教育内容基礎教育
薬学科基礎教育の特徴
薬学専門教育とともに私たちが力を入れているのが、基礎教育です。見識ある人間としての基礎を築くために、人文科学、社会科学及び自然科学などを広く学び、物事を多角的にみる思考力及び豊かな人間性・知性を養うための教育を基礎教育だと考えています。
全学共通科目
全学共通科目は、長崎国際大学の教育理念である人間尊重に基づき、ホスピタリティの実現、よりよい人間関係を理解・探究する態度を養い、基本的教養と専門の幅広い基盤を修得することを目的としています。「導入」「人間理解」「国際理解」「社会理解」「自然理解」の5分野の科目によって構成されています。これらすべての科目を1年次から6年次までの6年間、好きな時に選択し、学ぶことができます。
自然科学系基礎科目
1年次の全学共通科目として、「基礎の化学」「基礎の生物学」「基礎の物理学」「基礎の数学」を配置し、高校で学ぶ内容をもう一度復習できるようにしています。したがって、1年後期から本格的に始まる、物理系薬学、化学系薬学、生物系薬学の薬学部専門基礎科目に十分対応できる学力をつけることができます。
高校時代の未履修科目への配慮と少人数制チュートリアル
高校時代に選択していない科目がある学生に対し、1年前期から少人数制チュートリアルを実施しています。通常の授業終了後、教員一人当たり学生2-3名を担当し、不得意科目の克服と基礎学力の充実を目標にしています。
教養セミナーA・Bと担任制
薬学部専任教員が担当し、週1回、少人数制(3-4名)のセミナーを1年次に行います。高等学校までの受け身の教育から、一人ひとりが主体性を持って学習する大学型の教育への移行を助け、それを着実に実行できる能力を身につけることを目的としています。具体的には、①読み、または聞いて理解する力、②要点を抽出する力、③自分のことばで表現する(書く、話す)力、の3点に絞ったスキルをくり返すことにより目標を達成します。なお、セミナー担当の教員が、2年次以降も担任として、責任を持って学習面をサポートします。
語学教育
社会のグローバル化に対応するための国際的感覚を養うことを目的として、語学教育に力を入れています。英語教育には、「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」の全ての要素を取り入れています。また、医療現場、研究室、学術集会などで必要とされる英語力を身につけるため、「薬学英語」(3年前期必修)を設けています。さらに、薬学部の専任教員は、研究の第一線で活躍しており、国際共通語である英語に堪能です。卒業研究では、研究室単位で英語でのセミナーを行います。