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【薬学科】宇宙ステーション「きぼう」での「赤血球膜蛋白質バンド3の高品質結晶生成宇宙実験(4℃)」が米国ケネディー宇宙センターから打ち上げられました

 この宇宙実験は、宇宙ステーションの微小重力環境を利用して、ヒト赤血球膜蛋白質バンド3の高品質結晶生成を目的としたもので、2010年以降、長崎国際大学薬学部 濱崎直孝教授(研究代表者、(注))を中心に実施されてきました。高品質の結晶を用いたX線構造解析により、ヒト組織への適切な酸素供給に重要な役割を果たしている赤血球膜蛋白質バンド3の陰イオン透過のメカニズムを解明することを目指しています。

 従来、20℃環境での宇宙実験を行ってきましたが、2016年に米国のドラゴン補給船で輸送する4℃環境下での実験が可能となり、同年4~5月の実験で、4℃実験の有効性が初めて立証されました(添付写真参照)。今回は2回目の4℃実験であり、実験条件を調整し、膜蛋白質バンド3結晶のさらなる高品質化が期待されています。
http://iss.jaxa.jp/kiboexp/news/170222_ltpcg.html

(注)共同研究者
   長崎国際大学: 岡村良教授、隈博幸准教授、波多江日成子助教 
   京都大学医学研究科: 小林拓也准教授 
   丸和栄養食品(株):伊中浩治代表取締役社長

2016年4~5月の4℃宇宙実験で生成された赤血球膜蛋白質
バンド3の結晶(X線構造解析データ取得に成功)

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