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大学総合

教員・研究者教員・研究紹介

吉村 亮二(よしむら りょうじ)特任講師

吉村 亮二

所属

健康管理学部 健康栄養学科

専門分野

基礎栄養学

研究テーマ

分岐鎖アミノ酸の生理作用に関する研究

担当科目

[学部]
教養セミナーA・B、ホスピタリティとSDGs、栄養生理学実習、生物有機化学、基礎栄養学、基礎栄養学実習、総合演習Ⅰ・Ⅱ、栄養学専門演習、管理栄養士演習、卒業研究

[大学院]
健康免疫科学特論、健康科学演習、特別研究

所属学会

日本農芸化学会、日本栄養・食糧学会、日本アミノ酸学会、日本栄養士会、長崎県栄養士会、日本食生活学会

研究室

連絡先

0956-39-2020(代表)

URL

プロフィール

2010年 長崎国際大学健康管理学部健康栄養学科卒業
2010年 京都府立大学生命環境学部研究生
2016年 京都府立大学大学院生命環境科学研究科博士後期課程修了(博士(農学))
2016年 長崎国際大学健康管理学部健康栄養学科 助教
2019年 長崎国際大学健康管理学部健康栄養学科 講師
2020年 長崎国際大学大学院健康管理学研究科健康栄養学専攻 講師
2023年 高知学園大学健康科学部管理栄養学科 講師
2024年 長崎国際大学健康管理学部健康栄養学科 特任講師
2024年 長崎国際大学大学院健康管理学研究科健康栄養学専攻 特任講師

研究紹介

分岐鎖アミノ酸の生理作用に関する研究

人体の約60%は水分でできており、約24%は脂質、糖質、ミネラルなどからできています。そして、残りの約16%の部分はタンパク質からできており、このタンパク質は20種類のアミノ酸から構成されています。つまり我々が食品から摂るタンパク質やアミノ酸の最も重要な役割は人体の構成成分としての役割です。一方、アミノ酸はタンパク質の構成成分以外にも、生体機能を調節する役割があることが明らかになっています。特に分岐鎖アミノ酸にはタンパク質合成促進、分解抑制作用や摂食調節作用などが報告されています。そのタンパク質合成・分解を調節しているものはmTORC1と呼ばれるリン酸化酵素であることが分かっています。しかし、どのようにmTORC1が分岐鎖アミノ酸により活性化されているかなどその全貌は明らかにされていません。そこで、管理栄養士としての立場から分岐鎖アミノ酸とmTORC1の研究を行っています。その他、分岐鎖アミノ酸の生理作用をはじめとするタンパク質・アミノ酸栄養の研究を行っています。

社会活動

各種委員・役員等

長崎県栄養士会佐世保支部 委員(令和3年4月~令和5年3月)
けんこうシップさせぼ21推進会議委員 (令和3年8月~令和5年3月)

教育活動

非常勤講師


  1. 九州文化学園歯科衛生士学院非常勤講師(栄養学 平成31年度4月~)

  2. 京都府立大学生命環境学部非常勤講師(分子栄養学2 令和1年8月)

  3. 佐世保市医師会看護専門学校看護科非常勤講師(環境論 令和2年度4月~令和4年6月)

  4. 長崎国際大学大学院健康管理学研究科健康栄養学専攻非常勤講師(健康免疫科学特論 令和5年度4月~令和6年3月)

研究実績

受賞


  1. 第77回日本栄養・食糧学会大会トピックス賞:ロイシンとグルタミンの同時摂取は、新規作用機構によりmTORC1を相乗的に活性化する

  2. 日本アミノ酸学会2021年度奨励賞:生理活性物質としてのロイシンに関する研究

  3. 日本農芸化学会関西支部若手優秀発表賞:骨格筋特異的PGC1α遺伝子欠損マウスの骨格筋、肝臓における分岐鎖アミノ酸摂取の影響

  4. 京都府立大学学長表彰:迷走神経を介したロイシンの摂食抑制作用

  5. 日本アミノ酸学会優秀ポスター賞:迷走神経を介したロイシンの摂食抑制作用

科研費・競争的資金


  1. 日本学術振興会令和3年~5年度科学研究費補助金(若手研究):サルコペニア原因候補のミトコンドリア機能異常と筋タンパク質同化抵抗性の因果関係(課題番号21K17673)代表

  2. 日本学術振興会令和3年度科学研究費補助金(基盤研究C):栄養環境がもたらすエピゲノム制御変化の解明に基づく肝発癌増殖進展の制御(課題番号21K07904)分担

