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国際交流

海外留学留学体験談

長期派遣交換留学

オランダ

サクシオン大学(オランダ)

人間社会学部 国際観光学科

海 幸穂

海 幸穂
アムステルダム街並み
アムステルダム街並み

 今回の留学を通して、自分が吸収できたことはたくさんありました。周りの同級生よりも、少しだけ長く留学に行くことが出来て、その分沢山、色々な経験をすることが出来ました。その中で特に自分の中で印象に残っている、学べたこと、成長を感じられたことは、主に三つあります。 まず、一つ目は、とにかく自分から行動することの大切さです。まず、自分が行っていたオランダという国は、国民の大半が英語を話すことが出来て、英語圏ではないですが、かなり流暢な英語で話してくれます。しかし、その前にオランダ語という言語がオランダ人の母語なので基本的に生活圏のもの、例えば、スーパーの食品の表記だったり、駅のアナウンスなどはアムステルダムなどの大きな都市でない限り基本的にオランダ語のみだったりしました。オランダ語は英語とは全く違うし、中々難しいし、自分は少しでもオランダ語の知識がある状態で留学をスタートさせることはできなかったので、最初の頃は全く分からず、そんな状況の中で自分はこれから生活できるのかとても不安でした。しかし、生活するためには、英語で立ち向かうしかなかったので、一度勇気を出して英語で聞き返してみたり、逆に自分から英語で何か聞いてみたりしたら、向こうの人も英語で返してくれて、何とか英語なら対応できたので、そこで解決の糸口が見えました。ただ同時に、その時に気づいたのは、自分から何かアクションを起こさない限り、向こうも自分がオランダ語を分からないことや、どこで困っているとかは分からないから、どうにかしたかったら誰かが助けてくれるだろうという、受け身の姿勢で待つのではなく自分から行動を起こしていくことの大切さを学びました。

 このことは、普段の生活だけではなく、学校生活でも心がけるようにしていて、少しでも分からないことや、はっきりしないことがあれば、その都度先生に確認しに行ったり、質問をしたりするようになって、最終的に、いつも質問に来る生徒として、大学の先生に覚えてもらうことが出来ました。このことを心掛けたことで、グループワークで先に情報を共有できたりしました。
 普段の生活の中では、道に迷ったときや、電車の乗り方などが分からなかった時などに、勇気を出してそこに住んでいる現地の人に頑張って英語で質問して、何度も助けを求めました。この経験から度胸もついたような気がしました。今までの自分だったら、絶対に知らない人に声をかけて助けを求めたりすることは絶対になかったことで、日本にいたら成長できなかった部分が成長できた気がしました。自分一人でオランダに行ったし、オランダは日本人がそんなに多い国ではないので、自分からとにかく動くしかなかったので、その部分はとても鍛えられました。

 二つ目に学んだのは、後悔をどれだけ減らせるか、ということです。私はこの留学期間、少なくはありますがオランダ国外に旅行に行きました。その時に一人で行くのが怖くて何度もやめようか迷いました。その時に自分が好きなアーティストさんが言っていた言葉で、“やらない後悔よりやって後悔”という言葉が印象的で、その言葉を聞いたときに挑戦せずに後悔するより、とりあえず挑戦してみて失敗した時に後悔したほうがいいなと考えが変わりました。その言葉を聞いて留学期間や、自分で掴んだチャンスの中では、そこで何ができるかを考え、悔いのないように過ごそうと思いました。その言葉の後押しの結果、帰国する一週間前にフランスのパリに一人で旅行に行くことが出来ました。その時はもう留学も後半も後半で、その時に気づいてしまったので、振り返ってみれば様々な後悔があったなと思いました。例えば、旅行に行くタイミングを失ったり、秋休みになって時間があったのにもかかわらず、特に何もしなかったりしたことがありました。なので、新しい環境に行って、どれだけ早く環境に慣れて、その場所でしかできないことは何かを考え、後悔を減らせるように行動することは大事だと気付きました。次の経験にこのことを活かしたいと思います。さらに、最初の頃は消極的で中々自分から行動に移すのが億劫になっていた部分もあったので、自分自身を押し出して行動に移すことも大事だと思いました。

