学部学科トピックス
2015.09.09
【国際観光学科】落合教授が学長裁量経費の事業推進のため、中国・西安市で博物館学の講演、上海大学博物館で展示指導を行いました。
落合先生はこれまでも日本の博物館学を紹介することを目的として、中国において講演を行ってきました。今年はこの春に採択された学長裁量経費研究助成の一環として、9月2日に陝西省西安市大華博物館で西安文物局処長、民間の博物館館長及び関係者、大学教員、西北大学をはじめとする西安市内の学生に対して「野外博物館」についての講演を行いました。
大華博物館は近代化遺産である紡績工場を保存し、展示施設として開館した新しい博物館で、西安ではこのような近代化遺産の博物館化は初めての試みです。講演の内容も長崎の近代化遺産や中国の遺跡博物館、民俗野外博物館など、中国ではまだ確立されていない分野であることからも、聴講者は興味深く聞いていました。
中国語での90分の講演には200名ほどの参加者があり、質疑応答も盛んに交わされ、日本の博物館学への関心がより深まりました。
また、9月4日は、2年後に開館予定の上海大学博物館の展示についての指導を行いました。
資料の収集方法、展示技法、展示ケース、照明、動線、教育活動、学芸員について長時間に亘り討論が交わされました。中国の博物館学は発展途上にあるため、上海大学は日本の博物館学を範として最新の大学博物館の建設に取り組んでいます。
さらに、上海大学博物館に寄贈した平安時代の懸仏に対する感謝状と特別研究員の継続に関わる授与式が執り行われました。
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