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2018.04.20 薬学科

【薬学科】防護健康影響・短期課程の研修に参加しました

 平成30年3月12日〜16日、本学の学生(2年生)が国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所(千葉)にて開催された防護健康影響・短期課程の研修に参加してきました。

 この研修は、放射線に対する適切な防護と放射線から得られる利益を考え、科学的・客観的に原子力規制、安全面を判断し、実践することができる若い人材の育成を目的としています。

 近年、α線を放出する癌治療薬として、前立腺癌の骨転移巣に対する治療薬223Raの臨床使用や225Ac-PSMAの治療効果、β線を放出する放射性医薬品89Sr、90Yなどの治療効果が報告されるようになり、より一層これらの放射性医薬品の調剤・管理を担う薬剤師の役割が大きくなることが予想されています。

 6年前に病院薬剤師会、核医学技術学会、診療放射線技師会そして核医学会の4団体で「放射医薬品取り扱いガイドライン」が策定され、診療にあたる医師、医薬品の調剤・管理を担う薬剤師、そして放射線を管理し人体に対して照射する診療放射線技師の三者が協働して、放射性医薬品の安全管理・安全使用の体制の確保に努め、良質な医療を提供するための基本的な指針を示されており、薬学部においても、画像診断だけでなく治療に用いる放射性医薬品を安全に取り扱うことのできる教育が必要とされています。

 本学では2年次科目である放射線医療学の成績上位者(1〜3位)を毎年推薦し、大学では経験することのできない最新の重粒子線がん治療装置や、放射線事故におけるリスクコミュニケーションの方法、被ばくした場合の放射線の検出方法、原発事故の環境影響などを学んできました。研修で学んできた一部は、本学の大学院講義(薬物療法・リスク評価学演習)の中で学べるのですが、全国から集まった大学の学生たちとの交流は、参加した学生にとって、大変貴重な経験になったようです。今後も放射線医療学の成績上位者を推薦し、自主性や勉学意欲を高め、地域医療を主導できる薬剤師の育成に貢献したいと思っています。

参加した学生の感想

  • 教科書では学ぶことのできない最新の研究や治療を学ぶことでき本当によかったです。他学部他大学の人とディスカッションをすることは普段あまりないため、さまざまな人の意見を聞き自分を見つめ直す良い機会となりました。リスクコミュニケーションでは専門知識の押し付けとならない伝え方や相手の不安を汲み取る難しさを感じると同時に、将来薬剤師となり患者さんとコミュニーケーションをとっていく上で自分に足りないものであると気付くことが出来ました。

  • 今回防護健康影響・短期過程を受講して、放射線に対する様々な知識・経験を得られました。私が特に印象に残っていることはリスクコミュニケーションの講義と実習です。知識はあっても思ったように相手に伝えられず苦労しましたが、良かったところや今後自分に必要なことなども見つけることができました。服薬指導でもリスクコミュニケーションを応用したいと思います。

  • 貴重な体験をさせていただいた5日間でした。大学の講義で身につけた知識をさらにレベルアップした内容だったので、1つ1つの講義が奥深く、新鮮なものばかりでした。 特に、リスクコミュニケーションの講義が印象に残っており、放射線に関する知識を踏まえた上で、放射線に対して不安を抱える相談者と共考して解決策を導くことがいかに大変かを実感することができました。この研修に参加できて本当に良かったです!高井先生、ありがとうございました!

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国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 研修シラバス

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