学術研究トピックス
【薬学科】「第22回神経行動薬理若手研究者の集い」が開催されました
「第22回神経行動薬理若手研究者の集い」は,本学薬学部の山口 拓 准教授(薬理学)を会長/実行委員長とし,九州大学コラボステーションⅠ(九州大学馬出病院地区)にて平成25年3月20日に開催されました。
「神経行動薬理若手研究者の集い」は,神経精神薬理学の先端的な成果と行動薬理学的な手法を結びつけた研究をプロモートし,臨床病態での脳機能異常を脳内伝達物質の動態と相互作用から解明することによって,特に神経精神薬理や行動薬理に関わる大学院生や若手研究者に生理機構の解明と創薬に役立つ研究の討論の場を提供することを目的として開催される研究集会です。今回で22回目となったこの研究集会は、「次世代に向けての神経行動薬理学」を大会テーマに、大学院生や新進気鋭の若手研究者によって、最新の行動薬理学的研究の成果発表と熱心な質疑応答が繰り広げられました。
この研究集会が、次世代の行動薬理学研究者の育成に寄与し、神経精神疾患の病態解明ならびに新たな神経精神疾患治療薬の開発に向けての原動力になればと期待しています。
プログラム概要
第22回会長:山口 拓(長崎国際大学薬学部薬理学研究室)
後援:公益社団法人 日本薬理学会
1.特別講演
「精神疾患の臨床からみた動物モデルとは」
特任教授 森信 繁
(広島大学大学院医歯薬保健学研究院 精神神経医科学、ストレス脆弱性克服プロジェクト)
2. シンポジウム
「次世代に向けての行動薬理学とその新展開」
・オーガナイザー
永井 拓(名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学・医学部附属病院薬剤部)
山口 拓(長崎国際大学薬学部薬理学研究室)
・シンポジスト
芝崎真裕:星薬科大学薬品毒性学研究室
「アルコール依存症における脳機能変化の解析」
中川西修:東北薬科大学薬理学教室
「うつ病動物モデルにおける母性行動の解析」
野上 愛:福岡大学加齢脳科学研究所)
「脳血管性認知症モデルラットの空間記憶障害に対する抑肝散の効果」
溝口博之(名古屋大学環境医学研究所)
「薬物依存モデル動物の近視眼的意思決定」
3. 一般演題
口頭発表によって神経行動薬理学関連の研究成果が15演題
研究集会HP
http://www.niu.ac.jp/~pharm1/lab/pharmacology/ynbp2013.htm