  3. 日本学術振興会平成29-31年度科学研究費補助金(若手研究B):ロイシンの筋タンパク質合成促進・分解抑制作用に与えるグルタミンの影響に関する研究(課題番号17K18306)代表

  4. 日本学術振興会平成26-27年度科学研究費補助金(特別研究員奨励費):骨格筋特異的遺伝子改変マウスを用いたロイシンによる骨格筋量制御の分子機構解明(課題番号14J06560)代表

  5. 平成25年度京都府公立大学法人若手研究者育成支援費:ロイシンによる骨格筋量制御の分子機序解明 代表

原著論文


  1. Yoshimura R, Nomura S. Co-ingestion of glutamine and leucine synergistically promotes mTORC1 activation. Sci Rep. 2022, 23;12(1):15870.
    doi: 10.1038/s41598-022-20251-2.
    https://rdcu.be/cWaVL

  2. Hatazawa Y, Minami K, Yoshimura R, Onishi T, Manio MC, Inoue K, Sawada N, Suzuki O, Miura S, Kamei Y. Deletion of the transcriptional coactivator PGC1α in skeletal muscles is associated with reduced expression of genes related to oxidative muscle function. Biochem Biophys Res Commun. 2016, 9;481(3-4):251-258.
    doi: 10.1016/j.bbrc.2016.10.133. 
    https://doi.org/10.1016/j.bbrc.2016.10.133

  3. Yoshimura R, Minami K, Matsuda J, Sawada N, Miura S, Kamei Y. Phosphorylation of 4EBP by oral leucine administration was suppressed in the skeletal muscle of PGC-1α knockout mice. Biosci Biotechnol Biochem. 2016, 80(2):288-90.
    doi: 10.1080/09168451.2015.1083397.
    https://academic.oup.com/bbb/article-pdf/80/2/288/36806839/bbb0288.pdf

  4. Yoshimura R, Takai M, Namaki H, Minami K, Imamura W, Kato H, Kamei Y, Kanamoto R. Down Regulation of Asparagine Synthetase and 3-Phosphoglycerate Dehydrogenase, and the Up-Regulation of Serine Dehydratase in Rat Liver from Intake of Excess Amount of Leucine Are Not Related to Leucine-Caused Amino Acid Imbalance. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo). 2015, 61(6):441-8.
    doi: 10.3177/jnsv.61.441.
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnsv/61/6/61_441/_pdf

  5. Senoo N, Miyoshi N, Goto-Inoue N, Minami K, Yoshimura R, Morita A, Sawada N, Matsuda J, Ogawa Y, Setou M, Kamei Y, Miura S. PGC-1α-mediated changes in phospholipid profiles of exercise-trained skeletal muscle. J Lipid Res. 2015, 56(12):2286-96.
    doi: 10.1194/jlr.M060533.
    https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022227520309482/pdfft?md5=f7bd30803991eb75a964d61bafdd4ddc&pid=1-s2.0-S0022227520309482-main.pdf

  6. Yoshimura R, Ho YY, Mizushige T, Ohinata K, Kanamoto R. The vagotomy alleviates the anorectic effect of an excess amount of dietary leucine on rats fed a low-protein diet. Biosci Biotechnol Biochem. 2013, 77(7):1593-4.
    doi: 10.1271/bbb.130150
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/bbb/77/7/77_130150/_pdf/-char/ja

  7. Imamura W, Yoshimura R, Takai M, Yamamura J, Kanamoto R, Kato H. Adverse effects of excessive leucine intake depend on dietary protein intake: a transcriptomic analysis to identify useful biomarkers. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo). 2013, 59(1):45-55.
    doi: https://doi.org/10.3177/jnsv.59.45
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnsv/59/1/59_45/_pdf/-char/ja

  8. 吉村亮二*、野村秀一 セルロースアセテート膜電気泳動法を用いた大豆油(長鎖脂肪酸油)と中鎖脂肪酸油の吸収、輸送経路に関する実習条件の検討 栄養学雑誌 2022, in press *連絡対応著者
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/80/3/80_194/_pdf/-char/ja

  9. 吉村亮二*、菊地優子、大城香乃、荒木光、射場仁美、古田美咲、川内美樹、熊井まどか、野村秀一 栄養学実習におけるラット反転小腸を用いたグルコース重合体の膜消化・吸収実験の実験条件に関する研究 日本食生活学会誌 2022、32:225-229 *連絡対応著者
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/32/4/32_225/_pdf/-char/ja

論叢


  1. 吉村亮二*、荒木光、野村秀一 ロイシンと食事の摂取は、骨格筋のmTORC1活性化に効果的である 長崎国際大学論叢、2019、19:177-183 *連絡対応著者
    https://niu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1510&file_id=22&file_no=1

総説


  1. Kamei Y, Hatazawa Y, Uchitomi R, Yoshimura R, Miura S. Regulation of Skeletal Muscle Function by Amino Acids. Nutrients. 2020:12(1):261.

