantsThromb Res 168: 60-62, 2018

  6. Kurano M, Nishikawa M, Kuma H, Jona M, Yatomi Y: "Involvement of Band3 in the efflux of sphingosine 1-phosphate from erythrocytes" PLoS One 12 (5): e0177543, 2017

  7. Matsukawa Y, Asano E, Tsuda T, Kuma H, Kitaori T, Katano K, Ozaki Y, Sugiura-Ogasawara M: "Genotyping analysis of protein S-Tokushima (K196E) and the involvement of protein S antigen and activity in patients with recurrent pregnancy loss.” Eur J Obstet Gynecol Rep Biol 211: 90-97, 2017

  8. Arakawa T, Kobayashi-Yugiri T, Alguel Y, Iwanari H, Hatae H, Iwata M, Abe Y, Hino T, Ikeda-Suno C, Kuma H, Kang D, Murata T, Hamakubo T, Cameron D. A, Kobayashi T, Hamasaki N, Iwata S: “Crystal structure of the anion exchanger domain of human erythrocyte band 3” Science 350: 680-684, 2015

  9. Hamasaki N, Kuma H, Tsuda H; "Dysfunction of the Activated Protein C (APC) anticoagulant system and Thrombophilia in Asia" Ann Lab Med 33 (1): 8-13, 2013

  10. Kuma H, Nagashima R, Hatae H, Tsuda T, Hamasaki N; "Beneficial effect of EPA (20:5 n-3 PUFA) on preventing venous thromboembolism: a rat tail thrombosis model experiment" Thromb Res. 131 (1): 107-108, 2013

学会発表

隈 博幸 『磁気ナノマーカーを用いた超高感度免疫検査システムの開発』 :第53回日本臨床検査医学会学術集会(シンポジウム講演)、平成18年11月

隈 博幸『磁気マーカーを用いた免疫検査システム』 :第54回日本臨床検査医学会・日本臨床化学会合同大会(シンポジウム講演)、平成19年11月

隈 博幸、塚本 晃、吉永 耕二、円福 敬二、濱崎 直孝『磁気検出法による定量的免疫検査シスム』:第49回日本臨床化学会年次学術集会、平成21年9月

隈 博幸『赤血球膜蛋白質バンド3の構造と機能』:第4回トランスポーター研究会九州部会(特別講演)、平成21年9月

隈 博幸『磁気検出法を用いた高感度な免疫検査技術の開発』:第32回日本薬学会九州支部会コロキウム(招待講演)平成21年10月

隈 博幸『磁気検出による免疫検査分析法』:第51回日本臨床化学会学術集会(ワークショップ)平成23年8月

隈 博幸『磁気検出法を用いた高速・高感度な免疫検査システム』:第13回生物化学的測定研究会学術集会(招待講演)平成25年6月

隈 博幸『新しいVTE診断法:プロテインS活性、及び、プロテインS比活性測定』第39回日本血栓止血学会学術集会(シンポジウム講演)平成29年6月

著書・総説等

隈 博幸 「アトピー性皮膚炎関連遺伝子の多型解析及びその応用に関する研究」:平成16年度免疫アレルギー疾患予防・治療推進事業報告書(日本予防医学協会・編) pp.11-15(2005)

隈 博幸、円福敬二、吉永耕二、濱崎直孝 「磁気マーカーを用いた免疫検査システム」:臨床化学 36, pp.6-12 (2007)

隈 博幸、円福敬二、濱崎直孝 「磁気マーカーを用いた免疫検査システム」:検査と技術 37 (2), pp. 174-177 (2009)

濱崎直孝、隈 博幸 他 「薬学コアカリ対応 病態・薬物治療概論」 丸善 (2009年2月発行)

隈 博幸、濱崎 直孝『患者に答えられる臨床検査Q&A(1-15)』:調剤と情報2011.1月号~2012.3月号

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