【高大連携】「リケフェス in SASEBO」を開催しました
「長崎国際大学presents 女子中高生のための!リケフェス in SASEBO」を実施しました
開催日:2025年6月14日(土)9:00~12:40
場所:長崎国際大学(2,4,5,6号館)

女子中高生の理系進路選択支援プログラム(継続・育成型STEAMガールズコンソーシアム)の一環として、女子中高生を対象に、「長崎国際大学presents 女子中高生のための!リケフェス in SASEBO」を実施いたしました。
この企画は理系の魅力と進路選択について知ってもらうことを目的としたもので、好奇心旺盛な65名の女子中高生が参加しました。
また、保護者向け特別企画として、ダイバーシティ入門講義や進路サポートについての講演、大学生によるトークセッションを同時開催し、34名の保護者様にご参加いただきました。
イベント内容
リケフェス:おいしさの数値化、映え石けん作り、人体模型の検診体験、炭酸錠剤作り、美肌クリーム作りの5つのブースから2つを選択し、それぞれの実験を体験しました。
保護者向け企画:講師の先生方、大学生2名による講演・トークセッションを行い、講師陣によるコメントがありました。
リケフェス in SASEBO
はじめに、長崎国際大学 藤田英明薬学部長、小川由起子教授よりイベント開催にあたってのご挨拶がありました。また、薬学部4年堀江真凜さんより、自身の経験を基にした進路選択や大学生活、将来の夢などについての講演があり、参加された生徒さんや保護者の方々も興味深く耳を傾けられていました。
実験体験
(1)食品 DE サイエンス
健康栄養学科 吉永奈津希先生、古賀貴子先生、サポート学生2名により、「食品のおいしさを数値化してみよう!」をテーマに実験が行われました。様々なプリンの硬さ、甘さなどの測定を行い、おいしさや味にどのような違いが出てくるのかを実際に食べて比べてみました。
(2)生活 DE サイエンス
健康栄養学科 川内美樹先生、菊地優子先生、井上朋奈先生により、「科学のチカラで映え石けん!」をテーマに実験が行われました。材料として、透明なグリセリンソープを湯煎で柔らかくし、カラージェルで着色。まるで宝石か、キャンディのような彩り鮮やかな石けんを作製しました。
(3)健康 DE サイエンス
薬学科 神田紘介先生、サポート学生4名により、「聞いて、触って、感じて!人の身体」をテーマに体験学習が行われました。聴診器を使用して、自分のバイタルサインや人体模型(シミュレーター)の肺・心臓の音を確認しました。
(4)製剤 DE サイエンス
薬学科 川嵜達也先生、サポート学生2名により、「シュワっと!錠剤づくり体験」をテーマに実験が行われました。炭酸水素ナトリウム(重曹)とクエン酸などを、乳鉢で細粒化・混和し、打錠機を使って炭酸の錠剤(バスボム)を作製しました。
(5)漢方 DE サイエンス
薬学科 小川由起子先生、サポート学生2名により、「和漢ハーブで美肌クリームつくり」をテーマに実験が行われました。和漢ハーブ2種を用い、紫根入り美肌クリーム、ローズマリー入り軟膏作り体験で、身近な薬草、漢方薬について学びました。
保護者向け企画
(1)なぜ今リケジョ? 知識をアップデート!ダイバーシティ入門講義
佐賀大学ダイバーシティ推進室 荒木薫先生による講演
荒木先生から、文系理系の選択、そのメリット、デメリットや学部選択、ソサエティ5.0時代に求められる人間の仕事の話などがありました。「やりたいことは、知っていることの中からしか生まれない」ので、興味を持って自分の世界を広げてくださいとのお話がありました。
(2)これから先のキャリア
長崎国際大学人間社会学部国際観光学科 浦郷淳先生による講演
浦郷先生から、世の中の変化が大きいため『子どもは、大人が経験したことがない世界を否応なく生きていく』、『最終的に全て大人が責任もてない』『一緒に考えてあげる』など、子どもへのアドバイスと進路サポートについて、お話がありました。
(3)座談会「緊急保護者会!子どもの進路選択にどう向き合う?」
長崎国際大学国際観光学科2年生熊本眞子さん、薬学科4年生堀江真凜さん2名によるトークセッション
現役大学生が、荒木先生、浦郷先生とやり取りしながら、子どもの頃の夢、文系・理系の進路選択、周囲からのアドバイスなどについて話をしました。
感想
参加した生徒の皆さんからは、「理系がより好きになった」「より深く学びたい」「初めての実験で楽しかった」「自分の進路について考えていこうと思った」など、様々な感想をいただきました。理系の魅力や、理系進路について関心が高まった様子でした。
また、保護者の方からは、「子どもと将来の夢についてもっと話したい」「子どもの選択肢を増やしてあげたい」「座談会で子どもの意見、考え方が聞けてありがたかった」などの感想をいただきました。「参加してよかった」「また参加したい」という感想が生徒さん・保護者の方々ともに沢山あり、盛会のうちにイベントを終えることができました。
おわりに
このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の助成を受けて実施しています。長崎国際大学・佐世保工業高等専門学校・佐賀大学・西九州大学・久留米工業大学は、中高大接続の一環として、女子中高生の科学・ものづくりへの興味を促し、自分自身のキャリアデザインを考える場を提供していく「継続・育成型STEAMガールズコンソーシアム」を展開していきます。
今回のイベントにご参加いただいた中学生・高校生の皆さん、保護者の方々に心より御礼申し上げます。