  2. Kamei Y, Hatazawa Y, Yoshimura R, and Miura S. PGC-1α, A Stimuli-Inducible Nuclear Receptor Coactivator: Structural Features and Role in Skeletal Muscle Metabolism Gene Regulation. RNA and Transcription. 2015:1(1):6-9.

  3. 吉村亮二 生理活性物質としてのロイシンに関する研究 アミノ酸研究、2021、15(2):99-103.

著書


  1. ミトコンドリアとロイシン摂取によるタンパク質合成促進作用―サルコペニア発症メカニズムの解明を目指して― 月刊「細胞」、ニュー・サイエンス社、51(9):458-462

  2. 骨格筋とオートファジー 内分泌・糖尿病・代謝内科、40(6): 445-452

  3. 骨格筋萎縮の分子メカニズム バイオインダストリー、30(10): 4-8

  4. 骨格筋の形質を決定する分子メカニズムの解明:食肉の品質改良 食品加工技術、33(3): 29-36

  5. 栄養・食糧学用語辞典(第2版) 建帛社

学会発表(主要10編)


  1. 吉村亮二、濵田貴大、飯田大智、荒木光、菊地優子、野村秀一、「ロイシン・アルギニン・リジン摂取による骨格筋タンパク質の合成と分解に及ぼす影響」、日本アミノ酸学会第12回学術大会、東京、2018年10月21日

  2. 吉村亮二、藤田礼人、南貴美子、亀井康富、「分岐鎖アミノ酸摂取による持久運動能力増加機構の解析」、日本アミノ酸学会第9回学術大会、滋賀、2015年10月24日

  3. 吉村亮二、南貴美子、藤田礼人、亀井康富、「骨格筋特異的PGC1α遺伝子欠損マウスの骨格筋、肝臓における分岐鎖アミノ酸摂取の影響」、日本農芸化学会関西支部第489回講演会、京都府立大学、2015年5月23日

  4. Yoshimura R, Minami K, Kamei Y、「Analysis of effect of branched chain amino acid intake on generally modified mice having mutant PGC-1α allele」、12th Asian Congress of Nutrition、 Yokohama、 16 May 2015

  5. 吉村亮二、南貴美子、亀井康富、「PGC-1α遺伝子改変マウスの分岐鎖アミノ酸摂取に関する解析」、日本栄養・食糧学会第53回近畿支部大会、京都府立大学、2014年10月25日

  6. Yoshimura R, Mizushige T, Ohinata K, Kamei Y, Kanamoto R、「Excess leucine intake effects on asparagine synthetase and 3-phosphoglycerate dehydrogenase expression in the liver of rats fed a low-protein diet」、Experimental Biology 2014、 San Diego, USA、27 April 2014

  7. 吉村亮二、佐藤沙耶、南貴美子、只石幹、三浦進司、亀井康富、「経口摂取したロイシンの骨格筋同化シグナルへ及ぼすPGC-1αの影響」、日本農芸化学会 2014年度大会、東京、2014年3月28日

  8. 吉村亮二、ホーイーイン、水重貴文、大日向耕作、亀井康富、金本龍平、「迷走神経を介したロイシンの摂食抑制作用」、日本アミノ酸学会第7回学術大会、熊本、2013年11月3日

  9. 吉村 亮二、今村 渉、金本 龍平、加藤 久典、「低タンパク質栄養時におけるLeu過剰摂取が可欠アミノ酸代謝酵素の発現に与える影響」、日本農芸化学会 2012年度大会、京都、2012年3月24日

  10. 吉村亮二、西原潤、福田幸弘、菊山智広、藩敏佳、中瀬純平、佐伯徹、金本龍平、「タンパク質摂取に応答する可欠アミノ酸代謝酵素遺伝子の発現変動」、日本農芸化学会 2011年度大会、京都、2011年3月26日


以下20編

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