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2015.10.14 社会貢献

【公開講座】平成27年度後期公開講座(第1回)を開催しました

 平成27年度後期公開講座が開講し、10月3日に実施された第1回目の講座は、人間社会学部社会福祉学科の佐々木隆夫講師による「明治時代以降の近代化と『企業の社会的責任』」でした。

 なぜ、社会福祉学科の教員が「企業の社会的責任」の研究を? この疑問に対する解説から先生のお話が始まりました。明治維新が始まって間もないころ、日本はまだ農村社会であり、貧困は自己責任と考えられていました。そのような中、給与等を支給して人々が生計的に自立できるようにしたのが企業で、当時から企業活動は雇用労働者を貧困から救う福祉援助でした。即ち、「企業の社会的責任」は福祉活動の一つと捉えることができ、先生は企業活動の中にある福祉(産業福祉:企業内福祉)を専門に研究されています。

 先生は、明治時代以降の近代化において企業が果たした役割について、また明治時代以降に急速に発展を遂げた北部九州地方の都市における企業と地域の関係などについて、三菱の創設者、岩崎彌太郎の人物像などを織り交ぜながら、「企業の社会的責任」の視点で分かりやすく解説されました。

 少し難しいテーマでしたが、この7月に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」に関連した内容であり、また時にユーモアを交えながらも熱の入った先生の語り口に、聴講生の皆さんは熱心にメモを取りながら興味深く聞き入っておられました。

 ともすれば、産業振興の面だけに目を奪われがちな産業革命遺産ですが、聴講された方々には大企業が事業展開することで当時の従業員の暮らしが安定し、また地域も発展したという「企業の社会的責任」の側面も理解いただけたものと思います。

 

 

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