末廣 真理恵（すえひろ まりえ）講師

所属

薬学部 薬学科

専門分野

医療薬学

研究テーマ

①　薬剤師業務に関する各種臨床研究
②　ケミカルハザードドラッグによる職業曝露を軽減するための研究　　　　　
③　アスリートのドーピング防止に関する研究
④　若年者への薬の適正使用に関する薬教育の効果に関する研究
⑤　新型コロナワクチンの有害事象と抗体価に関する研究

担当科目

病院薬学、学際連携研究、薬事関係法規、薬事関係法規演習、調剤Ⅰ、調剤Ⅱ、生物薬剤実習、処方箋解析実習、総合実習、実務実習（病院・薬局）、総合演習Ⅰ、総合演習Ⅱ、総合演習ⅢA、総合演習ⅢB

所属学会

日本医療薬学会、日本薬学会、日本臨床腫瘍薬学会、日本病院薬剤師会 （病院薬学認定薬剤師）、長崎県薬剤師会、長崎県病院薬剤師会、佐世保市薬剤師会

研究室

薬学棟S302号室（医療情報学研究室）

連絡先

0956-20-5592

E-mail

marieメール送信

URL

プロフィール

2012年　長崎国際大学　薬学部 薬学科 卒業
2017年　長崎大学医歯薬学総合研究科　博士課程修了（博士（医））
2012-2018年　長崎大学病院薬剤部勤務
2018年　長崎国際大学　薬学部　助教
2022年　長崎国際大学　薬学部　講師

研究紹介

①薬剤師業務に関する各種臨床研究

病院や保険薬局との共同研究として、医療薬学分野での各種の臨床研究を実施しています。

②ケミカルハザードドラッグによる職業曝露を軽減するための研究

抗がん剤の職業暴露は、医療現場で問題となっており、個人防護具の着用や、調製後の不活化剤による作業など労力と経費を要しています。これらを軽減するため、光触媒塗布による抗がん剤の不活化効果に関する研究を行っています。

③アスリートのドーピング防止に関する研究

セルフメディケーションが推奨される中で、アスリートによるうっかりドーピングの事例も散見されている。今後、ドーピング防止効果に対する有効な介入方法に関する調査を行っていく。

④若年者への薬の適正使用に関する薬教育の効果に関する研究

セルフメディケーションの推進で薬の購入が容易となり、低年齢層の薬購入の機会は増加している。このため、より早い段階での薬の適正使用の知識を得ていることが望まれるが、わが国の中学校以前の学校教育には薬の適正使用に関する内容は含まれておらず、その基礎知識と教育効果は明らかとなっていない。そこで、若年者の薬の適正使用に関する基礎知識と薬教育の効果を把握することを目的とした研究を開始した。

⑤新型コロナワクチンの有害事象と抗体価に関する研究

新型コロナワクチンの接種が開始となったが、開始当初はモデルナ製ワクチンの本邦での有害事象の報告は乏しく、高齢者に対するファイザー製ワクチンの情報しかなかった。そこで、本学の職域接種による接種者に対する調査を行った。今後は、これら接種者の抗体価を測定し、抗体価の推移や、有害事象との関連について調査する。

研究活動

論文

• Marie Suehiro, Shinya Okubo, Kensuke Nakajima, Kosuke Kanda, Masanobu Hayakawa, Shigeru Oiso, Tsutomu Kabashima, Hideaki Fujita, Yukio Ando, Takahiro Muro, Adverse events following COVID-19 vaccination in young Japanese people: A case-control study of the risk of systemic adverse events by a questionnaire survey, Archives of Clinical and Biomedical Research (2022)


• 末廣真理恵、出口陽花、室高広、大学生を対象にしたドーピングに対する意識調査、九州薬学会雑誌、vol.75:85-88 (2021)


• Kyoshiro Yamaguchi, Marie Iwanaga-Suehiro, Kyoko Fujimoto, Masashi Fukasawa,　Ryuzo Sakakibara、Improvement in High-fat Diet-induced Obesity and Insulin　Resistance upon Uptake of PS-B1, a Fermented Product　Prepared from Soy Flour Using Lactic Acid Bacteria、Journal of Food and Nutrition Sciences（2020）


• 橋詰淳哉、黄智剛 、岩永真理恵、樋口則英、神田紘介、兒玉幸修、中村忠博、北原隆志、佐々木均、室高広、イリノテカン・5-FU併用療法におけるアプレピタント併用下でのパロノセトロンの有用性評価、日本緩和医療薬学雑誌（2019）


• Iwanaga M, Kodama Y, Muro T, Nakagawa H, Kurosaki T, Sato K, Nakamura T, Kitahara T, Sasaki H: Biocompatible complex coated with glycosaminoglycan for gene delivery. J Drug Target 25(4): 370-378,（2017）.

