NIUスポーツ栄養サポートチーム2014年度
【Vol.21】全日本空手道連盟ナショナルチーム所属選手に対して栄養サポートを実施
本年度、NIUスポーツ栄養サポートチームでは平成26年度全日本空手道連盟所属ナショナルチーム強化合宿に同行し、6月から9月の合宿に参加した選手に対して栄養サポート(身体測定や食事調査、栄養指導等)を行いました。
食事や栄養については、選手本人の知識や習慣が大きく影響しますが、自分自身でスケジュールや体調管理を行い、トップアスリートに必要な食事量や栄養素量を維持するのは大変です。まずは、現在の状況を把握し、どのような食生活をしているかの調査を行いました。6月の合宿では、全員を対象に身体測定や食事調査から現在の状況を把握(現体重から減量・維持・増量したいのかを聞き取り)し、体重コントロールの方法や改善点等を7月の合宿でアドバイスしました。
また、女子選手や栄養教育を希望する男子選手には、7・8月の合宿時に個人面談と体重測定を行い、食事や生活面で変化があったか、どうすれば改善できるか等の個別指導を行いました。9月には再度、身体測定と食事調査を行い、6月からの体重や体脂肪率の変化、食事が改善されたかについて評価しました。
食事に対する意識は選手それぞれですが、体重コントロールに対する意識が高く、組手は試合も階級別に分かれるため、体重や体脂肪率の変化に敏感でした。個別面談を行った選手とは、食事や栄養面のことだけでなく、生活面やトレーニングについても話をしました。この時大切にしていることは「今よりちょっとよくなればいいな」という感じで、最初から理想を求めすぎず、出来る範囲のことから変えてもらえるような指導にしています。少しずつでも食事への意識が高くなればいいなと思います。
今回の栄養サポートは女子選手が中心となりましたが、次回の強化合宿では、機会があれば男子選手の指導ができればと考えております。
先日開催された『長崎がんばらんば国体』には、この時に指導した選手も参加しており、上位入賞を果たした選手もいました。11月にはドイツで世界大会も開かれますので、体調を崩さないよう、頑張ってもらいたいと思います。