教員・研究者教員・研究紹介
福成 温(ふくなり あつし)助手
所属
薬学部 薬学科 感染制御学研究室
専門分野
アミロイドーシス学 感染制御学
研究テーマ
アミロイドーシスの病態解析と治療法の開発
担当科目
衛生薬学実習 処方解析 総合実習
所属学会
日本アミロイドーシス学会
研究室
薬学棟L305
連絡先
0956-20-5747(L305)
a-fukunari
URL
プロフィール
2023年 3月
長崎国際大学 薬学部薬学科 卒業 薬剤師免許取得
2023年 4月
長崎国際大学 薬学部 助手
研究紹介
アミロイドーシスの病態解析と治療法の開発
アミロイドーシスは生体内に可溶性のタンパク質がアミロイドと呼ばれる難溶性の塊となり臓器障害が起こる疾患であり、アルツハイマー病を筆頭に42種類の原因タンパク質が明らかになっています。「人類はやがてガンや生活習慣病を克服するが、最後に残るのはアミロイドーシスだ。」と報告する論文もあり、これらの疾患は21世紀に解決されなければならない重要な難病です。私の研究しているトランスサイレチンアミロイドーシスは、トランスサイレチンと呼ばれるタンパク質の変異により引き起こされる遺伝性トランスサイレチンアミロイドーシスと高齢によりアミロイドが蓄積する老人性全身性アミロイドーシスに大別され、近年患者数が増加し注目を集めている疾患です。
これらの疾患は近年の研究の進歩により様々な治療法が誕生していますが、未だに根治療法はありません。私は「何故年齢と共にアミロイドが作られ、特定の臓器のみにアミロイドがたまるのか」、「 どのような薬物や化合物がアミロイドーシスの治療や予防に有効であるか」を明らかにするため、研究を進めています。
研究活動
論文
- Hiromitsu Tanaka, Hiroaki Matsushita, Keizo Tokuhiro, Atsushi Fukunari, Yukio Ando.
Ingestion of Soybean Sprouts Containing a HASPIN Inhibitor Improves Condition in a Mouse Model of Alzheimer’s Disease.
Biology 12, 320, 2023 - Hiroaki Matsushita, Atsushi Fukunari, Gento Sameshima, Masamitsu Okada, Fumika Inoue, Mitsuharu Ueda, Yukio Ando.
Journal of Radiation Research and Applied Sciences Volume 15, 4, 2022
学会発表
- Atsushi Fukunari, Hiroaki Matsushita, Fumika Inoue, Mitsuharu Ueda, Yukio Ando. Arginine, as a possible amino acid for prevention of ATTR amyloidosis. XIX International Symposium of Amyloidosis, Rochester, 2024
- 福成温, 松下博昭, 古川大紋, 松﨑陽也,吉浦ひなた, 井上史佳, 植田光晴, 安東由喜雄. アルギニンによるトランスサイレチン構造安定化およびアミロイド形成抑制作用の検討, 第10回日本アミロイド―シス学会学術集会, 高知, 2023
- 福成温, 松下博昭, 丸岡聡子, 井上史佳, 植田光晴, 安東由喜雄. アルギニンによるトランスサイレチン四量体安定化作用, 第9回日本アミロイド―シス学会学術集会, 神戸, 2022
- Atsushi Fukunari, Hiroaki Matsushita, Gento Sameshima, Masamitsu Okada, Fumika Inoue, Mitsuharu Ueda, Yukio Ando.
Amyloid fibril formation is suppressed by UV irradiation. XVIII International Symposium of Amyloidosis, Heidelberg, 2022 - 鮫島玄都, 松下博昭, 福成温, 岡田匡充, 増田曜章, 三隅洋平, 植田光晴, 安東由喜雄. アミロイドは宇宙環境下で形成されやすいか?第8回日本アミロイド―シス学会学術集会, 東京, 2021
社会活動
各種委員
【学内委員】
薬学部 就職委員会
薬学部 地域連携委員会
薬学部 入試募集委員会
薬学部 同窓会薬学部門支援委員会
OSCE実施委員会委員長
【社会貢献・地域連携】
夏休み薬学研究体験(2023年8月)