学会発表等

• 寺本里那、末廣真理恵、室高広、小学生の薬の適正使用に関する基礎知識と薬教育の効果、第１４２回日本薬学会年会、名古屋（2022）


• 末廣真理恵、出口陽花、室高広、大学生を対象にしたドーピングに対する意識調査　第142回日本薬学会年会、名古屋（2022）


• 橋本義人、末廣真理恵、室高広、　職業曝露の軽減における光触媒の有用性の検討第３回長崎県薬剤師学術大会、長崎（2022）


• 寺本里那、末廣真理恵、室高広、小学生の薬の適正使用に関する基礎知識と薬教育の効果、第31回日本医療薬学会年会、熊本（2021）


• 出口陽花、末廣真理恵、室高広、大学生を対象にしたドーピングに対する意識調査　第２回長崎県薬剤師学術大会、長崎（2021）


• 高脂肪食を摂取した野生型マウスの脂質及び糖質代謝に対する乳酸菌生産物質（PS-B1）の影響 山口恭士郎、岩永真理恵、池田朱里、江口祐子、田崎康裕、藤本京子、深澤昌史、戸田聡美、野嶽勇一、榊原隆三、日本薬学会第139回年会、千葉、2019


• パロノセトロンとグラニセトロンにおけるFOLFIRI療法に対する制吐効果の比較～悪心総制御率を用いた検討～,　岩永真理恵,橋詰淳哉,黄智剛,神田紘介,兒玉幸修,中村忠博,室高広,北原隆志,佐々木均,日本臨床腫瘍薬学会学術大会2018, 横浜, 2018.


• 新規レジメンオーダシステム導入による薬剤師業務の効率化に対する評価，岩永真理恵,中川博雄,能勢誠一,今村政信,伊藤直子,室高広,中村忠博,佐々木均,北原隆志, 第26回日本医療薬学会年会, 京都, 2016


• グリコサミノグリカンで被膜した生体分解型遺伝子ベクターの開発，三枝由香莉, 兒玉幸修, 岩永真理恵, 北原隆志, 佐々木均, 日本薬剤学会第31年会，岐阜，2016


• 調剤業務効率化を目的とした錠剤自動分包機払い出しデータ集計システムの構築とその評価，能勢誠一, 室高広, 江藤和裕, 稲岡奈津子, 安岡しおり, 岩永真理恵, 樋口則英, 中村忠博, 北原隆志, 佐々木均，医療薬学フォーラム2013／第21回クリニカルファーマシーシンポジウム, 金沢, 2013


• 長崎大学病院における一包化調剤処方の実態調査, 江藤和裕, 能勢誠一, 稲岡奈津子, 安岡しおり, 岩永真理恵, 室高広, 樋口則英, 中村忠博, 北原隆志, 佐々木均, 第45回日本薬剤師会学術大会, 静岡, 2012


• 乳酸菌発酵物PS-B1の肝障害保護作用, 岩永真理恵, 野嶽勇一, 深澤昌史, 小野原侑子, 石橋源次, 榊原隆三, 日本薬学会, 札幌, 2012

社会活動

各種委員・役員等

• 教務委員（１年学年主任）


• 国試・CBT対策委員


• 入学前・初年次教育委員


• カリキュラム検討委員


• 事前学習運営委員


• OSCE実施委員


• 実務実習運営委員


• 在宅医療・福祉コンソーシアム長崎運営委員


• 生涯学習・教育委員


• 就職委員


• 同窓会薬学部門支援委員長

社会貢献・地域連携

【出張講義】

• 広田中学校（長崎県佐世保市）　「職業講話（薬剤師）」　2020年11月


• 広田中学校（長崎県佐世保市）　「職業講話（薬剤師）」2021年11月


• 九州文化学園小学校（長崎県佐世保市）「職業体験（薬剤師）」　2022年１月


• 九州文化学園小学校（長崎県佐世保市）「おくすり教室」　2022年2月