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2018.06.01 薬学科

【薬学部】薬学教育支援センター(教育基盤センター薬学分室)における留年生対策

 6年制薬学教育のスタートと同時に、卒業時に学生に求められる資質や能力はこれまで以上に高度になり、到達目標を規定の年限で修得できない原級留置学生、すなわち留年生も年々増加してきました。留年は学業に対するモチベーションが低下するのみならず、経済的負担の増加によって離学に繋がるケースも増大します。このような状況に対応する必要性から、平成27年5月に薬学教育支援センター(教育基盤センター薬学分室:以下、センターと省略)が設立されました。
 センターに期待される役割はリメディアル教育から教育方法の研究まで様々ではありますが、当面の目標を進級率向上として、そのための学修支援を行っております。
 進級率向上のためには、留年生を出さないこと、留年生を確実に進級させることの両方が求められています。
 前者については、数・物・化・生の基礎科目の補習やLearning Assistant(LA)学生による個人・グループ指導及び解説会等の対応を実施しています。後者は特にセンターにおける喫緊の課題であるため、留年生をセンターの所属として出欠や成績の管理を行いながら、学修支援策として、下記に示す対策を実施してきました。

  1. 定められた曜日・時限での自学の指導
  2. 2名の専任教員と20名の兼務教員による薬学全領域をカバーした学修支援体制
  3. 講義形式、あるいはコンピュータ学習システムを用いた再履修科目対策
  4. 学習目標の設定と目標達成度の自己分析とアドバイス
  5. 定期試験前に行う個別面談による準備状況の聞き取りと試験対策への助言

 学生の学習状況と成績推移を解析した結果から、センターを利用した自学は進級へ向けての大きなポイントになることがわかってきました。
 図1に、平成29年度前期におけるセンター利用日数と成績の相関を示していますが、成績は2科目以上再履修している学生の平均GPAとしました。このデータにより、センター利用日数が多い学生ほど 有意に成績が上昇していることがわかりました。このように、センターの提示するプログラムに従って積極的に自学をすることは、効果的な能動学習の一つと考えられます。また、センターでの学習は、豊富な参考書を利用したり、わからない事をすぐ教員に質問できたりするという利点にも支えられています。
 これらの活動の結果、図2に示すように留年生の人数は年々減少してきました。まだ決して少ないとは言えませんが、センターの取組みが少しずつ成果を上げている事が裏付けられました。今後も教職員一丸となって、学生の皆さんが1人でも多く目標を達成できるように支えていきたいと思います。

図1:薬学教育支援センター利用日数と成績の相関(平成29年度前期)
図1:薬学教育支援センター利用日数と成績の相関(平成29年度前期)
図2:薬学教育支援センター設立後の留年生数の推移
図2:薬学教育支援センター設立後の留年生数の推移
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