学部学科トピックス
2011.01.25
【国際観光学科】佐世保商業高等学校で「アメリカの文化・教育とその歴史的背景」というテーマで出張講義を行いました。
1月19日(水)に佐世保商業高等学校で「アメリカの文化・教育とその歴史的背景」というテーマで出張講義を行いました。
講義の前半では、「アメリカの多文化社会(人種・民族・宗教)はいつから始まったか?」というテーマを設定し、まずは現在のアメリカの人種・民族の多様性やその地域的分布、宗教的多様性などについて話をしました。次に、多文化社会アメリカの歴史を考えるため、建国期アメリカの多文化的状況を説明し、18世紀の時代からすでにアメリカには多様な人々が生活し、その多様なルーツを持つ人々がアメリカ社会を構成していったことを説明していきました。アメリカでも地域によって住んでいる人々の文化的背景が異なることを、地図などを用いて説明すると、西海岸のシアトルにホームステイをしていた生徒さんは、東海岸との文化的違いに驚いている様子でした。
講義の後半では、「多文化社会アメリカの教育の特徴とは?」というテーマで、学校と人種・民族の問題、そして学校と宗教の問題について話をしました。アメリカの人種隔離政策によって白人と黒人が同じ学校で学ぶことが許されなかった時代があったことや、その後の人種統合政策と黄色いスクール・バスとの関係、そして学校での宗教教育の取扱いの問題などについて説明をしました。
講義後のアンケートでは、多文化社会の歴史的な背景や、国や文化による学校教育の考え方の違い、アメリカの地域的多様性などについて知ることができて良かったという感想がありました。また、シアトルでのホームステイで感じたいくつかの疑問やカルチャーショックの謎が解けたという感想もありました。
今回の出張講義が、世界の国の文化や歴史、教育に興味を持つきっかけに少しでもなればなと思います。
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