研究紹介放射線薬学研究室
教員名(内線) | 教授: 高井 伸彦(3787) |
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担当科目 | 分析化学Ⅰ・Ⅱ、機器分析学、分析化学・放射線化学実習、日本薬局方概論、放射線医療学、基本科学実習、総合演習Ⅰ~ⅢB、卒業研究 |
研究テーマ | 放射線を利用した脳機能およびがんの診断治療研究 |
研究概要 | ガンの克服と薬品分析化学 放射線は、利用しだいでは人体に悪影響を及ぼし、発がんや白血病を誘発すること、胎児期の被曝影響により知能の発達障害が生じることは、原爆被爆国である日本では多くの方が知るところです。また近年、幼児教育の現場において問題とされている、落着きのない症状を示す注意欠損多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)児も、その一因として胎児および幼児期に受けた放射線による過剰な医療診断によることが推察されています。しかしながらX線CTやPET(ポジトロンエミッショントモグラフィー)を用いた最新の画像診断やがん診断治療の現場においては、放射線は決して欠かすことの出来ないものであり、患者の治療計画を作成する上で、生体・病態を分析する事が出来る非常に優れた面も持ち合わせています。いまでは日本の死亡原因の第一位は、約三割がガンによるものですが、医薬によるがんの克服はまだまだ確立されていません。将来的には、薬品分析化学を利用応用することで、がんの特徴(転移能、悪性度)に応じた診断治療の基礎研究や、抗がん剤および放射線の有効利用(ベネフィット)と、副作用(リスク)評価その軽減に向けた研究を実施します。 |