学部学科トピックス
【国際観光学科】2013年日本語教育実習報告会が開催されました
日本語教員養成課程では4年次に2週間の教育実習が必修化されています。今年度も18名の学生が国内・海外の3か所で実習を行いました。その間に学んだことは、毎年、日本語教育実習報告会で後輩たちに報告され、実りを分かち合っています。
本年度も10月25日(金)に報告会が開催され、60名を超える学生が参加しました。
まず、国内の部で長崎短期大学で6月10日~21日、6月24日~7月5日に実施された報告が3人の学生からなされました。それぞれ、長崎短大の先生方の授業を見せていただきながら、徐々に芽生えた楽しさや学習者に合わせた教案の難しさが語られました。
つぎに、本学で6月17日~28日、7月1日~12日に実施された報告が4名からなされました。「自分のできることと、できないことがはっきりわかった」ということや、「大学での学びが知識だけではなく、『経験』だということがよくわかった」という意見には、報告者一同が頷いていました。
最後に海外の部で、中国山西大学商務学院で9月8日~21日に実施された報告が8名の学生からなされました。これは国際交流基金の補助金をいただき「海外日本語インターンプログラム」として実施されたものです。
ゆかたの着付けの取り組みについては、はじめてのゆかたで非常に喜ばれたこと、お互いに着せあうのに、すぐに覚えるのに驚いたことなどが報告され、ことばだけではなく、文化伝承の大切さを語ってくれました。
さまざまな授業を見学し、中国の大学生の学習への情熱に圧倒されたこと、2週間の実習で実習生同士がさらに親密になったことなど、楽しさに溢れた報告がなされました。
それぞれのグループは、国際交流基金の関西国際センターでの「日本語教育現場体験」で実施した模擬授業を倍の長さにして研究授業をしました。大学の先生たちから、「とてもいい授業だった」と褒められ、学生たちも「とても楽しかった」と言われ、皆がんばった甲斐があったと嬉しい報告がありました。
参加した2年・3年の後輩たちからは、「日本語を教えることが簡単ではないことが分かった」「自分の日本語のレベルアップを図らなければならない」「事前準備の大切さが分かった」「日本語が上手だからといってうまく教えられるとは限らないことが分かった」「ゲームやお好み焼きの作り方など楽しそうだった」など、自分の教育実習風景を思い描いている感想がたくさん聞かれました。なかには、「教育実習は上手にできたようだが、今日の発表はよくない」といった辛口の感想も聞かれました。いずれにしろ、4年生も最後まで気を緩めないで学んでいってほしいものです。
最後になりましたが、お世話になった長崎短期大学・山西大学商務学院の関係者の皆様に心から御礼申し上げます。