去る6月26（土）に、2021年度の長崎国際大学・社会福祉学会大会が開催されました。今年のテーマは「共生社会における医療ソーシャルワーカーの立ち位置」でした。基調講演『変化を遂げる医療とBio-Psycho-Socialモデル』に、佐賀県医療センターの大石美穂氏を迎え、またシンポジウムでは、日中の医療の最前線で活躍する医療ソーシャルワーカーの方々が報告されました。コロナ禍のもとオンライン形式での開催だったにもかかわらず、県内各地の医療ソーシャルワーカーや学生も含め、参加者が60名に達する大盛況の大会となりました。

　シンポジウムでは長崎市や諫早市の報告者から、退院前カンファレンスへのコロナ禍におけるリモートの利用や、身寄りのない方の入退院の事例、また中国・上海大学の報告者からは、終末期療養・介護や高齢者の糖尿病治療に対するソーシャルワーク的介入の実例が報告されました。これら国境を越える貴重なソーシャルワークの現場報告に、参加者は熱心に聞き入っていました。基調講演をお引き受けくださった大石先生や日中の報告者の先生方、そして参加者の皆様に改めて御礼申し上げます。