教員・研究者教員・研究紹介
大久保 伸哉(おおくぼ しんや)講師
所属
薬学部 薬学科
専門分野
医療薬学、生薬学
研究テーマ
・医療用医薬品成分に対するモノクローナル抗体を用いた応用研究
・オートファジー制御機能成分を用いた抗がん活性評価と応用研究
担当科目
実務実習事前学習(調剤Ⅰ、調剤Ⅱ、医療コミュニケーション、処方解析)、調剤学、在宅医療概論、漢方医療設計学特論、総合演習・専門演習
所属学会
日本薬学会、日本医療薬学会、日本病院薬剤師会、日本生薬学会
研究室
薬学棟P309号室 医療薬学研究室
連絡先
0956-20-5697
okubo
URL
プロフィール
2012年 長崎国際大学薬学部薬学科 卒業
2012年 医療法人社団高邦会 高木病院薬剤部 勤務(大学院入学まで)
2016年 長崎国際大学大学院薬学研究科医療薬学専攻博士課程 入学
2020年 長崎国際大学大学院薬学研究科医療薬学専攻博士課程 修了
2020年 長崎国際大学薬学部医療薬学研究室 助教
2023年 長崎国際大学薬学部医療薬学研究室 講師(現職)
研究紹介
医療用医薬品成分に対するモノクローナル抗体を用いた応用研究
医療用医薬品として使用される薬用成分に対するモノクローナル抗体を作製し、薬物濃度を測定するためのELISAおよび新規測定法の開発を目標に掲げ、日々研究に取り組んでいます。最終的には、臨床における血中薬物濃度測定への応用を目指しています。
オートファジー制御機能成分を用いた抗がん活性評価と応用研究
漢方薬の素材である生薬に着目し、約130種の生薬エキスライブラリーの中からオートファジー制御活性を有する生薬エキスを見出しました。さらに、それらに含有される活性成分のオートファジー制御作用および作用機序の解析を行い、がん細胞のオートファジーを阻害する活性成分を発見しました。今後は、がん細胞がオートファジーを介して獲得する様々な細胞防御機構に対して、見出した活性成分の機能評価を行うことで、オートファジー制御を介した新たな抗がん剤開発の礎となれるような研究を行っていきます。
研究活動
学会・研究会の座長
第2回食薬ヘルスイノベーション研究会 口頭発表4(2018年8月)
受賞・表彰・その他
2019年9月:第3回食薬ヘルスイノベーション研究会 口頭発表賞
科研費・競争的資金
- 2021年4月~2024年3月:日本学術振興会 科学研究費助成事業(若手研究)(代表)
- 2018年4月~2019年2月:日本科学協会 2018年度笹川科学研究助成(代表)
社会活動
各種委員
【学内委員】
全学部 就職委員会
薬学部 国試・CBT対策委員会
薬学部 入試募集委員会
薬学部 事前学習運営委員会
薬学部 OSCE実施委員会
薬学部 実務実習運営委員会
薬学部 生涯学習・教育委員会
薬学部 就職委員会
同窓会薬学部門支援委員会
薬用植物園運営委員
研究実績
論文
- Kensuke Nakajima, Shinya Okubo, Tomoe Ohta, Takuhiro Uto, Shigeru Oiso. Upregulation of brain-derived neurotrophic factor by Shiikuwasha (Citrus depressa Hayata). Journal of pharmaceutical health care and sciences, 9(1):40, 2023.
- Kensuke Nakajima, Shinya Okubo, Shigeru Oiso. Increasing Effect of Citrus natsudaidai on Brain-Derived Neurotrophic Factor. Journal of oleo science, 72(2):245-255, 2023.
- Kensuke Nakajima, Shinya Okubo, Shigeru Oiso. Identification of traditional Japanese Kampo medicines and crude drugs that upregulate brain‑derived neurotrophic factor in human peripheral cells. Acta Neurobiologiae Experimentalis, 81(4):393-404, 2021.
- Shinya Okubo, Tomoe Ohta, Yukihiro Shoyama, Takuhiro Uto. Steroidal Saponins Isolated from the Rhizome of Dioscorea tokoro Inhibit Cell Growth and Autophagy in Hepatocellular Carcinoma Cells. Life, 26;11(8):749-760, 2021.
- Shinya Okubo, Tomoe Ohta, Hideaki Fujita, Yukihiro Shoyama, Takuhiro Uto. Costunolide and dehydrocostuslactone from Saussurea lappa root inhibit autophagy in hepatocellular carcinoma cells. Journal of Natural Medicines, vol.75, No.1, 240-245, 2021.
- Shinya Okubo, Tomoe Ohta, Yukihiro Shoyama, Takuhiro Uto. Arctigenin suppresses cell proliferation via autophagy inhibition in hepatocellular carcinoma cells. Journal of Natural Medicines, vol.74, No.3, 525-532, 2020.
- Shinya Okubo, Hisa Komori, Asuka Kuwahara, Tomoe Ohta, Yukihiro Shoyama, Takuhiro Uto. Screening of crude drugs used in Japanese Kampo formulas for autophagy-mediated cell survival of the human hepatocellular carcinoma cell line. Medicines, Vol. 6, Issue 2, 63, 2019.
- Takuhiro Uto, Nguyen Huu Tung, Tomoe Ohta, Wipawee Juengsanguanpornsuk, Le Quoc Hung, Nguyen Thanh Hai, Dinh Doan Long, Phuong Thien Thuong, Shinya Okubo, Sakiko Hirata, Yukihiro Shoyama. Antiproliferative activity and apoptosis induction by trijuganone C isolated from the root of Salvia miltiorrhiza Bunge (Danshen). Phytotherapy Research, Vol. 32, No. 4, 657-666, 2018.
