海外留学留学体験談
長期派遣交換留学
カリフォルニア州立大学
サンマルコス校 (アメリカ)
人間社会学部国際観光学科
佐藤 凌真
留学時期:2021年度秋季
派遣交換留学を終えて
私はアメリカカリフォルニア州立大学サンマルコス校での様々な貴重な経験を通して、語学力だけでなく多くの力を身につけることが出来ました。
学習面では、大学での授業と個人学習を通して語学力の成長を実感しました。CSUSMでの授業は6つの技能の授業があり、それぞれ3つのレベルの別クラスがあります。その中でも特に自分の成長につながったクラスはSpeakingとReadingのクラスです。Speakingのクラスでは、頻繁にクラスの全員の前で、出されたお題に対してパワーポイントなどを用いてプレゼンテーションをする機会がありました。私は世界で行われている炊き出しについてまとめ紹介しました。このクラスでは、聞き手に伝わりやすく話すことを重視していて、ジェスチャーや重要なところを強調して話すなどを意識しました。発表中に原稿が見られないことやパワーポイントを挿しながら聞き手の目を見て話すなど、最初は慣れていないこともあり苦戦しましたが、このクラスを通じて人前で話すことに自信がつきました。Readingのクラスでは、一番レベルが高いクラスで授業を受けました。最初は、出てくる単語もとても難しいものが多く、授業中にも隣の留学生に聞いたり、辞書で調べたりととても苦戦し、クラスのレベルを下げようかと迷いましたが、この授業についていくことで自己成長につながると信じ、必死についていく努力を続けました。その結果、帰国の直前にはクラスで出された文学作品や英文についてクラスメイトと積極的に意見を交換することができるようになり、知らない単語が出てきても文の前後で予測することができるようになりました。
個人学習では、単に机に座って勉強するだけではなく普段の生活の中で英語力を高めることを意識しました。具体的には、遊びに出かけた時に、目にしたり聞いたりする英語でわからなかったら、すぐにメモをとり帰宅して調べることや、寝る時以外はホストファミリーとともに過ごし、一緒に映画を見て感想を言い合ったりするなど留学でしか出来ないような体験を学習にも活かすことが出来ました。
学校生活では、積極的に様々な活動に参加しました。その一つにボランティア活動があります。大学の地元にあるあるサンマルコスのクリスマスマーケットにて、サンタクロースと子供たちの写真撮影の補助をしました。そのイベントには多くの子供たちや家族が集まりました。その中で多くの人たちと会話をしたり、イベントを盛り上げたりする中で、カリフォルニアの人々の優しさと明るさを、身をもって感じ、私自身もエネルギーをもらいました。
他の活動では、International Education Week という留学生が同じ国同士の学生で集まり、自国の文化を発表する機会がありました。私たち日本人のグループは世界と比べて日本の良いところを紹介しました。私は、海外と日本の自動販売機の違いを調べ、本番で発表した時は多くの人が驚いた様子で関心を示す反応をしてくれた時はとてもやりがいを感じました。
日常生活でも、数え切れない程の多くの経験をしました。ホームステイ先ではクリスマスやハロウィン、感謝祭などの現地でしか体験できない本場の文化を体感することが出来ました。それぞれのイベントの意味や歴史的背景などを丁寧に説明してもらい、私からも日本ではこういった意味になっていることなどを説明するなど多文化の理解が進みました。こうした行事を通じてホストファミリーやその親戚の方々や友人の人たちなどとの交流の機会も数多くあり、日本文化について説明したり、人生観などについて話したりする過程で、自分の視野が広がっていくことを実感しました。
この留学では自分の夢を多く実現することが出来ました。私は冬期休暇の時期や週末を利用して多くの場所を訪れ、様々な体験を積みました。私はこの留学中多くの都市に旅に出ました。ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ラスベガス、ニューヨーク、ハワイと一度は行ってみたいと思っていた場所に足を運ぶことが出来ました。中でも思い出深いのは、サンマルコスから電車と長距離バスを利用してサンフランシスコまで一人旅をしたことです。12時間をかけてカリフォルニアを横断する中で、町の景色の移り変わりや、気温の変化などすべてが新鮮に感じたことを今でも覚えています。それと同時に留学前に自分の弱点だと思っていた行動力が身につきました。
私はこの留学を通して、色々な体験を重ね、多くの人と交流しながら、様々な価値観や人々の考えを享受することが出来ました。新型コロナウイルスの流行が収まらない中、独りで海外に飛び立つことに不安を感じていましたが、現地ではその不安を感じる余裕もないくらいに刺激のあふれる毎日で、五か月間無駄な時間は全くなかったと断言できます。
これからは語学力の向上はもちろんのこと、留学で身につけた行動力を活かして、新しいことに怖がらずに挑戦し、自分の人生を豊かにしていきたいと思います。
最後に、このような難しい時期の中、留学というとても貴重な経験が出来たのは、大学関係者の方や家族の理解と協力のおかげだと思います。そういった方々の期待に添えるように今後の生活でも日々精進していきたいと考えています。