卒業生メッセージ李 泰揆さん
現在の仕事の内容を具体的に教えてください。(仕事のやりがい、喜びなど)
ブリヂストングループの多角化事業部門の、技術サービス部(油圧ホース)に在職しております。製造業から建築業まで必ず必要になっている油圧ホースに対して技術者になり、全国の顧客や営業マンに関わってマルチプレイヤーとして活躍する業務を担当しております。主な業務は全国の営業マンが営業活動をする際に、代わって製品の技術的なプレゼンテーションをして販売促進活動を行うことや、既に当社の製品を取り扱っている取引先の従業員を教育するようなTQM活動もしております。内務的には販売戦略の立案や商品開発企画にも参加し、新たな価値を創出することに頑張っております。全社に7人しかいない少数精鋭の部署であり、全国数百人以上の営業マンや顧客が相手になりますので、各地へ出張することも多くありますが、私の仕事で新規成約に繋がることや顧客の困りごとが解決されたら嬉しく思います。
大学時代を振り返り、積極的に取り組んでいたことや力を注いでいたことを教えてください。
私が大学時代に主に頑張ったのは異文化コミュニケーション能力を身に付けることでした。人間は社会的な動物であり、様々な人間が集まって構成されているのが社会です。他の人々とコミュニケーションをきちんと取れることは会社で働くことに対してとても大事に考えられます。学校で様々な地域・国の背景を持っている先輩・友人・後輩と生活しながら身に付ける異文化コミュニケーション能力は今の私にとっては一番強い武器になっております。
大学時代の様々な活動を通して、「ここは成長した」と思うことを教えてください。
偏見と誤解をしない心が一番成長したポイントだと思います。 世の中では国籍, 歴史, 外交, 人種, 宗教, 外見などの幾多の偏見と誤解があり、憎悪して嫌悪する人が多いです。 私自身もこんな人ではなかったと自信を持って言えたでしょうか。 しかし、大学生活を通じて外国人、障がい者、少数宗教を信じる人、田舎出身、都市出身など、様々な背景の人々と出会い、多くの偏見と誤解を払い落とすようになりました。 ダイバーシティが重要視されている昨今、社会において重要な資質と考えられています。 このような多様性を受け入れる心を成長させてくれた多くの友人と先生に感謝しています。
これからの目標や展望を教えてください。
今の職務では色んな情報を収集して、顧客様の困りごとは何なのか営業マンに必要な支援はどのようなことなのか研究・工夫するのが要求されます。このような分析力・戦略企画の能力をもっと高めて、将来的には技術だけではなく、ある会社の経営の戦略をアドバイスするコンサルティングの役割まで成長したいのが目標です。
長崎国際大の魅力・特徴はどこだと考えられますか?
先生と生徒が密接な関係になれる環境と多国籍の学生たちが一緒に生活する環境です。大規模の有名大学より先生との距離がすごく近いので、本人の意思があれば極力先生たちの支援を受けて成長することが出来ます。他の大学では中々難しいことだと思います。
また、海外留学をしなくても多国籍の留学生たちと交流することができますので、一つの考え方にこだわらず多様性を受け入れるマインドの成長ができる点がとても良い魅力ではないかと思います。