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スタッフブログ

2022年07月05日

令和4年度 総合演習ⅢAヒューマニズム教育(茶道)「茶と音楽のしらべ」


日時:令和4年6月15日(水)第1部 14:40~/第2部 15:30~

会場:1101教室

参加者:薬学科6年次生99名/教職員20名

主旨:薬学科の総合演習IIIA ヒューマニズム教育(茶道)の授業で、茶席体験を実施。参加学生は、将来薬剤師として働き、患者さんと向き合うことになります。茶道はもてなす側、もてなされる側があって成立します。客は、どのようにもてなしを受けることに喜びを感じるのかを考える機会を設けました。茶道鎮信流を学ぶ学生たちは平戸の海を思い浮かべながら、かつて海外貿易の扉がいち早く開き、オランダとの貿易の拠点として繁栄した歴史と文化を、リュートの楽器に合わせて点前を披露しました。

点前:嶋内 麻佐子(茶道文化研究所 所長)

演奏者:上野 裕介 様(佐世保市桜木町クラシック・ギター教室 静奏 九州ギター音楽会公認 楽士)

1.礼法・お菓子の取り方の実践

茶席体験に入るにあたり、事前学習として6月1日(水)、6月8日(水)に礼法および客作法について授業を行いました。久しぶりの礼法の実践でしたが、身体が覚えていたようで自然とできている様子でした。

2.点前披露

学生は、お菓子の取り方を実践した後、美しいリュートの音色とともに始まった点前を、惹きこまれるように集中した様子で見つめていました。学生へ感じてもらいたい音を意識し、茶を点てる音、水の音などを聴くだけにとどまらず、心で音をとらえることを願いつつ、その思いが荘厳な空間を作り、会場が一体となっていくのを感じました。点前終了後は、上野様よりリュートの由来や、演奏された楽曲について説明がありました。学生はかつて、オランダ貿易港として栄えた平戸を思い浮かべつつ、点前とリュートの余韻に浸っている様子でした。また、今回の茶会の内容を伝える資料として、「会記」を学生へ配布しました。

終了後に実施されたグループディスカッションでは、学生より、

・荘厳な雰囲気の中にも「癒し」「くつろぎ」を感じ、大変有意義な体験となった

・リュートという珍しい楽器の演奏の中、見事なお点前を拝見できた

・「おもてなしの心」について、自分の中での方向性が改めて確認できた

など、感動したという意見や感想が多くあったと伺っています。今回の茶席体験を通して、学生は薬剤師としての「もてなし」について、考える機会となったことと思います。学生たちが将来、思いやりをもった薬剤師になってくれることを願っています。