参画機関長コメント【参加機関】西九州大学 福元学長コメント
西九州大学 学長 福元 裕二
1.機関の特色・特徴の紹介
西九州大学は、昭和43年の開学当初より、「健康と福祉」の探求を掲げ、教育研究、人材育成ならびに地域貢献に取り組んできました。時代の推移とともに学部学科の増設・充実を図り、現在では5学部7学科、大学院は修士課程の専攻を大幅に増やすとともに、博士後期課程を備える体制となりました。保健・医療・福祉・教育等の専門領域からなる総合大学としてこれらの学科が連携をし、小さな子どもたちから高齢者まで人々の生活を支援し、さらなるその質の向上を目指すことができる専門職業人を養成します。建学の精神「世界文化の向上と人類福祉に寄与する人物の養成」のもとで専門知識や技術のみならず豊かな人間性を兼ね備えた心優しい人材を育成します。
本学は、平成25年に「地域大学宣言」をして以来、キャンパスのある神埼市、佐賀市、小城市の3つの広大な市町を学生の実習の場として捉え、市民や各種団体、民間企業、地方自治体等のご支援のもと、世界の人々がともに目指す「持続可能な開発目標」を推進する有為の人材となって本学を巣立っていくことを目標に、学生の教育に取り組んでいます。
2.QSPに対する期待と機関の果たす役割、取り組んで行きたい事業等
大都市圏から離れた地方社会では、過疎化や少子高齢化の進行、そして、若者たちの都市部への流出等によって、活力の衰退が始まっています。この中で、地方にあって若者たちの高等教育を担う大学・短期大学への期待が高くなりつつあります。それは、若者を育てるだけではなく、地域社会再生の方向性を明らかにしてくれるのではないかとの市民の想いの結集と考えることができます。
QSPは地域活性化に応えつつ、地域の教育力を交えて大学教育をより一層質的に向上させようという佐賀県と長崎県の大学によって組織されました。昨年までの第一期の活動は華々しいものとはなりませんでしたが、各大学が手をつなぐことによって新たな価値が生まれることや、市民との協働の催しが地域の活力の呼び水になるとの確信をもたらしました。
今年度からの第二期では、各大学の得意技を核にして社会との協働活動を推進しようとの意思確認がなされました。本学は、健康・福祉推進WGの責任校として、「ウォーキングで健康イノベーション」行事を主宰することになっています。従って、2023年以降は佐賀県や佐賀市を巻き込んだ形で、多くの市民が明るく楽しく参加された2022年12月の「QSP健康ウォーク 2022 in 佐賀」の発展型を目指すことになります。そして、この運動が長崎県に広がることも期待しています。さらに、本学を中心として健康増進に関する講座等を開催し、佐賀県と長崎県の市民の方々の健康や福祉への関心を高めるとともに、健康寿命を延ばしたいと考えています。
これらの事業を進めることによって、地域の行政や企業との連携を密にし、大学を核にした地域社会の発展を描くことができるように精進したいと考えています。
3.機関長の紹介(略歴等)
【略歴・専門・座右の銘・趣味等】
[略歴]
1949年 山口県生まれ 九州大学農学部卒、大学院修士課程修了 農学博士
帝人株式会社生物医学研究所を経て1990年永原学園入職
[専門] 生化学
[座右の銘] 日々新たなり
[趣味等] 音楽鑑賞、読書
4.公式サイト
九州⻄部地域⼤学・短期⼤学連合産学官連携プラットフォーム
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プラットフォーム事務局(長崎国際大学内)
TEL.0956-39-2020 FAX.0956-39-3111