教職課程教員養成の目標
ホスピタリティ精神を持った教員の養成
教職課程とは、教育職員免許状を取得するための課程です。教育職員免許状を取得するためには、教育職員免許法に基づき、教職課程で所定の単位を修得したうえで、各都道府県の教育委員会に免許状を申請しなければなりません。教職課程の履修にあたっては、大学において、必要な単位を修得するとともに、日常生活においても、豊かな教養を身につけ、教育職員にふさわしい人格となるように努めなければなりません。
本学で専修免許状を取得するためには、基礎となる一種免許状が必要です。すなわち、学士課程等において下記の一種免許状を取得していなければ、たとえ所要単位を修得しても専修免許状の取得はできません。また、免許教科の種類が違う場合も専修免許状の取得はできません。
なお、所要単位を修得した後は、教育委員会に免許状の交付を申請する必要があります。
取得できる専修免許状の種類
専攻 | 免許状の種類 |
---|---|
人間社会学研究科 観光学専攻 |
中学校教諭専修免許状・社会 高等学校教諭専修免許状・地理歴史 |
人間社会学研究科 社会福祉学専攻 |
高等学校教諭専修免許状・福祉 |
健康管理学研究科 健康栄養学専攻 |
栄養教諭専修免許状 |
大学としての教員養成に対する理念、養成する教員像
長崎国際大学の教職課程では、学校法人九州文化学園の建学の精神に則り、「高い知性と豊かな教養」、「優れた徳性と品格」、「たくましい意思と健康な身体」の備わった教員を養成すると共に、長崎国際大学の建学の理念である「人間尊重」を基本理念に、よりよい人間関係とホスピタリティの探求・実現、並びに文化と健康を大切にする社会の建設に貢献する教員の養成を目的としています。
また本学では、建学の理念に加えて教育の目標を、
- 専門的知識と技能に加えて、知性、感性、人間性の備わった人材の育成
- 地域から愛され、地域社会に貢献できる人材の育成
- 異文化を理解し国際社会に貢献できる人材の育成
のように定め、学生各自の知的能力と人格の向上、並びに将来の社会での活動に資する教育を実施しています。このことは、教員養成においても同様です。
認定を受けている課程を有する研究科専攻等としての教員養成に対する理念、養成する教員像
人間社会学部研究科観光学専攻(中専免(社会))
地理歴史や公民など社会科の各分野に広く関わる観光学の学習・研究を通じて、社会科全般の包括的かつ体系的な知識を獲得し、中学校における社会科の教育において指導的役割を担い得る教員の育成を図るとともに、学際的な領域である観光の中に立ち現われてくる地理・歴史・公民に関する具体的・個別的事象の研究をとおして、社会を体系的に把握し、総合的な思考・判断力を身につけ、諸課題に柔軟に対応して分かりやすい授業展開を行うことのできる資質を備えた教員を養成します。
人間社会学研究科光学専攻(高専免(地理歴史))
国際社会や地域社会における地理的・歴史的事象を幅広く学び、事象の観察力や思考力を高度に身につけた教員の育成を図るとともに、学際的な学問分野である観光学の学習・研究を通じて、事象を大局的・客観的に分析し、個性や地域性並びに普遍性を見出す能力と物事を筋道立てて考える力を養うことで、高等学校における学校運営や生徒の学習・生活指導等の指導的役割を担う教員を養成します。
人間社会学研究科社会福祉学専攻(高専免(福祉))
地域社会において様々なかたちで生起する諸問題に目を向け、とくに深刻な生活問題に直面している当事者のニーズ把握および具体的な自立支援のあり方を学ぶことを通じて、個々の学生が高いレベルのソーシャルワーク実践能力を身につけた教員の育成を図るとともに、社会福祉の現場で働く質の高い人材の育成を目指す高等学校福祉科の教育現場において、大きな貢献をなす豊かなコミュニケーション能力と高いレベルの問題把握能力および問題解決能力を身につけた教員を養成します。
健康管理学研究科健康栄養学専攻(栄教専免)
「人間の健康づくり」を主たる教育・研究の対象とし、成長期にある人間の健康管理に関連する諸問題の究明と健康づくりの向上に資するより高度で専門的・包括的な知識・技能を有し、いたわり・思いやりの心を持った教員の育成を図るとともに、人間として心身ともに成長期にある児童・生徒の発育における栄養状態の管理・指導や栄養教育における実践的で高度な栄養学に関する知識と自動・生徒の学習・生活指導に必要な高度な教育実践力を身につけた教員を養成します。