平成28年2月22、23日に本学にて第8回日本精神保健福祉士養成校協会九州・沖縄ブロック研修会が開催されました。この研修会は、精神保健福祉士を養成する教員自身が学習し、教育機関間の情報交換を行うことにより教育の質の向上を図ろうと、毎年、九州・沖縄ブロックの教育機関が回り持ちで行っているものです。今回は九州各県の17校（14大学、3専門学校）より23名の参加者があり、27名での研修会となりました。

講演「メンタルヘルス・ソーシャルワークへの期待」では、大正大学名誉教授 石川到覚先生をお迎えし、「地域特性を活かしきるメンタルヘルスのコミュニティ・アプローチ」とそのために求められる能力についてご講演頂きました。続いてシンポジウム「地域へむかうソーシャルワーク」では、真珠園療養所 精神保健福祉士 米満恭一郎様、医療法人財団友朋会就労支援センター希望 精神保健福祉士 三根知起様をシンポジストにお迎えしました。日本精神保健福祉士協会と日本精神保健福祉士養成校協会とが根拠に基づいて一緒に「育てる」こと、まちをみること、質の標準化を突き抜けるためのネットワークなどについて、活発な議論が広がりました。

2日目のフリーディスカッションでは、九州産業大学の倉知延章先生、本学の大西良先生からアクティブラーニングの実践発表を頂きました。その後、アクティブラーニングと新カリキュラムでの精神保健福祉援助実習に関し、日頃の実践と成果、課題を話し合い、今後へのヒントを見出しました。

九州・沖縄ブロックのソーシャルワークの近未来とソーシャルワーカー養成について語り合い、学びを得あう盛況な研修会となりました。