研究紹介計算創薬学研究室
教員名(内線) | 講師: 吉田 達貞(3781) |
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担当科目 | 【社会理解】 統計学 【自然理解】 基礎の物理学, コンピュータ基礎演習IA・IB・IIB 【総 合】 総合演習I・IIIA・IIIB 【薬学研究】 卒業研究 |
研究テーマ | 薬物を含む生体関連分子の活性や機能発現メカニズムの原子・電子レベルによる解明 |
研究概要 | コンピュータを用いた理論・計算化学や定量的構造活性相関解析を基軸にし, 原子・電子レベルの微視的な物理化学の視点から, 創薬プロセスを効率的に支援するための新しい論理的手法の提案を目指しています。 新しい分散力相互作用エネルギーの評価法の提案 薬物とタンパク質間の結合に働く分散力を精密に制御することは, 薬物の分子設計を行う上で重要です。しかし, 分散力は弱い相互作用であるため, そのエネルギーを分子科学計算により定量的に算出するためには膨大な計算時間を要します。計算精度・時間の両面から, 生体巨大分子に対しても実用的なレベルで分散力エネルギーを評価可能な方法の考案に取り組んでいます シトクロムP450による薬物の代謝部位の非経験的予測 近年の医薬品開発の中止理由の約40%が薬物動態の問題に由来していることを鑑みても, 開発早期の段階で候補化合物の代謝物や代謝安定性を評価し, その結果に基づいた化合物構造の展開を行うことが望まれます。ヒトにおける主要薬物代謝酵素のシトクロームP450を解析対象として, なぜ薬物の特定の部位のみが代謝されるのかを分子科学計算を用いて検討しています。 |