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大学院

人間社会学研究科地域マネジメント専攻案内

観光学と社会福祉学を柱に、 従来とは異なる新しい視点からの地域マネジメントを研究

研究内容

 地域マネジメントとは、市民の生活の場である地域社会の安全で安心なあり方を企画・立案し、それを“まちづくり”として実践・運営し、経営管理していく理論と技術といえます。これには、地域の歴史、民俗、文化はもちろん、政治・経済、社会システムなど、市民の地域生活に関連するあらゆる分野が深くかかわっています。

 本専攻では、こうした幅広い分野の中から特に観光と社会福祉が地域マネジメントに果たす重要な役割について研究します。理由の第一は、両者の社会活動によって現実化するホスピタリティの理念と実践がもたらす人間尊重の地域づくり・まちづくりへの効果、第二は、両者が独自性を持ちながらも、共に地域の経済・経営、文化、行政などと密接にかかわり、生活課題の解決に向けた地域コミュニティの創造に貢献しうることが挙げられます。

 このように観光と社会福祉の両者は、「地域政策」「地域開発」「地域計画」を通じて、地域の経済活動の活発化や生活環境・労働環境の改善、人材の育成など、地域マネジメントに著しい効果をあげることが期待されます。したがって本専攻での研究は、従来の経済学・経営学からの視点とは異なる新しい視点からの地域マネジメント研究といえます。

研究教育の方法と特色

 本専攻では、これまでの研究で蓄積されてきた諸理論を体系的に研究教育することを重視し、それらを実践に応用していくという極めて「臨床的」なスタンスを取り入れています。したがって、地域マネジメントの最前線で活動を行っているシンクタンクや公共セクター、職能団体、民間企業、NPOなどと積極的に連携していきます。

 授業科目は、地域マネジメント論特別演習、地域マネジメント研究方法、地域観光政策特別演習、地域福祉政策特別演習など多様な科目で構成。また、指導教員の専門分野に即し、博士論文の作成に対し指導助言を与える特別研究を展開。研究計画の作成、研究方法の確認、フィールド調査等によるデータの集計・分析、学内外の学会発表などを通して博士論文の仕上げをするとともに、研究者としての経験を積みます。

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