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2014年03月07日

茶道文化ⅣB 卒業茶会を終えて


皆さんこんにちは。 

 今回は茶道文化を4年間履修した学生の集大成である卒業茶会について、茶会を終えた学生達の感想を混じえながらご紹介していきたいと思います。

 卒業茶会は茶道文化Ⅳを履修する学生がお客様を招く、最後のお茶会になります。場所は耳順亭のお茶室で行われました。 

 茶会前日には、みんなで茶室と庭の掃除をして、お客様を気持ちよく迎えられるよう、準備にも余念がありません。

 その甲斐あってか、当日の朝の耳順亭の空気は澄んでいてとても清々しく感じられました。

 お客様が揃ったところでお茶会が始まります。

こちらは寄付きでの一場面です。

 この写真は、末客がぐい飲みにお湯を注いでいる所です。夏には硝子製のぐい飲みを使用しましたが、冬場は温かみのある陶器を使用しています。このように、茶席の中では季節を表現したものが数多く存在します。

例えば、2月2日に行われた茶会で使用した香合、菓子器、主菓子は以下の通りです。

      

  香合は鬼、菓子器はお福、主菓子は豆マスです。これらから何を連想しますか?「節分」ですね。

  節分とは、本来季節が移り変わる節目を意味し、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」それぞれの前日を指していました。ところが、日本では冬から春になる時期を一年の始まりとして考え、特に尊ばれたため、現在では立春の前日のみを節分と呼ぶようになったそうです。 

最後に四年間茶道文化を履修した学生のコメントをご紹介したいと思います。

 

古川班の学生・・・初めは何も分からなかったけど、一つ一つ学んでいく中で、少しずつ茶道の事を理解 できたので、続けることは大切だと思いました。お茶を通して、私の人格形成に、とてもすばらしいものを得ました。

 

大山班の学生・・・最初は軽い気持ちで始めた茶道でしたが、4年間続けて先生方に良くしてもらい、いい 仲間にも出会うことができ毎回の授業が楽しかったです。茶道での経験を活かし、社会人になっても頑張っていこうと思います。

  

瓜生班の学生・・・茶道は自分と向き合える時間が増え、とてもやりがいを感じました。本格的なお茶会も 経験でき、茶道を通して礼儀作法やチームワークを身に付けることが出来たので、とても充実した4年間を過ごせたと思います。

 

龍・髙木班の学生・・・1年目はお点前を覚えることだけに必死になっていたので、周囲への気配りや協調 性が身についていない状態でした。ですが、2年、3年と経って行くにつれて、お点前だけでなく、茶道文化全体の雰囲気や流れを楽しめるようになっていき、少しずつですが気配りや協調性も身についてきたと思います。茶会を皆でやりとげることが出来、茶道を4年間履修して本当に良かったと思いました。