menu

国際交流

海外留学留学体験談

長期派遣交換留学

カナダ

レッドリバー大学(カナダ)

人間社会学部 国際観光学科

山川 紗矢

山川 紗矢
ホームステイ先の皆さんと
ホームステイ先の皆さんと
カナダの雪景色
カナダの雪景色
スケート
スケート場で友人たちと
スケート
スケート
スケート
クラスメイトと
クラスメイトと

 私がこのカナダ、ウィニペグでの留学を通して得たものは大きく分けて三つあります。
一つ目は、何よりも英語の四技能の向上です。私は他の国のクラスメイトと共に話す力や読む力、正式な文書を書く力、また自分の意見を述べる力などを学習してきました。特に私のプログラムは大学進学を目指す留学生の為のものだったので、それに必要な技能を集中的に学習しました。ライティングでは、政治や論文などの記事を自分の言葉でまとめ、異文化比較をテーマに論理的にかつ正しい形式で書いていく訓練を行いました。自分自身最も改善出来たと実感しているのはスピーキング能力です。様々な状況に合わせたスピーキングの訓練をしました。特に印象的だったのは、国際問題や銃文化などについて理解した上でのディスカッションです。話し手の内容を理解する為に質問や確認をし、話を遮って相手を尊重しながらも意見・質問することも英語の学習の一つで、賛成か反対かを示すのにも自分の意見や理由をはっきり説明しなければならず、日本語で同じことをやったとしても困難で複雑な内容でした。しかし、このような集中的で実践的な授業のおかげで今まで日本の授業で触れなかった細かな英語技術が身についたと思います。英語のランクを表すCLBも、最初は6だったものが後半から全技能で7を維持できるようになりました。

 二つ目に、地元ならではのボランティア活動を通した多くの人々とのふれあいです。ウィニペグにあるホームレスのシェルターを訪れ、食料を配膳する仕事を行いました。配膳係とあって実際にホームレスの人たちとコミュニケーションを取り、どういう生活をしているのかなどを聞くのは初めての経験でした。関わった多くの人々が日本から留学に来た私を歓迎し、話を聴いてくれました。ボランティアの仕事内容も、彼らが社会に貢献できるように衣類や食べ物まで気を配り、またコミュニケーションまでも信頼関係で成り立っており、私が想像していたよりもずっと前向きで驚きました。日本では触れることのなかった経験を通して、異国の人間性や環境を体験することが出来たと思います。さらに、授業の一環で老人ホームでの介護体験も出来ました。これらのボランティア活動を通じて、人々の繋がりや思いやりを意識することが異国で出来たことは本当に有難く、貴重な体験だと心から思います。

 最後に、私はこの留学を経て日本では感じることのできない価値観や文化に沢山触れることが出来ました。ホームステイの経験は、カナダの文化を体験するのに何よりの機会となりました。また、ウィニペグならではの季節を肌で感じることが出来たのも初めての体験でした。11月からはマイナスの温度になり雪景色の中を通学し、休日には友達と近くのスケート場で寒さを忘れ楽しみました。カナダに到着した時には流れていた大きな川が寒くなると真っ白に凍る景色を見た時や、雪のくっきりとした結晶を長い間眺めることが出来たときにはとても感動しました。ハロウィンやクリスマスなどの行事では、家の飾り付けがイベントに応じて変わり、そしてそれがどのような意味を持っているのかなどをホストファミリーや地元の人々から教えられ、現地で体感することが出来ました。

 さらに、大学の講義では差別問題や、ジェンダーについての理解を深めました。無知なことに対しての防衛的偏見や国々での固定観念が差別を無意識に促し、自分と違うものを否定しているのだと学びました。つまり、どんなことも学ぼうとする行動が大切であり、知ってしまえばほとんどのことは怖くなくなるということです。私は差別や偏見はしない性格だと思っていましたが、やはり小さいことでも無意識にしてしまっているのではないかと改めて考えるきっかけになりました。振り返ってみると、ホームレスの人々へのボランティア活動の前は消極的印象や未知から少し緊張していましたが、いざ触れると予想していたよりも人間味があり、自分が描いていたものとは大きく違っていました。このように私はほんの無意識のうちに何かを否定したり、決めつけているのだと気付きました。固定された考えや文化は日本を含め多くの国で残っていることを学び、それをどうやって一人ひとりが気付き、向き合っていくのかという方法を垣間見た気がします。

 私はこの留学を通して、本当に様々な角度から異国の文化や特色、人との関わりを体験することが出来ました。私にとって留学は未知で、生活習慣や食事、気候まで慣れないものばかりでしたが、そんな世界に飛び込み広い視野をもつ人々と関わることは、私のこれからの人生や困難を乗り切っていくためのとても大きな行動源になると確信しています。自分自身の英語の実力で四か月を生き抜き、色々なことがありながらも貫き通した日々は、私の一生の思い出になりました。今まで磨いてきた英語をさらに改善し、そしてボランティア活動や大学の講義で得た新しい価値観を大切に、これからも就職や自分の考え方について振り返りながら今後の自分の将来に向き合っていこうと思います。

PRコンテンツ
  • 異文化理解教室
  • フォトギャラリー
  • 催事イベント情報
  • 学びの特色「茶道文化による教育」
  • 長崎国際大学ボランティアセンター
  • NIU教員DB
  • AED設置場所
  • JIHEE認証評価
  • 薬学教育第三者評価
  • 長崎国際大学同窓会
  • ibo2020
  • 古本募金
PAGE TOP
...loading