学部学科トピックス
【国際観光学科】特別実習「日本料理」実施しました。―日本語教員養成課程―
6月11日と6月25日の2回、日本語教員教育課程を履修している留学生7名、日本人学生3名は日本の文化を学ぶ一貫として調理師専修学校で日本料理の実習を行いました。
1回目の実習は飯盛勉先生による授業で、牛丼と茶碗蒸を作りました。まず、最初に先生が調理のポイントを交えながら実際に調理され、それを見ながら自分達で重要だと思う点をレシピにメモをとります。その後実際に自分達で調理をしてみるという授業内容でした。
牛丼は、肉と調味料を合わせ、炒める際に炒め過ぎないよう注意し、火加減が一番の重要ポイントだと教わりました。茶碗蒸は日本料理ならではの鰹節と昆布からとった「だし」を使った料理です。中に入れる具材にはあらかじめ熱を通しておくことが重要で、とり肉と海老はさっと火を通す「霜降り」という調理法をすることを初めて学びました。和食である茶碗蒸は留学生にとっては味が薄かったようで、留学生の提案で塩を一つまみ加えたところしっかりと味がつき、より美味しくなったのは新たな発見でした。
2回目の授業は石橋克則先生によるもので、天麩羅とだしまき巻き卵を作りました。
天麩羅は揚げる食材の下準備がとても大変でした。盛り付けた際に食材の一つ一つが綺麗に見えるよう、その食材によってどこにどんな包丁の入れ方をするかが工夫されており、日本人学生でも新たな発見がたくさんありました。天麩羅のあのサクッとした触感を出すには揚げる時の温度、火加減が重要だと教わりました。だし巻き卵を作る際には卵を巻くという作業を初めて経験した留学生がほとんどでしたがみんな器用に巻いていたのにはびっくりしました。
日本料理を食べるだけでなく、実際に作ってみて、たくさんの気づきと発見がありました。留学生からは「自分の国とは作り方が全然違う」と言う声も聞かれ、この経験を通して、より一層日本の文化に関心が生まれたのではないかと思います。これからも日本語教員を目指し、さまざまな日本文化を学んでいきたいと思います。
日本語教員養成課程3年 小原佳菜
九州文化学園調理師専修学校の先生方、
今年もすばらしい経験をさせていただき、
ありがとうございました。