学部学科トピックス
2010.12.09
【国際観光学科】佐世保商業高等学校で「中国と日本の国際関係について」というテーマで出張講義を行いました。
佐世保商業高等学校で「中国と日本の国際関係について」というテーマで出張講義を行いました。
11月19日、講義の内容は、1 日中問題の争点、2 戦略互恵関係をめぐる日中関係、3 日中問題をめぐる国際関係、でした(配布資料:「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明)。
まず、日中問題の争点について、①歴史問題 ②領土問題 ③貿易摩擦 ④中国の民主化・社会問題について ⑤国際関係 ⑥国民性・価値観の違い の六つにまとめて説明しました。今日の尖閣諸島問題から過去の「毒ギョーザ」、「違法コピー商品」、「聖火リレーとチベット問題」、ノーベル賞の中国人への初受賞などを取り上げ、日中の各自の主張を説明しました。
そして、第二部は日中関係の重要性を述べ、両国の共同声明を参考にしながら、「戦略的互恵関係」について説明をしました。この関係は経済中心の世界観と経済合理性の観念で作られたため、2つの脆弱性(①安全保障の問題 ②両国民の感情融和の問題)が内在していることを指摘しました。
最後に日中関係をめぐるアメリカ・北朝鮮・台湾などの国際関係については寓意画「2008-北京」(劉溢作・2005年)を用いて、絵を読み解く練習をしました。このような絵の描き方もあるのかと関心を持ってもらえたとともに、その練習を通して、国際関係への理解を深めてもらえたと思います。
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