 三つ目は、挑戦する大切さです。これは上の二つのどちらにも当てはまりますが、この留学は私にとって初めてのことも多かったですし、挑戦の連続でした。自分にとって初めての海外で、一人だったし、そして何より、親と初めて離れての生活も初めてでした。大学に入学したときからずっと見えていたことで、ある意味一つの目標点のようなところだった留学。いざ自分が行くタイミングになったのだなと、出発前はよく考えていました。私が選んだオランダは先輩方の行かれた例も少ないし、今回も私一人だけ選んでいたので、その時点でかなりの挑戦でした。手続きも自分ですべてやらないといけないし、現地の日本人の人が仲介してもらえるということでもなかったので、分からないことだらけでした。あまり得意ではない電話も問い合わせるために何度もかけて、答えをもらったり、質問に答えてもらったりしました。正直準備していた最初の頃は、もっと違う国にすればよかったなと思うこともありました。日本を出発した時も完全に一人になって、今までの人生でそんなことは無かったので、無事にオランダまでたどり着けるか不安で仕方なかったです。オランダに着いて、いざ留学生活が始まって、何度も壁にぶちあったって、行ってからもオランダを選んで挑戦する決意をしたことを後悔していました。しかし、1か月何とか生き延びて、段々生活できる自信がついてきました。それからは、授業などは最後まで難しかったですが、私は海外で生活できているのだと実感することが出来て、日本を出発した頃にできた自分の限界の壁を壊すことが出来ました。最後いよいよ日本に帰る日が近づいてきた頃には、本当に留学に行けてよかったなとも思えるようになりました。挑戦したからこそ、こう思えるようになったと思います。このことから、挑戦しないと見えない景色もあるし、苦しまなければたどり着けないこともあるので、何事も挑むことは大切なんだなと感じました。

 留学は今の私たちの世代にとって行く人も多く、珍しいものではなくなってきていますが、きっと自分次第で行くか行かないかを決めるスタイルだと、私は行かなかっただろうなと思いました。必須でみんな行かないといけなかったからこそ、自分の殻を破れたし、珍しいものではなくなってきてはいますが、みんなが行けるものではないので挑戦することが出来ました。行く前はどうなっているのだろうと思いましたが、この5か月という時間の中で、自分一人で生活したのも挑戦だったし、一人で旅行したのも大きな挑戦になりました。留学に行ったことで様々な人と出会い、色々な価値観や文化に触れたことで、一回りぐらいは大きくなれたのではないかなと思います。

 留学に行けたことで度胸もついて、今までの自分だったら自分から声をかけたりなどはきっと出来ませんでしたが、今なら勇気を出してできるようになったと思います。留学に行って最初は英語力が一番伸びたりするのかなと思っていましたが、実際に行ってみて実感したのは、英語力は自分の頑張り次第でどこまで伸びるかは変わるけど、生活力など英語力ではない部分は実際に住んで、生活しているうちに勝手に伸びるのだなと思いました。そして、色々な人に出会って、色々な国の友達を作ることが出来て、かけがえのない経験になりました。行ってすぐのころはすごく帰りたくて、帰る時のことは想像できなかったし、帰る時に寂しくなんてならないと思っていました。でも、いざ住んでみて、生活をしていたら愛着も沸くし、最後はやっぱり寂しいなと思いました。その時に初めて自分はちゃんとオランダの生活に順応していたのだなと気づきました。留学に行ったからと言って何かが大きくは変わらないかもしれないけど、行ったことで初めて経験できたこともたくさんあったし、もう二度と見ることが出来ない景色も見ることが出来ました。見える場所ではなく内面的に大きく成長できて、自分の人生のグラフで見たときに確実に大きな転換期になったし、忘れられない5か月間になりました。本当に留学に行くことが出来てよかったなと思うと同時に、今回の挑戦を受け入れて送り出してくれた両親にも感謝したいなと思いました。

 今回の留学でたくさんの悔しいことも、嬉しいこともありました。この経験を生かして、これからオランダを選んで挑戦する後輩の子がいたら全力でサポートしたいし、確かにきつかったですが、もっと多くの人に経験してもらえたらいいなと思いました。やっぱり、留学に行くと色々なことを経験して乗り越えてきた分だけ強くなれると思ったし、実際に自分もそうだったので、大変で辛かったですがたくさんのことを学んで、乗り越えて成長を感じたので、本当に留学に行けて良かったと思います。そう思えるような留学にできて良かったです。

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