学部学科トピックス
【国際観光学科】現場を知る 授業紹介(4)「マラソン × 地域活性化」のゼミ活動 陳 慶光先生
観光の1つの分野として近年脚光を浴びているのが「スポーツツーリズム」です。例えば、長崎県では「長崎平和マラソン」や「大村湾ZEKKEIライド」などがその代表です。スポーツツーリズムは、その土地に魅力的なイメージを与え、観光客や企業、住民を惹き付ける素材として、地域に恩恵をもたらす可能性に満ちています。今回は、この新たな観光分野であるスポーツツーリズムの専門家・陳 慶光(ちん けいこう)講師のゼミの取組を紹介します。
陳先生のゼミでは、「スポーツツーリズムによる地域活性化」をテーマに、マラソン大会でのフィールドワークを通じて地域活性化効果を調査することを目的に活動しています。コロナ禍でリアルな大会の調査に行けない中、学生が小規模マラソン大会を自ら作る・走ることで、スポーツツーリズムによる地域活性化効果を体感するProject Based Learning(問題解決型学習)に取り組んでいます。
その一環として11月21日(日)、学生らが川棚町・大崎半島で小規模のマラソン大会を開催しました。企画・運営班の学生がエイドステーションやコース安全確認を担当し、その学生らのサポートのもと、ランナー班の学生4人が頑張って初のハーフマラソンを完走しました。その後、大崎海水浴場シーテラス代表と川棚町陸上競技協会の方々と、マラソンによる地域活性化の可能性について意見交換を行いました。「地元の川棚まんじゅうをおもてなしとしてランナーに提供してはいかがでしょうか?」など学生が提案し、熱い議論が交わされました。
今回、ランナーはスマホアプリを利用することで、川棚で走ると同時に富士山マラソンのオンラインバージョンも走ることができました。今後は、コロナ禍で盛んに開催されるようになった「オンラインマラソン」の発展・将来性についても考察していきます。
観光と一口に言っても、様々な観光の愉しみ方があります。このコロナ禍では、命と健康の大切さを痛感させられると同時に、人々が観光を強く欲していることが改めて確認されました。観光×スポーツ=「スポーツツーリズム」は、コロナ終息後、ますます広がる観光資源となるでしょう。国際観光学科では様々な「観光」を学ぶことができます。一緒に勉強しましょう。