教員・研究者教員・研究紹介
向 晃佑(むかい こうすけ)助教

所属
人間社会学部 社会福祉学科
専門分野
臨床心理学
研究テーマ
・イップスを訴える大学生アスリートに対する心理的援助に関する研究
・大学における要支援学生の早期発見・早期介入プログラムに関する研究
担当科目
心理学
所属学会
日本心理臨床学会・日本特殊教育学会・日本LD学会・日本リハビリテイション心理学会・日本臨床動作学会・日本スポーツ心理学会・日本臨床心理劇学会・日本質的心理学会
研究室
研究棟313研究室
連絡先
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kmukai
URL
-
プロフィール
学歴
2014年 九州大学 教育学部 卒業
2016年 九州大学大学院 人間環境学府 人間共生システム専攻 臨床心理学指導・研究コース修士課程 修了
2019年 九州大学大学院 人間環境学府 人間共生システム専攻 臨床心理学指導・研究コース 博士後期課程 単位取得退学
職歴
2019年4月~ 大阪大谷大学 障がい学生支援室 学生支援コーディネーター
2021年9月~ 長崎国際大学人間社会学部社会福祉学科 助教
長崎国際大学学生相談室 専任カウンセラー
2021年9月~ 九州文化学園歯科衛生士学院・調理師専門学校 カウンセラー
2021年9月~ 九州文化学園小学校・中学校 カウンセラー
資格
公認心理師(登録番号第25951号)
臨床心理士(登録番号第33731号)
心理リハビリテイション・スーパーバイザー(登録番号第543号)
心理劇技能士(登録番号第53号)
所属
長崎国際大学キャンパスライフ・ヘルスサポートセンター 学生相談室
研究紹介
イップスを訴える大学生アスリートに対する心理的援助に関する研究
スポーツ選手が訴える心理的な問題の一つとしてイップス(Yips)と呼ばれる現象があります。イップスは,これまでできていた特定の競技動作が普段通りできなくなる状態を指し,元々はゴルフのパッティング時に生じるものとして理解されてきました。競技現場で対応を求められることが多いものの,効果的な支援法は示されていない現状があります。私は,主に野球選手が抱える投・送球イップスをイップスに焦点を当て,イップスの長期化要因や臨床動作法を用いた支援について研究しています。
大学における要支援学生の早期発見・早期介入プログラムに関する研究
大学における障害学生は増加傾向にあり,医学的には未診断であっても潜在的な支援ニーズを有する学生も多く存在することが指摘されています。支援を必要とする学生(要支援学生)の早期発見・早期介入プログラムを実践し,その有効性について研究しています。
研究活動
研究助成
2018年度 日本リハビリテイション心理学会研究助成
受賞
2019年度 スポーツ心理学会優秀論文奨励賞 受賞(共著)
社会活動
- 2019年~ 九州大学人間環境学府附属総合臨床心理センター(子ども発達相談部門・生涯発達支援部門)研究員
- 2019年 日本リハビリテイション心理学会資格認定委員会認定研修キャンプ「第33回大阪なにわキャンプ」スーパーバイザー
- 2018年 神戸市立青陽須磨支援学校 夏季集中実践講座 スーパーバイザー
- 2018年 日本リハビリテイション心理学会資格認定委員会認定研修キャンプ「第26回神戸キャンプ」 スーパーバイザー
- 2013年~ 社会福祉法人夜須高原福祉村「やすらぎ荘」主催 動作法による障がい児・者への心理リハビリテイション活動の実践
教育活動
非常勤講師
- 大阪府立堺支援学校 福祉医療関係人材活用事業 特別非常勤講師(2020)
- 博多高等学校 看護専攻科 非常勤講師 統計学・人間関係論・生命倫理(2016~2018)
- 博多高等学校 看護専攻科 非常勤講師 看護心理学・精神保健学(2015~2018)
研究実績
研究論文
- 向晃佑・古賀聡(2021)送球イップスを訴える大学生に対する臨床動作法の適用 心理臨床学研究 研究論文 第39巻2号 p130-142
- 向晃佑・古賀聡(2019)イップスの長期化につながる内的体験の探索的検討 心理臨床学研究 資料論文 第37巻4号 p386-392
