学部学科トピックス
【国際観光学科】「マリンスポーツ実習」を実施しました。
8月20日から22日にかけて、「マリンスポーツ実習Ⅰ」「マリンスポーツ実習Ⅱ」の実技実習が沖縄県那覇市にて開講されました。今回の実習に参加した学生は、国際観光学科、健康栄養学科、社会福祉学科、薬学科の1年生から3年生、計22名でした。
「マリンスポーツ実習」は、スキューバダイビングのCカード(認定証)を取得し、オープンウォーター(OW)ダイバーもしくはアドバンスドオープンウォーター(AOW)ダイバーになること、海の広大さやそこに住む様々な生物に触れることで、海の楽しさ、素晴らしさ、そして大切さを実感することを目的としています。スキューバダイビングは世界中で老若男女に親しまれているマリンスポーツで、スポーツツーリズムの観点においても重要な観光資源の一つです。
沖縄での実技実習に先駆けて、大学にて学科講習が行われました。学科講習では、ダイビングに必要な基礎知識に関する講習を受けた後に学科試験が課されました。この試験に合格しなければ実技講習に参加できないため、学生が互いに教え合う姿、懸命に授業に取り組む姿が印象的でした。すべての学生が無事合格し、沖縄行きのチケットを獲得しました。
初日の実技実習は、那覇に飛行機で移動し昼食をとった後に、沖縄本島の南東に位置する奥武島ビーチにて行われました。OW班は、器材の装着と調節、水中での呼吸方法、レギュレーターのリカバリーとクリア、水を入れたマスクのクリア、水中での泳ぎ方と圧平衡の仕方、残圧計の使い方、ハンドシグナル、バックアップ空気源の使い方、浮上の仕方などを学びました。普段とは異なる呼吸法や身体操作に学生たちの多くは戸惑っていましたが、バディと協力し、真剣に1つ1つスキルを獲得していました。一方、AOW班は、中性浮力の確認、ナビゲーションを行いました。ダイビング経験者ということもあり、楽しみながらスキルを向上させていました。
実技実習二日目は、砂辺カルフォルニアビーチにてダイビングを行いました。OW班は、エントリー、中性浮力の取り方、フリーフローするレギュレーターからの呼吸方法、コントロールされた緊急スイミングアセント、ダイビングを楽しむために必要な技能とエマージェンシーへの対応について学びました。前日よりも透明度の高い場所での潜水は、今まで見たことのない海底の景色や一面の青の世界に感動しきりでした。
AOW班は、ダイブコンピューターを装着し、ディープダイビングを行いました。深度30m付近では、浮力、エアーの減り具合、窒素の蓄積などが低深度とは大きく異なることを実感しました。
講習の実技試験にパスした後に、三本目は待ちに待ったファンダイブです。これまでのトレーニングダイブとは異なり、ファンダイブでは潜水時間の全てがダイビングを楽しむことに費やされます。幸運にもイワシの大群に遭遇し、記念撮影を行うことができました。5分以上イワシの群れに囲まれることは、本当に珍しいとインストラクターの方がおっしゃっていました。また、クマノミやウミヘビなど、たくさんの水中生物を目にすることができました。
今回のマリンスポーツ実習では、生涯スポーツとしてのスキューバダイビングに親しむことができました。また、30名近い団体での2泊3日の宿泊実習を通して、集団行動や自己管理について学習することができました。更には、観光地沖縄におけるスキューバダイビング体験を、各学生の専門分野である観光、地域、環境、栄養、健康、スポーツなどの事案にリンクさせて考えることができました。
スキューバダイビングは、とても奥が深いスポーツです。履修した学生は、今後、スキルアップや各地でのダイビングを楽しんで下さい!また、興味のある方は次回是非、履修して下さい!