研究紹介アミロイドーシス病態解析学研究室
教員名(内線) | 安東 由喜雄(特任教授) |
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研究テーマ |
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研究概要 |
アミロイドーシスは生体内に可用性のタンパク質がアミロイドと呼ばれる難溶性の塊となり臓器障害が起こる難病ですが様々な疾患があります。最も多いアミロイドーシスはアルツハイマー病ですが、この疾患はやがて世界で1億人以上が罹患すると考えられている、いわば21世紀の病気です。そのほか、栄養アセスメントタンパク質としても有用なトランスサイレチンと呼ばれるタンパク質はアミノ酸が変異すると、遺伝性トランスサイレチンアミロイドーシスと呼ばれる難病を引き起こします。トランスサイレチンの様々な変異型を持つ患者が九州各地に発見されています。一方、野生型のトランスサイレチンも高齢になると、心臓、肺、腱や靱帯にアミロイドを形成し、重篤な病態を引き起こす老人性アミロイドーシスも21世紀に克服しなければならない大きな疾患と考えられています。我々の教室では、1.何故年齢と共にアミロイドが作られるようになるのか、2.何故特定の臓器のみにアミロイドがたまるのか、3. アルツハイマー病やトランスサイレチンアミロイドーシスの治療にはどのような薬剤が有効化などを明らかにする、まさに21世紀の研究を展開しています。 |