- 髙倉那々実・向晃佑・古賀聡(2019)心理劇体験がアサーションに及ぼす影響の検討-場の認知の違い(ウチ・ソト・ヨソ)の視点から- 心理劇研究 第42巻 p41-49
- 向晃佑・白濵あかね・古賀聡・遠矢浩一(2019) 思春期発達障害児グループにおけるクライエント企画プログラムの展開の工夫:シェアリングの意義と導入に向けた工夫と配慮 九州大学総合臨床心理研究 第10巻 p127-137
- Matsuda Kojiro・Susaki Yasuo・Mukai Kosuke・Yoshio Sugiyama(2019)Process of Psychological Growth Associated with the Experience of the Yips Using the Trajectory Equifinality Model Psychology Vol.10 No.14 p1881-1907
- 松田晃二郎・須崎康臣・向晃佑・杉山佳生(2018)イップスを経験したスポーツ選手の心理的成長 ―野球選手を対象として― スポーツ心理学研究 第45巻2号 p141-152
- 向晃佑・五位塚和也・古賀聡・遠矢浩一(2018)アテトーゼ型脳性マヒ者に対する上肢の操作性向上を促す援助における不随意動作の取り扱い 九州大学総合臨床心理研究 第9巻 p127-138
- 向晃佑・古賀聡(2017)野球選手が抱える動作困難感の出現および持続性と注意様式との関連 リハビリテイション心理学研究 第43巻1号 p 73−84
- 向晃佑(2016)複線径路・等至性モデル(TEM)による送球イップス経験者の心理プロセスの検討 質的心理学研究 第15号 p159−170
研究報告書等
- 向晃佑・井手沙織・小田浩伸(2021)大学教員から見た要支援学生の早期介入における効果と課題-「大学生活支援カード」導入初年度の教員アンケート調査結果から- 大阪大谷大学教育学部特別支援教育実践研究センター紀要 第5号 p15-26
- 井手沙織・向晃佑・小田浩伸(2021)発達障がい学生支援における「大学生活支援カード」を用いた早期支援の効果性-支援学生へのインタビュー調査から見た一考察- 大阪大谷大学教育学部特別支援教育実践研究センター紀要 第5号 p27-36
- 向晃佑・井手沙織・小田浩伸(2020)私立大学における新入生を対象とした要支援学生への早期介入の取組み:「大学生活支援カード」の導入による初年度の実践報告 大阪大谷大学教育学部特別支援教育実践研究センター紀要 第4号 p39-47
著書
健康支援としての動作法健康動作法の会 活動報告 ふぇにっくす 75号 p47−49 心理リハビリテイション研究所
学会発表
- 向晃佑・古賀聡「イップスに対する動作法の適用可能性-大学生野球選手の短期改善事例を通して-」日本リハビリテイション心理学会学術大会 長崎大会 2019年11月
- 向晃佑・金子有美・小澤永治・古賀聡「発達障害児に関わるセラピストへのロールプレイングを用いた研修の試み-補助自我的関わりに着目して-」第43回西日本心理劇学会 鹿児島大会 2018年2月
- 向晃佑・白濵あかね・古賀聡・遠矢浩一「思春期発達障害児を対象としたグループセラピーの展開―「子ども企画」プログラムにおけるシェアリングのあり方―」日本心理臨床学会第36回大会 2017年11月
- 向晃佑・白濵あかね・古賀聡「発達障害児のための集団心理療法のグループカンファレンスを通したセラピストの変化―言語的なカンファレンスと心理劇の比較を通して―」第42回西日本心理劇学会 福岡大会 2017年3月
- 向晃佑・古賀聡「送球イップスを抱える野球選手への理解と援助の試み―自身の野球人生についての語りと注意・対人様式と動作様式の比較を通して―」日本リハビリテイション心理学会学術大会 山形大会 2016年11月
- 向晃佑・志方亮介・古賀聡「注意様式と対人様式からみた送球イップスの発生と様態に関する検討」 日本心理臨床学会第35回秋季大会 2016年9月
- 向晃佑・清島恵・古賀聡「送球イップス経験者の心理プロセスの検討―早期回復事例における周囲の理解に着目して―」日本心理臨床学会第34回秋期大会2015年9月