- Shinya Okubo, Takuhiro Uto, Aya Goto, Hiroyuki Tanaka, Tsuyoshi Nishioku, Katsushi Yamada, Yukihiro Shoyama. Berberine induces apoptotic cell death via activation of caspase-3 and -8 in HL-60 human leukemia cells: Nuclear localization and structure-activity relationships. The American Journal of Chinese Medicine, Vol. 45, No. 7, 1497-1511, 2017.
学会発表・シンポジウム・講演
- 新立あゆ, 大久保伸哉, 大磯茂, 抗ラコサミド抗体を用いたラコサミド濃度測定法の開発, 日本薬学会第144年会, 2024年3月
- 寺田璃那, 大久保伸哉, 大磯茂, 木香(Saussurea lappa)の主要成分コスツノリドは正常皮膚細胞TIG-109の増殖に影響しない濃度でがん細胞増殖抑制効果を示す, 日本薬学会第144年会, 2024年3月
- 川﨑菜央, 大久保伸哉, 大磯茂, 牛蒡子の主要成分アルクチゲニンの短時間処理による特異的がん細胞増殖抑制効果, 日本薬学会第144年会, 2024年3月
- 河澄夏音, 大久保伸哉, 大磯茂, ビオチン標識抗レボフロキサシン抗体を用いたレボフロキサシン濃度測定法の開発, 日本薬学会第143年会, 2023年3月
- 金城玲菜, 大久保伸哉, 大磯茂, 牛蒡子の主要成分アルクチゲニン長時間処理によるシスプラチン耐性ヒト咽頭がん細胞KCP-4のシスプラチン感受性増強効果, 日本薬学会第143年会, 2023年3月
- 馬場貴史, 大久保伸哉, 大磯茂, 木香(Saussurea lappa)の主要成分コスツノリドの抗がん効果, 日本薬学会第143年会, 2023年3月
- 大久保伸哉, 多剤服用の影響について, 長崎県栄養士会 第2回栄養学術研修会, 2023年2月
- 市村夏海, 大久保伸哉, 大磯茂, アルカリホスファターゼ標識抗ダビガトラン抗体を利用したドットブロット法によるダビガトラン濃度測定法の開発, 日本薬学会第142年会, 2022年3月
- 池田佳奈美, 延寿千尋, 大久保伸哉, 大磯茂, 牛蒡子の主要成分アルクチゲニンによるシスプラチン耐性ヒト咽頭がん細胞KCP-4のシスプラチン耐性減弱効果, 日本薬学会第142年会, 2022年3月
- 園田恵理, 大久保伸哉, 大磯茂, ペルオキシダーゼ標識モノクローナル抗体を用いたELISA法によるレボフロキサシン濃度測定法の開発, 第31回日本医療薬学会年会, 2021年10月
- 櫻井周斗, 大久保伸哉, 大磯茂, 医薬品副作用データベースJADERを利用したメトトレキサートの間質性肺疾患発現に影響する因子の解析, 第31回日本医療薬学会年会, 2021年10月
- 大久保伸哉,太田智絵,藤田英明,大磯茂,宇都拓洋,牛蒡子に含まれるアルクチゲニンのオートファジー阻害作用と展望,第2回長崎県薬剤師学術大会,2021年3月
- 大久保伸哉,小森ひさ,太田智絵,正山征洋,宇都拓洋,ヒカイおよびモッコウ含有化合物のがん細胞増殖抑制およびオートファジー阻害作用,第3回食薬ヘルスイノベーション研究会,2019年9月,口頭発表賞
- 小森ひさ,大久保伸哉,太田智絵,正山征洋,宇都拓洋,オートファジーを介してがん細胞増殖を制御する生薬エキス探索,第3回食薬ヘルスイノベーション研究会,2019年9月,ポスター発表賞
- 大久保伸哉,小森ひさ,藤井俊輔,太田智絵,藤田英明,正山征洋,宇都拓洋,ゴボウシ成分Arctigeninのオートファジー阻害の作用機序解析,日本薬学会第139年会,2019年3月
- 小森ひさ,大久保伸哉,太田智絵,正山征洋,宇都拓洋,オートファジーを介してがん細胞増殖を制御する生薬エキスの探索,日本薬学会第139年会,2019年3月
- 大久保伸哉,小森ひさ,藤井俊輔,太田智絵,正山征洋,宇都拓洋,牛蒡子に含まれるArctigenin のオートファジー制御を介したがん細胞増殖抑制作用,日本生薬学会第65 回年会,2018年9月
- 大久保伸哉,小森ひさ,太田智絵,正山征洋,宇都拓洋,牛蒡子成分Arctigeninのオートファジー制御を介したがん細胞増殖抑制の作用機序解析,第2回食薬ヘルスイノベーション研究会,2018年8月
- 大久保伸哉,宇都拓洋,Nguyen Huu Tung,Wipawee Juengsanguanpornsuk,平田早樹子,橋口紗香,太田智絵,正山征洋,丹参から単離したTrijuganone Cのがん細胞増殖抑制作用とその作用機序解析,日本生薬学会第64回年会,2017年9月
- 後藤綾,大久保伸哉,田中宏幸,宇都拓洋,森永紀,正山征洋,ベルベリンのがん細胞増殖抑制とその作用機序解析,日本薬学会第136年会,2017年3月