教員・研究者教員・研究紹介
柳 智盛(りゅう ちそん)教授
所属
人間社会学部 社会福祉学科
専門分野
心理学、臨床心理学、障がい児者臨床
研究テーマ
・脳性まひ児の動作法指導場面における援助者の認知的プロセスに関する研究
・発達障害児のためのグループセラピーに関する研究
・障害児・者への援助場面における援助者の役割に関する研究
担当科目
- 〔学部〕
- 心理学、児童心理学、発達心理学、臨床心理学、教育相談、教育心理学、障害の理解Ⅰ・Ⅱ、加齢と障害に関する理解、国際コミュニティ・ケア論、教育実践演習(中・高、栄養教諭)、事前・事後指導、中学校教育実習、高等学校教育実習、専門演習、卒業研究
- 〔大学院修士課程〕
- 障害者心理特講、発達心理特講、事例研究(障害者心理)、事例研究(発達心理)、特別研究
- 〔大学院博士後期課程〕
- 福祉と心理特別演習
所属学会
日本リハビリテイション心理学会、西日本心理劇学会、日本特殊教育学会、日本心理学会、大学教育学会
研究室
研究棟103号室
連絡先
TEL:0956-20-5502(研究室)
rujeesoung
URL
-
プロフィール
韓国仁濟大学校自然科学大学社会体育学科 卒業
愛知教育大学大学院教育学研究科障害児教育専攻修士課程 修了
九州大学大学院人間環境学府人間共生システム心理臨床学コース博士後期課程 単位修得後満期退学
2008年 九州大学大学院人間環境学府付属総合臨床心理センター子ども発達相談部門主任
2008年 立命館アジア太平洋大学 非常勤カウンセラー
2012年 九州大学大学院人間環境学府 学術協力研究員
2012年 長崎国際大学 非常勤カウンセラー
2013年 長崎国際大学人間社会学部社会福祉学科 講師
2019年 長崎国際大学人間社会学部社会福祉学科 准教授
研究紹介
障害児・者への臨床心理学的援助における援助者のセルフモニタリング
脳性まひや発達障害児・者への臨床心理学的アプローチとしての臨床動作法援助場面において援助者の認知的プロセスとしてセルフモニタリングを修正・展開していくことによって、より効果的で適切な援助に繋がることである。
発達障害を伴う子どものためのグループセラピーとプログラムの改善
アスペルガー障害・高機能自閉症・ADHDなどの発達障害児のグループにおいて、集団プレイセラピーや心理劇を用いて、同年代他児への接近と自己主張の調整を促し、対人関係の経験を増やしていくことで、失敗体験の積極的回避・対人志向性の質的変化を促していくことである。そのため、グループセラピーのプログラムには①自身の感情をコントロールすることで周囲の状況や他児の気持ちに注目し、②その中で対人的な意識を引き出すことや、③お互いの気持ちや意見、行為を協調させながら一つの活動に協力して取り組むことを通して、④同年代集団における一体感、達成感、被受容体験といった肯定的な体験を促すことを目的としたプログラムの改善を試みた。
社会活動
社会貢献・地域連携
- 長崎県・佐世保市障害児(者)地域療育支援事業講師
- 長崎県北地区難病に対する啓発活動「Reaching out to People」実行委員会委員
- 佐世保市いじめ防止対策推進委員会委員長
研究実績
原著論文
- 「動作法指導場面における援助者の認知的プロセスに関する研究」 治療教育研究 第23巻 共著(2003)
- 「対人相互交渉に消極的な小学校高学年軽度発達障害児へのグループセラピー-同年代他児への接近と自己主張の調整を促す援助プログラムの検討-」 九州大学総合臨床心理研究 第1巻 共著(2010)
- 「アスペルガー障害を伴う小学校高学年児童のための集団心理療法プログラム」 九州大学総合臨床心理研究 第2巻(特別号) 共著(2011)
- 「アスペルガー症候群の男児に対するグループセラピー場面におけるセラピストの補助自我的役割」 心理劇研究 第36巻 単著(2013)
- 「福祉系学生の傾向と変化に対する初年次教育の展開-初年次学生の調査結果から-」 長崎国際大学大学論叢 第14巻 共著(2014)
- 「自閉症児の支援における個性の尊重について-個性に対する関わり手のセルフモニタリングの視点-」 長崎国際大学社会福祉学会研究紀要 第10巻 共著(2014)
- 「発達障がい児における療育支援の現状と課題に関する一考察-保護者へのアンケート調査から-」 長崎国際大学社会福祉学会研究紀要 第10巻 共著(2014)
- 「体を通した援助場面における援助者のセルフ・モニタリング-臨床動作法場面でのモニタリングの特徴理解の視点から-」 長崎国際大学社会福祉学会研究紀要 第11巻 単著(2015)
- 「長崎国際大学における障害学生支援の取り組みについて-合理的配慮と障害学生支援に関するFD・SD-」 長崎国際大学論叢 第17巻 単著(2016)
- 「長崎国際大学におけるピア・サポート活動の現状と課題」 長崎国際大学論叢 第18巻 共著(2017)
学会発表
- 「臨床動作法における援助者のセルフモニタリングの変化」 第20回日本リハビリテイション心理学会・心理リハビリテイションの会 単著(2005)
- 「長崎国際大学キャンパスライフ・ヘルスサポートセンターの取り組み」 九州地区大学教育改善FD・SDネットワーク「Q-conference 2015」 共著(2015)
- 「長崎国際大学キャンパスライフ・ヘルスサポートセンターの取組みⅠ-学生サポートブックを用いた障がい学生の支援について-」 九州地区大学教育改善FD・SDネットワーク「Q-conference 2016」 共著(2016)
- 「長崎国際大学キャンパスライフ・ヘルスサポートセンターの取組みⅡ-キャンバス・ソーシャルワーカーによる大学生のライフスキルサポート活動計画-」 九州地区大学教育改善FD・SDネットワーク「Q-conference 2016」 共著(2016)
- 「教職実践演習へのロールプレイング導入の教育的効果」 西日本心理劇学会 共著(2018)
著書
【共著】
- 学生サポートブック~教員ができるサポート~第1号【授業編】 学校法人九州文化学園長崎国際大学キャンパスライフ・ヘルスサポートセンター及び長崎短期大学事務局学生係・学生委員会(2016)
- 学生サポートブック~教員ができるサポート~第2号【入学前・入学期編】 学校法人九州文化学園長崎国際大学キャンパスライフ・ヘルスサポートセンター及び長崎短期大学事務局学生係・学生委員会(2017)
- 学生サポートブック~教員ができるサポート~第3号【卒業・就職活動期編】 学校法人九州文化学園長崎国際大学キャンパスライフ・ヘルスサポートセンター及び長崎短期大学事務局学生係・学生委員会(2018)