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薬学部薬学科

研究紹介薬品資源学研究室

教員名(内線) 教授: 宇都 拓洋 (3744)
講師: 太田 智絵 (3735)
担当科目
導入
教養セミナー、学際連携研究
化学系薬学
生薬学Ⅰ、生薬学Ⅱ、生薬学実習
薬学と社会
和漢薬概論
大学院
漢方医療設計学特論、薬物治療設計学演習、特別研究
研究テーマ
  • 顧みられない熱帯病(NTDs)への治療応用を目指した薬用植物由来シーズ開発
  • 不妊治療を目指した精子活性化成分の探索
  • 生薬成分に対するモノクローナル抗体を機軸とした分析法の開発と応用
  • 伝統医薬中の抗癌、抗炎症、メラニン合成調節作用等を持つ成分探索とその作用機構解明
  • 生薬成分特異的モノクローナル抗体による生薬成分の標的分子解明
  • 薬用植物の適用研究
研究概要 本研究室では天然薬物の資源となる薬用植物、特に漢方薬の素材である「生薬」に関する研究を中心に展開しています。これまで、生薬に含まれる有効成分に特異的に結合するモノクローナル抗体を数多く作製し、それを利用した様々な免疫測定システムや新規分析ツール(イースタンブロッティング法、ノックアウトエキスなど)を開発しています。また、日本国内での薬用植物の栽培化を目指し、甘草を中心とした育種研究を行っています。国際共同研究も積極的に行い、伝承医薬品の成分解析や活性成分の作用機序解明を行っています。
  1. 顧みられない熱帯病(NTDs)への治療応用を目指した薬用植物由来シーズ開発

    科学技術振興機構(JST)と国際協力機構(JICA)の初めての共同プロジェクトである地球規模課題対応国際科学技術協力プログラムScience and Technology Research Partnership for Sustainable Development (SATREPS) が2010年にスタートし、2015年3月で終了しました。本プロジェクトは東京医科歯科大学が申請し、当研究室が協力して推進したプロジェクトです。研究成果の一例として、ハエが媒介して睡眠病を引き起こすトリパノソーマに作用する抗トリパノソーマ活性を有するガーナ産の薬用植物を探索し、活性成分を突き止めました。2015年4月から、本プロジェクトは日本医療研究開発機構(AMED)の感染症研究国際展開戦略プログラムに採択され、さらなる研究を進めています。

  2. 不妊治療を目指した精子活性化成分の探索

    分子生物学研究室との共同研究として、甘草に含まれる精子活性化成分を探索し、イソリクイリチゲニンとフォルモノネチンの2種が活性成分であることを特定しました。それぞれの成分を人工授精培地に添加すると受精率が格段に上昇することを明らかにしました。ヒトの人工授精率アップにつながる成果で、人口減少が叫ばれる現在大きな朗報と言えるでしょう。

  3. 生薬成分に対するモノクローナル抗体を機軸とした分析法の開発と応用

    甘草は70%以上の漢方処方に配合される重要な生薬です。甘草には500種類を超える成分が同定されており、その成分分析は大変複雑です。そこでグリチルリチンとフラボノイドのリクイリチゲニンに対するモノクローナル抗体を用いたダブルイースタンブロッテイングに成功しました。500種以上の成分の中から2成分のみを色分けして検出出来るのは本法のみで画期的な手法と言えます。

  4. 伝統医薬中の抗癌、抗炎症、メラニン合成調節作用等を持つ成分探索とその作用機構解明

    国内外で用いられている伝統医薬から、抗癌、抗炎症、メラニン合成調節作用、神経細胞分化・保護作用、メタボリックシンドローム予防等に効果のある活性成分を単離・同定し、さらに活性成分の作用メカニズムの解明を行っています。エキスライブラリーの薬理活性スクリーニング、さらに活性画分の調整と活性評価を繰り返すことで、新規化合物を含む多くの活性成分を単離・同定し、分子レベルでの作用機序を解明しています。

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